面接前に「どんな介護福祉士になりたいか」を明確に!ポイントは?
介護福祉士として働くことを目指している方が、採用面接でよく聞かれる質問があります。それが「どんな介護福祉士になりたいか」というもの。本記事では、これから就職や転職で介護福祉士として面接を受ける方へ、どんな介護福祉士になりたいか自分なりのビジョンを明確にするためのヒントをお届けします。面接前に確認しておきたい応対テクニックもご紹介するのでぜひご覧ください。
理想とされる介護福祉士の在り方を知っておこう
「どんな介護福祉士になりたいか」を考えるときに重要となるのが、介護福祉士の在り方への理解です。介護福祉士に求められる役割を知っておくと、明確なビジョンを描きやすくなります。
介護福祉士へのニーズは、社会状況や人々の意識の変化、制度の改正などにともない、増えているのが現状。介護福祉士には以下のようなことが求められます。
<介護福祉士へのニーズ>
- 尊厳と自立を支えるケアの実践力
- 柔軟性
- 思いやり
- チームマネジメント能力
- 介護と医療のスムーズな連携の橋渡し
- 高い倫理感 など
介護福祉士は、実践力とともに施設利用者さんの心身の状況にあわせて臨機応変に対応する柔軟性が必要とされます。組織のリーダーとして活躍する機会があるため、チームマネジメント力も大切です。
さらに、介護と医療が連携してサービスを提供するための「橋渡し」といった役割も求められます。思いやりの心や、高い倫理観も不可欠です。
「どんな介護福祉士になりたいか」自分なりに考えよう
介護福祉士の在り方をおさらいできたら、どんな介護福祉士になりたいか、自分なりに将来像を描いてみましょう。考える際のヒントを3つお届けします。
「理想とされる介護福祉士像」と整合性がとれたビジョンを
「どんな介護福祉士になりたいか」を考える際に大切なポイントとなるのが、「理想とされる介護福祉士像」と「描くビジョン」の整合性がとれていることです。採用時の面接で整合性がとれたビジョンを話すことで、介護福祉士の役割をきちんと理解していることがアピールできます。介護施設が求める人物像も大変重要なため、事前に確認しておきましょう。
キャリアプランを明確にする
「どんな介護福祉士になりたいか」を考える際には、キャリアプランを明確にすることもポイント。「何年後までにどのような資格を取得したいか」などを伝えられると、具体性が増します。
「3年以内に介護予防運動指導員の資格を取得して、施設利用者さんをサポートしたい」「5年後に認定介護福祉士の資格取得を目指して、働きながらスキルアップしていきたい」といった具体的なイメージです。
自分の経験もふまえて考える
「どんな介護福祉士になりたいか」を伝える際には、その将来像を描くきっかけとなった実体験や、自分なりに努力していることを盛り込むのもひとつ。自分の経験をふまえて介護福祉士のビジョンを考えることができると、エピソードのオリジナル性が増します。面接官の心も掴みやすいでしょう。
面接前に確認しておきたいテクニック3つ
面接で重要なのは、伝わりやすい話し方や印象の良い態度を心がけることです。「どんな介護福祉士になりたいか」をスムーズに話すために、面接前に確認しておくと役に立つテクニックをご紹介していきましょう。
<面接テクニック3つ>
- 結論ファーストで具体的な根拠とともに話そう
- 履歴書と矛盾がないように話そう
- 前向きな姿勢で臨もう
面接では、質問の回答となる部分を先に端的に伝える「結論ファースト」の話し方を意識し、あとからきっちり根拠を説明しましょう。「結論ファースト」にすることで考えを的確に伝えることができ、具体的な理由まで述べることで説得力が増します。
履歴書に記載した志望動機などと矛盾がないように話すことも大切です。さらに、面接は直接やる気を伝える良いチャンス。「こんな介護福祉士といっしょに働きたい」「長く働いてくれそう」といった印象を抱いてもらえるよう、前向きな姿勢で臨みましょう。
将来像を丁寧に描いて的確に伝える練習を!
採用面接で多い質問、「どんな介護福祉士になりたいか」に対してスムーズに回答するにはコツがあります。自分なりにどんな介護福祉士になりたいかビジョンを明確にしておくこと、面接テクニックを駆使して上手に伝えること、この2つがカギです。ビジョンを描くには、理想とされる介護福祉士の在り方や施設が求める人材を理解しておくことも重要。自身の経験などもプラスして、独自の将来像を描いてみてください。