デイサービス連絡帳は不要?ご家族と円滑にコミュニケーションするには?

利用者さんの様子を伝えるデイサービス連絡帳。ご家族とのコミュニケーション手段の1つとして使われていますが、最近は「連絡帳は不要だ」と考える方もいます。連絡帳を継続するのであれば、有効に使っていきたいものです。そのためには、どのような点を意識して書けばいいのでしょうか?今回はデイサービス連絡帳を書くときのコツをご紹介します。連絡帳の書き方に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてくださいね。

デイサービス連絡帳は不要?

デイサービス連絡帳を書くのは時間と労力が必要ですが、「ときどきしか見ない」というご家族もいます。そのため「連絡帳にかかる手間を利用者さんのために使いたい」と、デイサービス連絡帳を廃止する施設も。

しかし、連絡帳は利用者さんの普段の様子を伝えるための大切な手段です。どうしても伝えなければならないことは電話や口頭でお伝えしますが、緊急性を要さない日常の様子を伝えられるのは連絡帳の強みでしょう。日々の記録を読むことを楽しみにしているご家族もいます。大切なのはご家族が目を通したくなる内容にすることです。

では、次に連絡帳を書くときのコツを解説していきましょう。

コツ1: 相手意識を持って書く

まずは連絡帳を読む方を意識することです。利用者さんの奥様、お子様、ヘルパーなど連絡帳を読む方によって内容を調整することをおすすめします。ご家族であれば日常の様子に加え、介護のアドバイスをつけ足しても良いかもしれません。主にヘルパーが見るのであれば、介助時に知っておいたほうがいい点を書いておくと良いでしょう。

コツ2: 知りたい内容を書く

デイサービス連絡帳を読む相手が「何を知りたいか」を把握することも大切です。施設での様子をくわしく知りたいのか、ポジティブな情報だけを知りたいのかは、その方によって違います。ご家族の思いについては、面談や送迎時の会話から推察してみるのがおすすめです。

ただし、くわしく知りたいと思うご家族の方であっても、「家に帰りたいと大声をあげていました」「同じ発言を繰り返していました」など、不安になるような内容は避けましょう。

コツ3: デイサービス連絡帳のテンプレートを活用する

連絡帳にどんな内容を書いたらいいか、何から書き始めたら良いかと迷う方もいますよね。最後にデイサービス連絡帳で使えるテンプレートの文例をご紹介します。決まった型を利用すれば時間短縮にもつながり、その分利用者さんと関わる時間を増やせるでしょう。文例を参考に、利用者さんに合った内容に書き換えてみてくださいね。

季節の挨拶

「桜も満開になり、のどかな春の季節となりました」
「連日の猛暑が続いておりますが、お身体に気をつけてお過ごしください」
「山の木々が色付く秋となりましたね」
「立春とは名ばかりの寒さが続いております」

レクリエーション

「楽しそうに歌を歌われ、周りの方に当時の思い出話をされていました」
「玉入れでは3球ほど玉をかごに入れられ、大変喜んでおられましたよ」
「折り紙が得意な利用者さんに教わり、花や鶴などを作っていらっしゃいました」

入浴

「腰のあたりが痛いとお聞きしていましたが、入浴後は痛みが和らいだとおっしゃっていました」
「今日は一段と寒かったので、お風呂に入って体の芯からあたたまったと笑顔で語られていました」
「入浴後、伸びていた爪をカットさせていただきました。ご自宅で爪切りが難しいときはいつでもご相談ください」

機能訓練

「椅子を使った立ち上がり動作の訓練を行いました。繰り返し行うのが難しそうでしたが、最後まで励んでおられました」
「平行棒での歩行訓練ではしっかりと足を上げたり、スクワットを行ったりしました」
「持久力アップのためのマシントレーニングを実施しました。いつもより時間がかかりましたが、一生懸命取り組んでおられました」

デイサービス連絡帳は書き方次第で信頼関係を築く一助となる!

デイサービス連絡帳は利用者さんの様子をご家族に伝えるための手段の1つです。一人ひとり書き分けるのは手間がかかりますが、うまく活用できればご家族との信頼関係を築く一助となります。テンプレートを活用すれば、「何をどう書けばいいんだろう」と悩む時間も減り、時短にもつながるでしょう。相手意識を持ったデイサービス連絡帳で、利用者さんやご家族との良好な関係を作ってくださいね。

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