介護職の労働相談窓口6選|働き方や職場環境の悩みを解決
中小規模の介護事業所には労働組合がないため、仕事に関する悩みを相談できる場所がありません。同僚、上司などには言えない悩みを抱えている方もいらっしゃることでしょう。そこで今回は、仕事上の悩みを相談できる窓口や、一人でも加入できる労働組合を6つご紹介しました。介護職に特化した労働組合も多く登場します。有給があっても取りづらい、パワハラを受けているなど、人知れず悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
悩みは抱え込まずに相談することが大切!
慢性的な人手不足が続いている介護の現場では、心身ともに疲れてしまっている方も少なくないことでしょう。労働環境のみならず、人間関係、仕事内容、健康面など介護職の悩みが尽きることはありません。
そこで活用したいのが、働く方向けに行政が設置している相談窓口や、一人でも加入できる労働組合です。悩み相談だけでなく、職場環境の改善にも尽力してくれるので、介護職として働くあなたの強い味方になることでしょう。誰にも相談できず悩んでいるという方、介護職を辞めようかとお考えの方は、まずは相談をしてみることが大切です。
介護職の労働相談窓口6選
では、介護職の悩みを相談できる窓口を6つご紹介していきます。
厚生労働省 働く人の「こころの耳相談」
働く方やその家族、企業の人事労務担当者を対象に仕事による悩みを聞いてくれる窓口です。介護職に特化した機関ではありませんが、働いている方なら誰でも利用できます。利用可能日時さえ把握しておけば、いつでも相談できるところが魅力。プライバシーは厳守されるので、ひとまず悩みを聞いてもらいたいときに利用するのがおすすめです。
厚生労働省「働く人のこころの耳相談」
https://kokoro.mhlw.go.jp/tel-soudan/
各自治体の相談窓口
介護職向けの相談窓口を住んでいる自治体が設置していることがあります。まずは、お住まいの地域に介護職向けの相談窓口があるか調べてみるとよいでしょう。「介護職 相談窓口 地域名」などで検索してみてください。
介護・保育ユニオン
介護・保育ユニオンは、総合サポートユニオンが介護・保育支部として開設した、労働組合です。介護や保育、障害者福祉に携わる方の相談を無料で受け付けています。相談方法は、電話、LINE、メールがあるため、話すことが苦手という方も文面でのやりとりが可能。労働組合は誰でも個人単位で加入することができます。
介護・保育ユニオン
https://kaigohoiku-u.com/
日本介護クラフトユニオン
日本介護クラフトユニオンは、企業単位、個人単位問わず加入できる介護業界専門の労働組合。全国に約86,000人の加入者がいます。加入すれば相談対応はもちろん、介護に関する研修会やイベントにも参加可能。共済事業も行っているので、ライフスタイルを充実させることができます。
日本介護クラフトユニオン
https://www.nccu.gr.jp/
介護労働安定センター
「介護を未来にわたって支えるため、働きやすい、働きがいのある職場づくり」を理念に、介護従事者を支援する目的で設立された公益財団法人です。介護職が抱える悩み相談だけでなく、スキルアップが目指せるセミナーの開催や、復職支援なども行っています。詳しくは各都道府県に設置されている支部の情報をチェックしてみてください。
介護労働安定センター
http://www.kaigo-center.or.jp/
全労連ヘルパーネット
全労連が運営する労働組合のなかで、介護従事者向けの窓口として設立されているのが、全労連ヘルパーネットです。組合員になれば、会社に対し団体交渉を申し入れ、処遇改善などを求めることができます。労働共済の利用もできるので、一般的な保険会社よりも安く、生活への備えができるでしょう。困りごとの相談は無料なので、まずは電話での相談を検討してみてはいかがでしょうか。
全労連ヘルパーネット
http://www.zenroren.gr.jp/jp/helper/index.html
介護職としての悩みは労働相談窓口を活用しよう!
仕事の悩みを相談できる窓口を6つご紹介しました。話を聞いてもらうだけでも、心は軽くなりやすいです。労働組合に加入すれば、職場環境や待遇面などの改善を求めることもできます。悩みを解決しないまま、介護職を辞めてしまおうかと考えている方は、行政の相談機関や、労働組合の利用を検討してみてくださいね。