高齢者への誕生日メッセージ例文!スムーズに書ける3つのコツも

介護職の中には、利用者さんへの誕生日メッセージを書くことが多い、という方もいるのではないでしょうか?しかし、伝えたいことはあっても、言葉にしようとするとなかなかうまくまとまらないという声も少なくありません。そこで、この記事では高齢者への誕生日メッセージを例文でご紹介していきます。スムーズに書くコツもお伝えしますので、誕生日メッセージでお悩みの方はぜひご覧ください。

高齢者への誕生日メッセージを書く3つのコツ

まずは、高齢者への誕生日メッセージを書くコツについて見ていきましょう。

一人ひとりの健康状態に気を配る

高齢になると、健康状態への不安や悩みを抱えることが多くなります。すると、利用者さんによっては「元気に」などの言葉を素直に受け取れないこともあるかもしれません。そのため誕生日メッセージを書く際は、一人ひとりの健康状態に配慮した言葉を選ぶよう注意しましょう。

大きな文字でていねいに書く

「小さな文字は見えにくい」という高齢の方は多いため、大きな文字で書くことが大切です。また、できるだけていねいな言葉を使い、ていねいに文字を書いていくことも高齢者への誕生日メッセージを書く際のコツといえるでしょう。

具体的なエピソードを含める

利用者さんとの印象的な出来事やこれから一緒にしたいことなど、具体的なエビソードを含めると特別感のあるメッセージになります。これまでのことやこれからのことなど、利用者さんを思い浮かべながらメッセージを書いていきましょう。

高齢者への誕生日メッセージ例文

ここからは節目の年ごとに、高齢者への誕生日メッセージの例文を紹介していきます。なお、長寿祝いを数え年で行うか満年齢で行うかは、地域の風習や利用者さんの考えなどを織り交ぜながらご検討ください。

60歳「還暦」の方へ

平均寿命が延びている現代では、60歳はまだまだ若々しい方も多い年齢です。そのため、長寿を祝うよりも日頃の感謝の気持ちを伝える節目の日と捉えてメッセージを贈ってみましょう。

<還暦の高齢者への誕生日メッセージ例>

お誕生日おめでとうございます。60歳・還暦は生まれ変わりの年ともいわれるようです。いつも何にでも意欲的な○○さんに元気をいただいています。これからも素敵な年を重ねてくださいね。

70歳「古希」の方へ

唐の詩人・杜甫(とほ)が詠んだ「人生七十年古来稀なり」に由来する古希。60代から70代へと切り替わる節目の年を祝うメッセージを贈ってみてはいかがでしょうか。

<古希の高齢者への誕生日メッセージ例>

○○さん、古希を迎えられたこと、心よりお祝い申し上げます。いつも私たちに温かい言葉をかけてくださる○○さん。新たな年も変わらない笑顔でお過ごしください。

77歳「喜寿」の方へ

室町時代の末期に、日本で始まったといわれる喜寿。ラッキーセブンが2つ並び縁起が良いといわれる節目の年です。

<喜寿の高齢者への誕生日メッセージ例>

喜寿おめでとうございます。明るく元気な○○さんの若々しいお姿は、人生のお手本です。これからも素敵に輝かれることを心よりお祈りいたします。

80歳「傘寿」の方へ

略字や草書体で「八十」と書くと「傘」に見えることから根付いたとされる「傘寿」。黄色や金色をテーマカラーに祝う方も多い年齢です。

<傘寿の高齢者への誕生日メッセージ例>

傘寿を迎えられたこと、謹んでお祝い申し上げます。○○さんと一緒に育てて食べたミニトマト、とても美味しかったです。これからどんな野菜を育てていくか、また一緒に考えましょうね。素敵な1年になりますように。

88歳「米寿」の方へ

「八十八」と縦に書くと「米」になることに由来する「米寿」。末広がりの「八」が2つ重なる縁起が良い年齢といわれています。

<米寿の高齢者への誕生日メッセージ例>

米寿おめでとうございます。散歩のときに○○さんと一緒に見た桜や紅葉が美しかったことを思い出しました。88歳となる新たな年も、四季折々の変化を一緒に感じられたら嬉しく思います。

90歳「卒寿」の方へ

「卒」を略字にすると「卆」となり、分解すると「九」と「十」になることから、90歳の長寿祝いは卒寿と呼ばれています。テーマカラーの紫と白を取り入れたメッセージカードを選んでみるのも良いでしょう。

<卒寿の高齢者への誕生日メッセージ例>

○○さん、90歳のお誕生日おめでとうございます。いつも「ありがとう」と言葉をかけてくださる○○さん。その優しさに、私たちも励まされています。これからも○○さんのサポートを全力でさせていただきますので、何かあれば気軽に声をかけてくださいね。

99歳「白寿」の方へ

「百」の漢字から「一」を除くと「白」になる(「100-1=99」)ことから生まれたといわれる白寿。翌年には100歳という大台を迎える年齢になるため、利用者さんの体調に応じて適したメッセージを贈りましょう。

<白寿の高齢者への誕生日メッセージ例>

○○さん、白寿を迎えられましたこと心よりお祝い申し上げます。いつも朗らかな○○さんの笑顔は、私の元気の源です。新しい1年も素敵なものにしていきましょう。

100歳「紀寿(百寿)」の方へ

一世紀(100年)を迎えたという意味で「紀寿」、また「百寿(ももじゅ・ひゃくじゅ)」とも呼ばれる100歳。長寿を祝う気持ちやこれまでの感謝の気持ちをメッセージにしてみましょう。

<紀寿の高齢者への誕生日メッセージ例>

100歳のお誕生日おめでとうございます!○○さんの記念すべき年に一緒にお祝いができ、私たちはとても幸せ者です。これからも、おおらかで素敵な○○さんのお人柄を見習っていきたいと思っています。またお話ししましょう。

高齢者への誕生日メッセージを書く際の注意点

高齢者への誕生日メッセージを書く際は、「切れる」「終わる」などの忌み言葉は避けたほうが良いと考えられています。次のような体の衰えや重い病気、死を連想させるような言葉を使用しないように注意しましょう。

使用を避けたほうが良い言葉
死(四)・苦(九)・破れる・寝る・悲しい・ぼける・散る・痛む・果てる・落ちる・倒れる・枯れる・終わる・切れる・病気・根づく・衰える・苦しい・途切れる など

高齢者への誕生日メッセージで日頃の気持ちを伝えよう!

いくつになっても誕生日を祝われることは嬉しいもの。利用者さんの気持ちも明るくなりやすいイベントです。さらに誕生日のメッセージを贈れば、利用者さんに日頃の感謝や気持ちを伝えることができます。何を書くか迷ってしまったときにはこの記事を参考に、高齢者への誕生日メッセージを書いてみてくださいね。

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