【介護職の採用】履歴書チェックのポイントと面接官が聞くべき質問
介護施設でスタッフを募集するなら、スキルや人柄はもちろん、長く働いてくれる人材かどうかも考慮して採用したいものです。しかし、施設と相性が良い人材を見極めるのは容易ではありません。そこで、本記事では介護職の採用で履歴書を見る際に確認しておきたいポイントと、面接で聞くと適性を判断しやすい質問を紹介していきます。介護施設の人事や面接官の方々に読んでいただきたい内容です。
長く働いてくれる人材を見極めたい!履歴書チェックのポイント
介護施設において長く働いてくれる人材を採用するには、組織と求職者のミスマッチをなくすことがポイントとなります。組織によって風土はさまざま。求める人材も異なるでしょう。そのため、まずは組織が求める人材像を明確にしておくことが大切です。
必要な人材像を明確にしたうえで、履歴書を見る際は以下の点に気をつけます。
<履歴書チェックのポイント>
- 単純に転職回数の多さや一般的な項目だけで不採用と判断しない
- 組織ならではの判断基準を作りチェックする
履歴書チェックにおいては、単純に転職回数や一般的な項目だけを見て線引きをしないよう気をつけましょう。組織と相性が良い人材を見落としてしまう可能性があります。組織にフィットする人材を採用するためには、オリジナルの履歴書の判断基準をあらかじめ作っておくことも重要です。
長く働いてくれる人材を見極めたい!質問のポイント
履歴書選考後のステップである面接は、長く働いてくれる人材を見極めるための絶好のチャンスです。介護職未経験の方や、経験がある方によって、以下のように質問を変えながら、人柄や考え方を聞き出していきましょう。
介護職未経験者への質問のポイント
介護職未経験の方へは、これまでの経験から「他者に対するアプローチ方法や考え方」を引き出す質問をするのがポイントです。
<質問例>
- これまで所属していた組織内でトラブルが発生したときにどう対応したか
- 接客のアルバイトでどのようにお客さんに接していたか
このような質問から求職者の適性や人柄を見極めていきましょう。
介護経験者への質問のポイント
介護職経験がある方へは、これまでの仕事で仲間や利用者さんとの具体的なやりとりを引き出す質問を投げかけるのがポイントです。
<質問例>
- 自身の介護経験で大変なことはありましたか?
- 大変なことをなぜ乗り越えられたのでしょう?
- そのときどう考えましたか?
このような質問をしながら、求職者の考え方や本質を見抜いていきます。
面接においては、相手が答えやすいよう流れを作り、会話のキャッチボールを意識すると求職者からの意見が引き出しやすくなるでしょう。面接官の印象が組織への印象に直結するため、丁寧な対応を心がけることもポイントです。威圧的な態度をとる、「合わないな」と感じた求職者に対しおざなりな対応をとる、などがないよう気をつけましょう。
これを聞いたらNG!避けたい「質問」
面接は求職者の適性や能力を見極める場です。そのため、採用に関係のない質問や家庭環境、宗教に関わるような質問、セクハラ、モラハラとなるような質問はしてはいけません。
<聞いてはいけない質問の例>
- 結婚予定
- 結婚や出産しても働き続けるかどうか
- 家族構成
- 宗教
結婚や出産に関わる質問は、男女雇用機会均等法の観点においても避けます。またプライバシーに触れる質問は回避しましょう。
履歴書や面接は組織に合わせてチェックポイントを精査
長く働いてくれる人材を採用するには、組織と求職者のミスマッチをなくすことが重要です。まずは組織が求める人材像をクリアにし、組織ごとに採用の判断基準を明確にしましょう。面接においては、求職者の人柄や考え方を聞き出せるような質問を工夫します。相手が話をしやすくなる態度や会話の流れを意識することもポイントです。