知っておきたい!よく聞く介護・医療用語「あ~う」一覧

介護の現場では、医療的な専門用語が飛び交うシーンも多くあります。日々変化する介護現場では初めて聞く言葉もあるかもしれません。しかし、最低限の知識は備えたうえで現場に立てば、作業効率もアップしますよね。ここでは、介護関連の仕事に携わる際に知っておきたい用語を紹介。今回は「あ~う」の介護・医療用語を一覧にしています。略語などもあわせて紹介し、現場でも使いやすいようまとめました。

「あ~う」>「あ」から始まる介護・医療用語

ここでは、「あ」から始まる介護・医療用語を解説していきましょう。

IADL(Instrumental Activity of Daily Living)・

買い物・電話・金銭の管理など、複雑な動作を行う力のこと。

アウトリーチ

手を伸ばす、手を差し伸べるという意味。介護の現場では、福祉サービスを拒んだりする方に対し、実施機関がその職権により潜在的な利用希望者に働きかけ、利用につなげるような取り組みを指します。

アカウンタビリティ

説明責任のこと。介護の現場では、介護サービス利用者さんに対し、サービス内容を事前に正しく説明し、場合によっては合意を得なければなりません。

アクセスフリー

公共の建築物などで、身体障がい者の利用についても考慮された設計のこと。手すりの設置、道幅を広げる、段差の解消や点字案内などが挙げられます。

アクティビティ・サービス

日常生活において心身を活性化してもらうための活動(アクティビティ)を提供するサービスのことです。音楽、絵画や書道、演劇などのさまざまなサービスがあります。

アセスメント

介護過程の第一段階で、利用者さんが求めていることを正しく知ること。また、それが生活の中のどのような状況から生じているのかを確認することも指します。

アドボカシー

権利擁護のこと。自己の意思や権利を主張することが困難な人を支援したり、権利を代弁したりして擁護する活動を行います。

アドボケイト(アドボケート)

権利擁護を行う援護者や代弁者のこと。

アニマルセラピー(Animal assisted activity=AAA、Animal assisted therapy=AAT)

動物介在療法、動物介在活動の総称。動物との触れ合いを通し、心が休まることを治療に応用したものです。感情の調整や意欲の向上、痛み緩和といった効果が期待できます。

アメニティ

介護施設などの入居者さんの住宅環境の快適性を指します。サービスの質も該当することも。

アロマセラピー

介護にアロマを活用したリラクゼーション方法です。介護する側、介護される側の双方に効果が期待できるとされています。

安静臥床(あんせいがしょう)

心身が安定した状態で、ベッドに横たわっていること。

安楽死(あんらくし)

治療による回復が難しく、かつ精神的・身体的苦痛が伴う患者さんに対して、苦痛から解放するために意図的に死をもたらすこと。

「あ~う」>「い」から始まる介護・医療用語

ここでは、「い」から始まる介護・医療用語を解説していきましょう。

移乗動作(いじょうどうさ)

ベッドと車いすの間、車いすと便器の間などの乗り移りの動作のこと。移動前と移動後で接する平面が変わるときに使います。

異食(いしょく)

食べ物ではないものを、口に入れてしまう行動、または食べてしまうこと。

移送サービス(いそうさーびす)

高齢者や障がい者(児)、患者さんなどの移動を支援するサービスのこと。

一次判定(いちじはんてい)

要介護認定、要支援認定に関する最初の判定のことで、コンピュータ処理による判定です。この後、市町村の介護認定審査会で二次判定が行われます。

一般浴(いっぱんよく)

身体の機能に問題がなく、浴檜を使った一般的な入浴のこと。家庭浴ともいいます。

移動介助(いどうかいじょ)

自分で身体を動かすことが困難な人や、動かしてはいけない状態の人の移動を補助すること。

イブニングケア

利用者さんが快適に就寝できるよう、夕方にベッドを整える、排泄や洗面を済ませる、といった一連のサポートのこと。

医療ソーシャルワーカー(いりょうそうしゃるわーかー)

保健・医療機関のソーシャルワーカーのこと。MSW(メディカルソーシャルワーカー)とも言います。

医療費控除(いりょうひこうじょ)

1年間で、家族の医療費の合計が10万円以上、または所得金額の5%相当額を超えた場合に、上限額を200万円として所得から控除されること。

医療法人(いりょうほうじん)

医療法により定められている、医業を行う法人のこと。 医師、歯科医師などが都道府県知事の許可をもとに設立できます。

胃ろう(いろう)

口から食事を摂るのが困難な患者さんの、胃に直接送り込むためのもの。チューブ(カテーテル)によって胃と腹壁の間につくられた、ろう孔を指します。

インスリン

血糖値を下げるためのホルモンのことです。

インターペンション(インターベンション)

利用者さんの変化や問題の解決を目指して行う、ケアワーカーの働きかけのこと。危機介入、介入とも言います。

インテーク

医療施設などにサービスを求めて来訪したクライアントに対して行われる初めての相談のこと。

インフォームド・コンセント

患者さんが、病気について十分な説明を受けた上での同意、選択のことを指します。

「あ~う」>「う」から始まる介護・医療用語

ここでは、「う」から始まる介護・医療用語を解説していきましょう。

ウェルエージング(ウェルエイジング)

健康的に歳を重ねていこう、という考え方のこと。

ウォーターベッド

水の入ったマットレスが使われているベッドのこと。褥瘡予防に効果があります。

うつ伏せ(うつぶせ)

お腹を下にして寝ている状態のこと。腹臥位(ふくがい)と同義です。

ウロバッグ

尿取り器、蓄尿バッグのこと。膀胱留置用のカテーテルにより排出された尿を溜めるために使われます。

運動療法(うんどうりょうほう)

身体に障がいのある人に対し、その基本的な動作能力を回復させるための治療のこと。治療体操などの運動を科学的に用い、理学療法に含まれます。

よく使われる介護・医療用語をおさえて作業効率をアップ

今回は、介護の現場でよく使われるような介護・医療用語のうち「あ~う」を一覧にして紹介しました。現場を離れてブランクがある方や、これまでと異なる介護の現場で働く前など、用語を確認したい際にぜひ活用してください。指導の立場に立ったときに、改めて意味を確認する際にもおすすめです。

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