【老人ホーム】7月におすすめのイベントやレクリエーション企画を紹介
老人ホームなどの介護施設では、毎日何かしらのイベントやレクリエーションを実施しています。季節や行事に合わせたイベントを企画している老人ホームも多いでしょう。この記事では、7月に企画したいイベントやレクリエーションをご紹介します。暑い季節は、家や施設の中で過ごすことも多く、季節を実感できる機会が少ないという利用者さんもいるはず。イベントやレクリエーションを通して、夏を楽しんでもらいましょう。
行事やレクの企画に役立つ7月の記念日や歳時記
梅雨が明け、日に日に気温も上がり、いよいよ夏本番となる7月。7月は和名では「文月(ふみづき、ふづき)」といい、由来は諸説あります。たとえば、短冊に文字や歌を書き、書道の上達を願う七夕の行事にちなんで「文披月(ふみひらきづき)」が転じた説。稲の穂が膨らむ月という意味の「穂含月(ほふみづき)」が転じた説などです。そんな7月にはどのような記念日や歳時記があるのでしょうか。老人ホームで行うイベントやレクリエーション企画に役立ちそうな記念日や歳時記をピックアップしました。
- 7月2日ごろ:半夏生(雑節のひとつ。夏至から11日目にあたる日)
- 7月3日:ソフトクリームの日
- 7月7日:七夕
- 7月14日:ひまわりの日
- 7月第3月曜日:海の日
- 7月20日ごろ:夏の土用入り
- 7月25日:かき氷の日
- 7月27日:スイカの日
7月には、七夕をはじめ、海の日や夏の土用入りなど、老人ホームのイベントやレクリエーション企画にぴったりの記念日が多数あります。また、博多祇園山笠や京都の祇園祭、大阪の天神祭など、7月は各地で伝統的なお祭りや花火大会などが開催される時期。夏祭りを企画するのにもおすすめです。
7月によく行われている行事
まずは、老人ホームで7月によく企画される行事を紹介しましょう。
七夕
7月を代表する行事と言えば、七夕。みんなで七夕飾りを作る老人ホームも多いでしょう。短冊に願いごとを書いたり、折り紙で笹の葉につける飾りを作ったり…。七夕飾りづくりは手先を使うため脳の活性化につながるだけでなく、利用者さん同士のコミュニケーションにもなります。
他にも、織姫と彦星、天の川など七夕にちなんだ作品づくりや、七夕に関するクイズやゲームもおすすめ。たとえば、星型に切った折り紙をテーブルに散りばめ、うちわであおいでどれだけたくさんの星を飛ばすことができるかを競うゲームはいかがでしょうか。カードに織姫や彦星など七夕に関するイラストを描いて裏返しにして置き、神経衰弱のようにして遊んだりしても楽しんでもらえるでしょう。
暑くなってくる季節でもあるので、涼めるように、星型に切ったフルーツが入ったゼリーやフルーツポンチづくりもおすすめです。
夏祭り
7月25日のかき氷の日に因んで、夏祭りを企画するのはいかがでしょう。夏祭りは、季節を感じるのに最適なイベントです。盛り上がるためには、雰囲気づくりが重要なので、思い切り凝った飾りつけにしましょう。
画用紙で作った金魚にクリップをつけ、マグネットで釣る金魚釣りのほか、輪投げや的当てなど、縁日風にすると利用者さんの気分も盛り上がるはず。
また、夏祭りといえば盆踊りです。踊れなくても、音楽などに合わせて楽しみながら体を動かすだけで、十分夏祭りの雰囲気を楽しむことができます。利用者さんのご家族を招待して一緒に参加できるよう企画するのもいいでしょう。
夏野菜の収穫
7月は、きゅうりやトマトなど夏野菜の収穫時期に入ります。7月27日はスイカの日なので、夏野菜の収穫を企画するのもいいでしょう。年中スーパーで見かける野菜も、自分で育て、収穫して食べるとその味わいは格別です。みずみずしく、生命力あふれた植物は、利用者さんに活力を与えてくれるでしょう。
