「高級老人ホーム」ってどんなとこ?実際に働いた人の口コミもご紹介

とにかく豪華で、お金持ちだけが入居しているというイメージがある高級老人ホーム。一般的な有料老人ホームと何が違うのだろう?と疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、高級老人ホームについて解説。気になる人員配置基準や、介護職として求められるスキル、実際に働いた方の口コミもご紹介しています。高級老人ホームへの転職をお考えの方は、ぜひ参考にしてくださいね。

高級老人ホームとは

高級老人ホームとは、有料老人ホームに分類される介護福祉施設。一般的な有料老人ホームにはない設備や、サービス、医療体制が整えられていることが特徴です。入居一時金は約1,000万円~1億円以上、月額料金は30万円~50万円程度とかなり高額に設定されています。施設により仕様は異なりますが、内装は高級ホテルのように豪華で、温泉やシアタールーム、カラオケ、プールといった娯楽施設を完備していることも。利用者さんだけでなくご家族にとっても利便性がよい都市部や、リゾート地のように自然豊かな場所に建っているケースも多いようです。

有料老人ホームとの違い

一般的な有料老人ホームとの違いは、利用者さんが生活する環境すべてがハイクオリティなことです。建物や内装だけでなく、置いてある調度品や家具も洗練されたものが設置されています。食事は有名レストランが監修した健康的なメニューを毎食提供。介護や医療体制も幅広く手厚く対応しており、施設内のホームクリニックで、医師や看護師が365日常駐している施設もあります。

高級老人ホームの人員体制は?

高級老人ホームも、人員体制の基準は一般的な有料老人ホームと変わりません。有料老人ホームの人員配置基準は以下のとおりです。

管理者1人(兼務可)
生活相談員要介護者等:生活相談員=100:1
看護・介護職員要支援者:看護・介護職員=10:1 要介護者:看護・介護職員=3:1
機能訓練指導員1人以上(兼務可)
計画作成担当者介護支援専門員1人以上(兼務可)

ただし、高級老人ホームの場合は手厚い介護や医療サービスを提供するため、上記基準より多めにスタッフを配置している施設がほとんどです。利用者さんとゆっくり関わる時間も取りやすい環境といえるでしょう。

高級老人ホームの職員として求められるスキルとは?

老人ホームには、要介護認定を受けていない方もいれば、要介護5の方もいます。利用者さんがどのようなADLであっても対応できるスキルが必要です。

自立の方はあらゆることが自由に選択できます。食事をする場所も、居室や共有のダイニングルームなどその時の気分で選べるため、利用者さんに合わせた対応をしなければなりません。要介護状態の方は、居室で訪問介護を利用する方もいれば、施設内のデイサービスを利用する方などさまざまです。

また、失礼な対応はクレームにつながるため、ホテルのコンシェルジュのような接遇も高級老人ホームで働く上で必要な能力。介護技術だけでなく、言葉遣いや立ち振る舞いを学ぶ必要があることも、高級老人ホームならではの特徴といえるでしょう。

高級老人ホームで実際に働いた方の口コミ

では、実際に高級老人ホームで勤務されていた方の口コミをご紹介します。

介護職Aさん(30代)

とにかく豪華な内装に驚きましたが、入居金が高いだけあって、利用者さんは品があり立ち振る舞いも穏やかな方が多い印象です。最初の1年は接遇面をしっかりと学ぶため非常勤でしたが、今は正社員で働いています。

介護職Bさん(40代)

以前働いていた施設よりも、利用者さんと関われる時間が多いです。一人ひとりの性格や望んでいることの把握ができて、やりがいと嬉しさを感じています。

介護職Cさん(20代)

転職時、介護スキルには自信を持っていましたが、車いすからベッドへの移乗の際「ここではズボンを持って移乗はしないのよ。もっと丁寧に」との指摘を受けました。改めて心地良い介護とは何か?を考えさせられ、より成長できたと思っています。

利用者さんに深く寄り添える高級老人ホームで働こう

口コミからも分かるように、利用者さんが心地よく生活できるよう、介護だけでなく人としての対応力も高級老人ホームでは求められます。利用者さんとコミュニケーションをもっと取りたい、より深く利用者さんと関われる介護をしたい、という方は高級老人ホームへの転職を検討してみてはいかがでしょうか。

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