【介護職あるある】介護職が感じるストレスって?みんなの解消法は?

体力も気力もいる介護の現場。決して楽な仕事ばかりではないので、ストレスを感じている介護スタッフも多いのではないでしょうか。今回の記事では、そんな介護スタッフにおすすめのストレス解消法をご紹介します。ストレスの原因となる「介護職あるある」も集めてみました。これを読めば、あなたの心のモヤモヤも少しは晴れるかもしれません。ぜひ仕事に疲れたときの息抜きに読んでみてくださいね。

介護職はストレスが多い?

介護業界専門転職エージェント「きらケア」が介護スタッフ294名を対象に実施したアンケート調査(2020年)によると、約6割が「ストレスを強く感じている」と回答しています。雇用形態別の調査では、正社員として働く介護スタッフがストレスを感じやすい傾向にあるようです。

このアンケート結果から分かるのは、介護職がストレスを感じやすい仕事だということ。特に正社員として働くようになると、責任を伴う仕事や負担の大きい仕事を任せられることが増え、ますますストレスを感じやすくなるのかもしれません。

介護職あるある!ストレスを感じる原因とは?

介護スタッフがストレスを感じやすい「介護職あるある」を集めてみました。

職場の人間関係

慢性的な人材不足が続く介護業界には、他の職種からの転職者も多いです。そのため、年齢や経歴、性格もさまざまなスタッフが集まり、価値観の違いを感じることも多いでしょう。それでも、介護の現場はチーム仕事です。苦手な相手とも一緒に仕事をしなければなりません。結果、人間関係に疲れてしまうスタッフも少なくないのです。

給料が低い

厚生労働省「介護従事者処遇状況等調査」(2020年度)から算出した介護職の平均年収は、約380万円です。日本全体の平均年収は約433万円(国税庁「民間給与実態統計調査」(2020年度))なので、比較すると介護職は給料が低い業界であると言わざるを得ません。

利用者さんの命にかかわる仕事で、心身ともに負担が大きい介護の仕事。その割には給料が低いため不満に感じるというのも「介護職あるある」のようです。

体力的な負担が大きい

利用者さんのほとんどは、体が思うように動かせない方です。入浴や排泄介助、移動のサポートなど、大人一人の体を支えるのはかなりの重労働でしょう。日常的に前傾姿勢になることが多いため、腰痛や膝の痛みも「介護職あるある」です。疲労や身体的な不調から退職してしまう方も少なくありません。

人手不足で一人あたりの仕事量が増える

常に人手不足な介護の現場では、スタッフ一人あたりの仕事量が増えてしまうのも「介護職あるある」です。そのため、休みがとりにくかったり、残業が増えたりすることもしばしば。その結果、疲れが蓄積して仕事の効率が落ち、ますます勤務時間が増えていく悪循環に陥ってしまうこともあります。

利用者さんとのコミュニケーションが上手くとれない

利用者さんの中には、痴呆や認知症の影響から、口調が荒くなったり暴言を吐きやすくなったりしてしまう方もいます。ただでさえ、介護職は体力的に負担の大きい仕事です。そのうえ利用者さんから感謝の言葉ではなく罵声を浴びてしまったら、仕事への熱意も保ちづらくなるでしょう。

施設の方針が合わない

利用者さんによって体の状態が異なる介護の現場では、常に臨機応変でスピーディーな判断が求められます。そんなとき、自分の考え方と施設の掲げる方針が大きくずれていたとしたら、かなりのストレスになるはず。そのうち、自分らしい働き方が分からなくなったり、職場への不信感を抱いたりするようになるかもしれません。

介護スタッフにおすすめのストレス解消法

先ほど挙げたストレス原因は、多くの介護スタッフが感じる「介護職あるある」です。最後に、介護スタッフにぜひ試してもらいたいストレス解消法をご紹介しましょう。

ストレスの原因を探る

まずはストレスとなっている原因は何か、探ってみましょう。ストレスを感じているときは心の余裕がなくなっている状態です。原因を探ることで自分を客観的に見ることができ、冷静な判断ができるようになります。

上司や責任者に相談する

ストレス原因が職場環境にあるようなら、まずは上司や責任者に相談してみましょう。ただし、職場の人間関係がストレスになっている場合には、職場の関係者に相談することで余計にこじれてしまうことも。人間関係が今以上に悪化しないよう、相談相手は慎重に選ぶことが大切です。

身近な家族や友人に悩みを聞いてもらう

心を許せる友人や家族に話を聞いてもらうのも、効果的なストレス解消法です。職場の関係者には話せないような人間関係の悩みも、仕事とは全く関係のない友人や家族相手であれば問題ないでしょう。心がモヤモヤして何から話せばいいのか分からないときには、今思っていることをただ聞いてもらうだけで気が晴れることもあります。とにかく一人で抱え込まないことが大切です。

価値観の違いと割り切る

人間関係にストレスを感じやすい方は、相手の言動を理解しようとして悩むより「価値観が違うからしょうがない」と割り切るほうが楽なこともあります。これは利用者さんに対しても同様。相手との価値観の違いに悩むのではなく、受け入れるように意識してみましょう。

規則正しい生活を送る

夜勤や早番のせいで不規則な生活になりやすいのも「介護職あるある」です。そして、なかなか疲れがとれず、メンタル面でも不調をきたしてしまいやすくなります。まずは、早寝早起きや三食を抜かさないなど、規則正しい生活を続けてみましょう。ストレスの原因が体力的な負担の場合には、それだけで楽になることもあります。

好きなことをする時間を作る

強いストレスを感じていると、頭の中が常に仕事のことでいっぱいになりがち。そんなときは、趣味に没頭する時間を作りましょう。好きなことをする時間を意識的に作るようにすれば気分転換になり、仕事にも少しずつ前向きになれるかもしれません。

とにかく休む

介護スタッフの中には、責任感の強さから休むことに罪悪感がある方もいるでしょう。
ただ、強いストレスを感じているときは、無理せず休むことも大事な仕事のひとつです。休んでいる間は仕事のことは一切考えず、自分の好きなことをして過ごしたり、体をしっかり休めたりしましょう。

転職する

体力的にも精神的にも限界を迎えそうなときには、転職も大事な選択肢のひとつ。大きな決断にはなりますが、体を壊さないことが最優先です。今のままではキャリアアップできそうにない場合には、その職場にこだわり続ける必要もないでしょう。無理にストレスと向き合うよりも、自分にあった職場探しにパワーを注いだほうが賢明です。

休むのは甘えではない!ストレスを感じたらすぐに対処を

介護職は、体力的にも精神的にも決して楽ではない仕事。その分、やりがいを感じることも多いですが、ストレスを抱えたままでは仕事へのモチベーションを保つことも難しいでしょう。今回ご紹介した「介護職あるある」に少しでも共感した方は要注意です。ぜひ自分なりのストレス解消法を探ってみてくださいね。

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