介護現場でも進むワークシェアリングとは?メリットデメリットもご紹介

高齢化社会が進んでいる現代社会では介護の必要性が高まり、同時に、少子化によって労働人口の減少が進み、介護業界に携わる人材不足も発生しています。そこで注目されているのが、「ワークシェアリング」。企業側だけでなく、働き手にとっても多くの利点がある仕組みの1つです。ワークシェアリングの具体的な内容をはじめ、メリットデメリットなどをご紹介しましょう。

ワークシェアリングとは?

まずは、ワークシェアリングとはどのような働き方を指すのか、詳しくご紹介します。

ワークシェアリングの概要

「ワークシェアリング」とは、1つの業務を複数人で分担する働き方のことです。「ジョブシェアリング」と呼ばれることもあり、1人あたりの労働時間を大幅に軽減できる点が大きな特徴。介護業界はもちろん、看護や工場系の仕事など、さまざまな職業で注目・活用されています。

ワークシェアリングが介護業界で注目されている背景

ワークシェアリングは、1つの仕事を複数人で行うため、1人あたりの仕事量を軽減させ、労働時間を短く設定することが可能です。その結果、より幅広い方にとって働きやすい環境が整い、人が集まりやすくなる(敷居が下がる・間口が広がる)ため、人材不足解消を目指せることから、介護業界での注目が高まっています。

また、介護の仕事は、利用者さんの命を預かる仕事です。専門的な知識やスキルを持った人材の確保も欠かせません。介護人材を少しでも多く確保するために、ワークシェアリングの導入が注目されています。

介護現場におけるワークシェアリングのメリット

続いては、介護現場における、ワークシェアリングのメリットをチェックしていきましょう。

自由な働き方が選択できる

ワークシェアリングは、1日あたりの労働時間が短いことが特徴です。そのため、小さな子供がいてフルタイムで働くのが難しい方・体力的に長時間労働が難しい方にとっても、自由な働き方が選択できます。プライベートの時間を確保しつつ、快適なワークスタイルが確立できるでしょう。

まずはお試し感覚で働ける

ワークシェアリングは、正社員のように毎日出勤して長時間勤務するワークスタイルではありません。働く場所によっても異なりますが、1日数時間程度の勤務で良いため、お試し感覚で働くことができます。今まで介護に携わったことがない方や、興味はあるけれど一歩踏み出せずにいる方などが取り入れるのにもぴったりの働き方です。

副業として介護職を選択しやすい

ワークシェアリングでは、1日短時間・週に数回など、隙間時間を活用して働くこともできます。そのため、副業を始めたいと考えている方にとって、介護の仕事が選択しやすくなる点もメリットのひとつです。

介護現場におけるワークシェアリングのデメリット

介護業界におけるワークシェアリングには、もちろんデメリットも存在しています。より納得して働けるよう、デメリットも把握しておきましょう。

格差が生じる可能性がある

ワークシェアリングに適応できない職種と、ワークシェアリング対象の職種が同じ職場に混在している場合、賃金や待遇に格差が生じる可能性があります。働き始める前に賃金や待遇についてしっかりと調べ、納得してから勤務を開始すると良いでしょう。

環境になじみにくい

スポット的に働くワークシェアリングでは、その職場になかなかなじめないデメリットもあります。具体的には、職場の雰囲気になかなか溶け込めない、人間関係の構築に時間がかかるなどが代表的です。焦らずじっくり職場に慣れることで、こういった不安は軽減できるでしょう。

ワークシェアリングを上手に活用しよう

ワークシェアリングは、介護業界に一歩踏み出すきっかけを与えてくれる働き方です。1日短時間から少ない日数で働けるため、隙間時間の活用や副業を検討している方やブランクがあるなど、幅広い方にとって介護の仕事が身近に感じられるでしょう。自分自身のワークライフバランスを保ちつつ介護の仕事に携わりたい方は、ワークシェアリングという働き方をうまく活用してみてください。

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