自助具で片麻痺の方や高齢者をサポート!通販・手作り紹介サイト5選
自助具は、病気で片麻痺になった方や体を自由に動かすことが難しい高齢者の日常的な動作をサポートできる器具です。そのため、介護の現場でも活躍する場面は多いでしょう。今回は自助具を導入したい介護スタッフに向けて、自助具の購入サイトや手作り方法を紹介しているサイトをまとめました。利用者さん一人ひとりに適した自助具を提案できるよう、便利なサイトを活用してみましょう。
目次
「自助具」は片麻痺の方や高齢者をサポートする道具
自助具とは、体を自由に動かすことが難しい方の日常的な動作をサポートする器具です。
自助具を使うのは、
- 病気や障がいによって片麻痺がある
- 加齢によって身体機能が低下している
といった方。ただし、自助具は介護スタッフや家族などが使うのではなく、本人が自ら使います。今まで介助がないとできなかったことが自分自身でできるようになれば、気持ちが前向きになり、自立した生活を促すことにもなるでしょう。また、介護者の負担軽減になるというメリットもあります。
専門メーカー製だから安心!自助具販売サイト
自助具を購入するなら、専門メーカーの通販サイトがおすすめです。中でも、機能的な自助具を開発し、片麻痺の方や高齢者に寄り添った製品販売を行っているサイトをピックアップしてみました。
くぅぽの(ユニチカトレーディング株式会社)
熱を加えることで形状変化する特殊繊維を3Dプリンターで成形した自助具「くぅぽの」の販売を行うサイトです。「くぅぽの」の自助具は、手元に届いてからもドライヤーや温水などの熱を加えれば、形状を微調整することが可能。そのため、利用者さんの体にぴったり沿うようにカスタマイズして使うことができます。「くぅぽの」の製品開発は、介護の現場で3Dプリンターなどのワークショップを開いている作業療法士が担当。「くぅぽの」の自助具には、片麻痺の方や高齢者の日々の苦労が、しっかりと活かされています。
有限会社 フセ企画~とことん自助具~
“とことん自助具”の商標を持つフセ企画は、片麻痺の方や高齢者向けの自助具・介護用品の製造~販売を手掛ける会社です。公式サイトでは、自助具のデジタルカタログが閲覧できます。購入方法は、メール・電話・FAXの3パターン。取り扱っているのは、主にスプーンやフォーク、お皿などの食事用アイテムです。フォークなどのカトラリーは柄が曲げられるようになっていたり、お皿はすくいやすいように大きな丸みのある角にしてあったりと、使いやすさにこだわって開発されています。
▶「有限会社 フセ企画~とことん自助具~」公式サイトはこちら
工房SERA
自助具やリハビリ器具を開発・製作・販売している「工房SERA」のサイトです。工房SERAの自助具は、介護福祉施設や病院などで片麻痺の方や高齢者のサポートに活用されています。
開発には利用者さんの声を積極的に採用し、ずっと使い続けてもらえるようにシンプルで機能的な商品製作を心掛けているそうです。そのユニークで画期的なオリジナル自助具は、介護専門誌や新聞などのメディアで取り上げられたことも。全国各地で開かれる介護用品の展示会にも積極的に参加しています。
身近なものを使って製作!手作り自助具紹介サイト
実は、手作りも可能な自助具。次に挙げたサイトでは、身近な材料を使った簡単な自助具の作り方が紹介されています。
手作り自助具 | 北九州市立介護実習・普及センター 福祉用具プラザ北九州
北九州市立介護実習・普及センター「福祉用具プラザ北九州」が公開する、手作り自助具の作り方紹介ページです。自助具の材料は100円ショップや手芸店などで簡単に安価で購入できるものばかり。写真付きで紹介されており、誰でも簡単に作ることができます。作り方はPDF形式でダウンロードできるため、スタッフへ配布したいときにも便利でしょう。
「自由研究で自助具を作ろう!」 | 公益社団法人 静岡県作業療法士会
静岡県作業療法士会がYouTubeで無料公開しているのは、手作り自助具の作成方法を紹介する動画です。公開中の動画は5つあり、公式サイトでは各動画へのリンクがまとめられています(※2024年1月現在)。もともとは学生の自由研究題材として提供されているため、作り方は難しくありません。材料も100円ショップなどで簡単に揃えられます。動画形式のため作成の流れが分かりやすく、巻き戻して確認も可能です。介護スタッフの研修などで動画を流しながら、取り組んでもいいかもしれません。
自助具を上手に取り入れて片麻痺の方や高齢者の自立心を高めよう
自助具は片麻痺の方や高齢者にとって、自立した生活を促してくれる道具です。介護スタッフとしては、利用者さんにも積極的に提案していきたいサポートツールでしょう。クオリティの高さで選ぶなら、専門メーカーが自社開発した自助具はまずチェックしておきたいところ。ただ、身近な材料だけで簡単に手作りすることも可能です。今回紹介したサイトも日々確認しながら、自助具について考える機会を増やしていきましょう。