【邦画編】介護映画7選!理想のケアを考えるきっかけになる
介護をテーマにした映画が多数公開されているのを知っていますか?介護映画ではドキュメンタリーやミステリー、人情ドラマなどさまざまなジャンルが楽しめます。登場人物たちの奮闘を通して、介護への向き合い方を考えるきっかけになるでしょう。今回は邦画に限定し、おすすめの介護映画を7つ紹介します。介護福祉士が主人公の介護映画もあるので、ぜひチェックしてみてくださいね。
『ぼけますから、よろしくお願いします。』
テレビディレクター・信友直子さんが家族の介護を記録したドキュメンタリー介護映画。80代の母親が認知症になったことをきっかけに、90代の父親は初めての家事に奮闘します。遠く離れて暮らす信友さんは、仕事と家族の選択に迷いますが、父親から「自分の仕事をしなさい」と背中を押され……。取材を通して見えてきた両親の絆。ドキュメンタリーならではのリアル感が身に迫る介護映画です。
『ペコロスの母に会いに行く』
漫画家・岡野雄一さんによる同名エッセイが原作です。エッセイは16万部を超える大ヒット作となり、喜劇映画の巨匠・森崎東監督の手で映画化。夫の死をきっかけに認知症になった母親と、バツイチの息子ペコロス(ゆういち)。「ボケるとも、悪か事ばかりじゃなかかもしれん」と語るペコロスの目線で、母親との日常を描いています。喜劇でありながら、大きな感動を呼ぶ介護映画です。
『明日の記憶』
50歳のサラリーマン佐伯は、若年性アルツハイマー病に襲われます。働き者であった佐伯は徐々に記憶を失っていき、同僚の名前や慣れた道でさえ忘れてしまうのです。献身的に支える妻は「2人で明日の記憶を作っていこう」と励ますのですが……。原作小説に感銘を受けた渡辺謙さんが原作者に直接交渉!主演の熱い想いにより、映像化が叶った介護映画です。
『0.5ミリ』
監督・脚本を務めるのは安藤桃子さん。主演は監督の実妹・安藤サクラさんが務めます。ある事件をきっかけに職を失ってしまった介護ヘルパーの山岸サワ。生活のために押しかけヘルパーを思いつき、自転車をパンクさせるおじいさんや、万引きをするおじいさんなど、訳ありの方を見つけて自宅へ介護をしに押しかけます。強引なサワに翻弄されながら、明るさに惹かれていく登場人物たち。全力で生きるサワを描いた人情ドラマが感動を呼びます。
『毎日がアルツハイマー』
映画監督である関口祐加さんがアルツハイマー型認知症を患う母親の介護を記録したドキュメンタリー。もともとはYouTubeで公開され、累計視聴数20万ビューにのぼるほど話題となった映像作品です。注目を受けて映画化され、2年半にわたる記録が93分に収められています。映画祭での受賞経験も持つベテラン監督が映し撮った映像は必見です。
『ロストケア』
2023年3月に公開の『ロストケア』は同名小説が原作です。小説は「第16回日本ミステリー文学大賞」で新人賞を受賞し、話題を呼んでいます。物語の始まりは、民家で起こった老人と介護スタッフの殺人事件。容疑者にあがったのは献身的な介護で慕われるスタッフでした。真相に迫る検事役を長澤まさみさん、容疑者役は松山ケンイチさんが演じています。
『ケアニン~こころに咲く花~』
主人公は介護福祉士の青年である大森圭。小規模施設から大規模の特別養護老人ホームに転職し、効率化を重要視する施設の運営方針に戸惑います。そんなとき、認知症の女性・美重子が入居してきて、担当を任されることに。自宅介護に奮闘してきた夫に冷たく当たられながら、大森は介護のあり方を懸命に模索します。施設で働く介護スタッフは特に気になる介護映画ではないでしょうか。
介護映画で仕事の魅力を再確認!
親の介護に奮闘する家族の目線や、利用者さんの介護に向き合う介護スタッフの目線など、さまざまな介護映画が製作されています。映画を通して、介護の魅力を再確認するきっかけになるはずです。「どんなケアをしていきたいか」と考える機会になるかもしれませんね。介護現場で働く方はもちろん、介護に興味がある方も観てみてはいかがでしょうか?