【冬の歌10選】高齢者に人気の歌謡曲を10曲紹介!冬のレクにおすすめ

寒い季節は、外出の機会が減り、運動量が少なくなりがち…。そんなときは冬の歌を使ったレクリエーションで、高齢者さんに身体を動かしてもらうのもおすすめです。一方で、介護スタッフの方の中には、「高齢者の方が好む曲がわからない…」「歌謡曲に詳しくない…」という方もいるはず。そこで今回は、冬の歌の中から、高齢者に人気の歌謡曲を10曲紹介します。

石川さゆり「津軽海峡・冬景色」

「津軽海峡・冬景色」は、1977年発売の石川さゆりの代表曲です。夜行列車で東京を発ち、津軽海峡を越え故郷・北海道に帰る女性の切ない心情を歌っています。この曲は、第19回日本レコード大賞歌唱賞を受賞。青森県の外ヶ浜町には、津軽海峡を見下ろす高台に歌謡碑があり、楽曲の世界を体感できるのだそうです。曲の内容に加え、大みそかの紅白歌合戦でもたびたび歌われることから、冬の歌といえば「津軽海峡・冬景色」を連想する高齢者の方も多いはず。歌謡曲に詳しくない介護スタッフの方でも、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

都はるみ「北の宿から」

「北の宿から」は、1975年にリリースされた都はるみのシングル曲。恋人が去り、北国に残された女性の未練や悲しみを歌い上げた冬の歌です。この曲をもとに同名の映画も製作されています。1976年の日本レコード大賞と日本有線大賞、それぞれ大賞を受賞。両大賞の同時受賞は史上初の快挙だったため、印象に残っている高齢者の方も多いでしょう。

森昌子「越冬つばめ」

山口百恵・桜田淳子とともに、“花の中3トリオ”として高い人気を誇った森昌子。1983年には「越冬つばめ」で、日本レコード大賞の最優秀歌唱賞を受賞しました。作曲を手がけたのは、自身も歌手として活躍する円広志(篠原義彦)です。「越冬つばめ」といえば、つばめの鳴き声を模した特徴的なフレーズではないでしょうか。歌謡曲全体の歌詞は知らなくても、この部分を聞けば思わず一緒に口ずさんでしまう高齢者の方も多いはずです。冬の冷たい風や、つばめの鳴き声、歌詞の中の“私”の心情と重なる切ない冬の歌となっています。

森進一「冬のリヴィエラ」

「冬のリヴィエラ」は、1982年にリリースされた冬の歌です。歌い手である森進一は、今も高齢者から高い人気を誇る演歌歌手ですが、この曲の作詞・作曲を手がけたのは、当時を代表するJPOPのヒットメーカー、松本隆・大瀧詠一コンビ。大人の切ない恋愛模様を60年代アメリカンポップふうの歌謡曲に仕上げ、大ヒットにつながりました。タイトルの“リヴィエラ”とは、イタリア語で“海岸”を意味するそうです。

北島三郎「風雪ながれ旅」

「風雪ながれ旅」は演歌界の大御所・北島三郎のシングル。紅白歌合戦でもたびたび披露されてきた冬の歌です。歌の舞台は、冬の東北地方。実在の人物である、津軽三味線奏者の高橋竹山が歌詞のモデルとされており、厳しい冬の寒さを必死で生き抜く、主人公の力強い姿を描いています。

吉幾三「雪國」

1986年発表の「雪国」は、吉幾三の代表曲のひとつです。作詞作曲ともに、吉幾三本人が手がけています。北国を舞台に、恋する女性の心情を描いた冬の歌で、高齢者の方にも人気の歌謡曲です。他アーティストにカバーされることも多いため、「吉幾三の曲と知らなかったけれど、曲は知っている!」という介護スタッフの方もいるかもしれませんね。

伍代夏子「雪中花」

「雪中花」は1992年に発表された伍代夏子のシングル曲です。冬の歌は切ない恋心を歌っているものが多いですが、この歌謡曲が描くのは子から親への慕情。タイトルの「雪中花」とは水仙の別名です。冬の寒さの中、凛と咲く水仙の花と、女手ひとつで子供を育てる母の姿を重ね合わせています。

細川たかし「北酒場」

軽快な前奏で始まる「北酒場」は、1982年にリリースされた細川たかしの大ヒット歌謡曲です。同じフレーズが何度も繰り替えされ、口ずさみやすい歌詞が印象的な楽曲。冬を連想させる北海道を舞台に、男女の恋物語が描かれています。
冬は落ち着いた曲が多いですが、「北酒場」は手拍子をしながら楽しく歌えるので、盛り上がること間違いなし。思わず体を揺らしたくなるメロディラインも魅力のひとつです。歌い終わったら利用者さんの若い頃の恋のエピソードを聞いたりして、さらに楽しんでもよいでしょう。

松尾和子&和田弘とマヒナスターズ「お座敷小唄」

東京オリンピックが開催された1964年の大ヒット曲「お座敷小唄」も冬のレクリエーションにおすすめです。この曲も男女の恋物語が歌われていますが、冒頭に雪のフレーズが出てくるため、冬の曲とされています。
当時は空前の大ヒット曲だったようで、老若男女を問わず親しまれていました。その証に、新聞に掲載されていた4コマ漫画「サザエさん」にこの曲が2度も登場したのだとか。冬のレクリエーションにこの曲を登場させれば、懐かしいと感じてくれる利用者さんも多いことでしょう。「ドドンパ」のリズムが繰り返される分かりやすい曲調なので、みんなで一緒に楽しんでみてください。

北島三郎「まつり」

夏の歌のように感じる北島三郎の「まつり」も、実は冬のレクリエーションにおすすめの曲です。北島三郎さんはNHK紅白歌合戦の大トリを何度も飾ってきました。そのなかで1番多く歌っている曲がこの「まつり」。この歌を聴くと大晦日を思い出すという方が実は多いのです。
寒い季節は気持ちが落ち込みがちですが、明るく力強い曲なので、歌えば心身ともに元気が湧いてくることでしょう。年末に企画するレクリエーションなら、紅白歌合戦と称して利用者さんに歌ってもらうのもよいのでは。大トリ曲は「まつり」で〆て、明るくお正月を迎えるのもおすすめです。

冬の歌で高齢者さんに楽しんでもらおう!歌謡曲の豆知識は会話のきっかけにも

冬の歌の中から、高齢者の方に人気の歌謡曲を10曲紹介しました。メロディや歌詞だけでなく、ちょっとした知識も知っておくと、施設の利用者さんとの会話も弾みやすくなりますよ。冬のレクリエーションを担当する介護スタッフの方は、ぜひ企画の参考にしてみてください。

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