収穫が難しい場合には、スイカ割りがおすすめ。目隠しをしてスイカの場所を探す従来のルールでは危ない場合も。スイカの目の前で目隠しをし、あとは棒を振り下ろすだけという簡単なルールに変更してもいいでしょう。なかなか割れなくても、大いに盛り上がるはずです。終わったあとは、みんなでスイカを食べるとより一層美味しく感じるのではないでしょうか。
7月によく行われているレクリエーション
続いて、7月のレクリエーションにおすすめの企画をご紹介します。
ソフトクリームレク
7月3日のソフトクリームの日にちなみ、おやつタイムにソフトクリームレクはいかがでしょう。ソフトクリームは、高齢者の方でも食べやすく暑い季節の喉を潤すのにもぴったりです。チョコやウエハースなどのトッピングを用意するとさらに楽しんでもらえるはず。ソフトクリームが難しい場合には、バニラアイスにしてもいいでしょう。抹茶やストロベリーなど、数種類の味を用意すると選ぶ楽しさも加わり、さらに盛り上がるはずです。
ひまわりの折り紙づくり
7月14日はひまわりの日なので、折り紙でひまわりを作るレクリエーションがおすすめです。折り紙は、手先を使って考えながら折っていくため、脳の機能維持・向上にも役立ちます。折り紙が難しい場合は、画用紙にひまわりの絵を描いてもいいでしょう。作ったひまわりを壁面に飾れば、室内にいながらまるでひまわり畑にいるような気分が味わえます。
花火の壁飾りづくり
夏の風物詩といえば、花火ですよね。老人ホームではなかなか花火を見る機会も少ないでしょう。そこで、花火の壁飾りを作るレクを企画してはいかがでしょうか。カラフルな折り紙を雫の形に切り取り、黒の画用紙に円形になるように貼りつけていけば、花火が完成します。1枚ではそこまで大きな花火ではありませんが、みんなが作った花火を壁に飾れば、暗闇に無数の花火が打ちあがっているように見えてキレイですよ。
うなぎ釣りゲーム
7月には、夏の土用の丑の日があります。土用とは、年に4回ある季節の変わり目の18日間のこと。この18日間の間の丑の日のことを、土用の丑の日というのです。夏の土用の丑の日には、『う』がつくものを食べることで夏負けしないという言い伝えから、うなぎを食べる風習ができました。
夏の土用の丑の日には、うなぎ釣りゲームがおすすめ。まずは、新聞紙をうなぎに見立て細く切ります。それを箱に入れ、棒を使って箱からすべて出した方の勝ちというゲームです。意外と手先を使うので、リハビリにも役立ちます。
企画を立てる際のポイント
老人ホームにいると、外出する機会も少なくなってしまうなど、季節を感じることが難しい場合があります。レクリエーションやイベントに季節感を取り入れることで、刺激のある日々にすることができるのです。これまでにも季節ごとの行事や習慣などを生活の中に取り入れ過ごしてきた利用者さんも多いはず。季節感のあるレクリエーションは、季節の感覚を再認識し、生活に花を添えることにもつながります。7月は、夏本番の明るい季節です。レクリエーションで制作をする際は、色鮮やかな色彩の使用をおすすめしましょう。
季節を感じられるイベントやレクリエーションを企画しよう
老人ホームでのイベントやレクリエーションは、ただ行事を楽しむのが目的ではなく、身体や脳の活性化・機能向上も目指しています。季節感のあるイベントの企画は、利用者さんの生活にメリハリと活力を与えることが可能です。7月は、七夕や夏祭り、花火大会など老人ホームでのイベント企画に最適な記念日がたくさんあります。ぜひ、利用者さんが楽しめる季節感のあるイベントやレクリエーションを企画してください。