【60分以内のレクリエーション5選】介護施設で導入も簡単!

レクリエーションを介護施設で企画するとき、どのような基準で内容を選んでいますか?1日のタイムスケジュールの中でレクリエーションのために確保できる時間が決まっていて、「所要時間を考慮して内容を決めている」という施設もあることでしょう。そこで、この記事では区切りの良い「60分以内でできるレクリエーション」をピックアップしてお届けしていきます。ぜひ参考にしてくださいね。

60分以内のレクリエーションのメリット&介護現場での注意点とは

60分以内のレクリエーションにはどのようなメリットがあるのでしょうか。また介護現場で60分以内のレクリエーションを取り入れる際の注意点も気になるところです。それぞれ分かりやすくまとめました。

メリット1【充分にレクを満喫できる】

「60分以内」は、レクリエーションを満喫するのに充分な時間です。介護施設の利用者さん同士でコミュニケーションタイムをたっぷりと確保できる、時間に縛られることなくレク内容に集中してもらえる、といったメリットがあります。じっくり取り組める手芸系のレクリエーションの実施もおすすめです。

メリット2【進行しやすい】

60分という単位はキリが良いので、「10分毎に交代して4セット行う」「20分を2回行う」など、体を動かすレクや競争するようなレクで時間を区切りやすいポイントも魅力。レクリエーションを進行しやすいメリットがあります。

注意点1【中だるみに注意!】

「60分」という時間は意外に長いものです。途中でレクリエーションの内容に飽きてしまう利用者さんもいるかもしれません。介護スタッフは企画の際に飽きのこない内容を検討する、適度にリフレッシュできる場面を作る、といった工夫が必要です。

注意点2【無理をしないように注意!】

60分間つねに集中し続けることや、動き続けることは、高齢の方にとって大きな負担となります。適度に休憩をはさむ、体を動かすレクリエーションであれば交代制にする、などリラックスできる時間も組み込んでいくことがポイントです。

それでは、60分以内でできるレクを5つご紹介していきましょう!

【おすすめ1】フープ作りから楽しむ!「新聞紙フープリレー」&「新聞紙輪投げ」

「新聞紙フープリレー」は、参加者数人で手をつなぎ、新聞紙で作った輪っか(フープ)を落とさないようにリレーしていくレクリエーションです。「新聞紙輪投げ」はペットボトルなどを的にしてフープを投げるおなじみの遊び。新聞紙でフープを手作りする段階と、リレー&輪投げの2段階で行います。大人数で参加できるレクリエーションです。

<準備物>

  • 新聞紙
  • テープ
  • ペットボトル

<遊び方>

  • フープ作り
    まずは新聞紙でフープを作成します。新聞紙を広げてくるくると巻いて棒状にしましょう。輪にしやすくするため、右手の親指と人差し指で潰し、潰した部分から90度回転させて、今度は左手での親指と人差し指で潰していきます。これを繰り返し、輪にしてテープで止めたら完成です。
  • 新聞紙フープリレー
    参加者を2チーム以上に分けて、チームごとに手をつなぎます。端の方から順に、手をつないだ状態でフープに手を入れて、ゴールの方までフープを届けていきましょう。もっとも早くフープを届け終えたチームの勝ちです。
  • 新聞紙輪投げ
    ペットボトルを的にして、新聞紙で作ったフープで狙いましょう。一人5投など回数を決めて何回成功するか競ったり、介護職員が的となって棒でフープをキャッチするルールに変更したり、輪投げの方法を工夫すると盛り上がります。

【おすすめ2】思わず笑ってしまう?!「笑顔鉄板体操」

「笑顔鉄板体操」は1~5の数字とともに手を叩く、脳トレとなるレクリエーションです。手を叩く簡単な動作がメインのため、介護度が高い施設利用者さんにも気軽に楽しんでもらえます

<準備物>
なし

<遊び方>
始めに手を叩かないときの数字を決めます。これがレクリエーションをおもしろくするコツ。参加者に数字を選んでもらい、その数字がコールされたときだけは手を叩きません。進行役の介護スタッフや職員が1~5の数字をランダムに言い、参加者はその数字の回数分、手を叩きます。
考えながら手を叩くので、脳への良い刺激となります。手を叩かないときの数字がコールされたときに引っかかってしまったり、うっかり回数を間違えてしまったりすることもあり、ワイワイ盛り上がりながら取り組める体操です。

【おすすめ3】懐かしの名曲を思い出す!「イントロクイズ」

「イントロクイズ」は、曲の出だし部分をスピーカーなどで流し、利用者さんにその曲名を当ててもらうゲームです。昭和の懐かしの名曲や、平成のヒット曲、童謡など、高齢者の間で有名な曲をセレクトして当ててもらいましょう。

<準備物>

  • 音源
  • スピーカー

<遊び方>
介護スタッフや職員が、選んだ音源の冒頭部分のみを参加者全員に聞こえるようスピーカーで流します。参加者には早押し形式で、分かった時点で挙手をして回答。チームに分かれて対戦形式にするとさらに盛り上がりますよ。白熱しすぎて60分以内では時間が足りないかもしれません。

【おすすめ4】体をたっぷり動かせる「ボーリング」

ボーリングは10フレームまでやると時間がかかるスポーツ。60分以内という時間設定のレクリエーションであれば、しっかり最終フレームまで楽しむことができるでしょう。全身運動になりますし、車いすの方にも楽しんでいただける企画です。スコアの計算は脳トレにもなります。

<準備物>
ボーリングのピン
ボール

<遊び方>
ピンを10本並べ、ボールを転がして倒していきます。参加者に合わせてピンと投げる位置を調整したり、チーム制にしたり、ルールを調節すると良いでしょう。ピンを10本以上多めに立てて倒しても楽しめます。

【おすすめ5】難易度が高い作品に挑戦「折り紙」

とてもシンプルな折り紙ですが、指先を使うので脳への良い刺激となります。座ってできるレクリエーションなので、体調面に不安がある方や、認知症の方にも挑戦しやすいという特徴も。季節の行事に合わせたモチーフを折って介護施設に飾る、といった楽しみ方もおすすめです。

<準備物>
折り紙

<遊び方>
基本の折り方以外の作品に挑戦するのがおすすめです。たとえば「祝い鶴」は難易度がやや高く、完成したときの達成感を味わえます。また「星」モチーフの制作は、七夕やクリスマスといったイベントの飾りで重宝するでしょう。

60分以内のレクリエーションは企画内容重視!

60分以内のレクリエーションは、介護施設の利用者さん同士でコミュニケーションをたっぷりとれる、時間を区切って進行しやすい、といったメリットがあります。普段は少し時間が足りないかな、と感じるような難易度が高めの企画や時間を要する企画、手芸系の企画を取り入れるのもおすすめです。休憩タイムも忘れずに入れてくださいね。

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