文化祭を老人ホーム・介護施設で開こう!おすすめのアイデア4選

秋が近づくにつれ、文化祭の企画や準備をスタートする老人ホーム・介護施設は多いのではないでしょうか?しかし、「昨年とは違った企画を…」と思いつつも、良いアイデアがなかなか浮かばないといった悩みを抱える方も少なくありません。そこでこの記事では、文化祭を老人ホーム・介護施設で開催するときにおすすめのアイデアを紹介していきます。文化祭の企画に悩む介護職の方はぜひご覧ください。

1.作って・見て楽しむ!「利用者さんや介護職員の作品展示」

文化祭とは、芸術や文化などに親しむ行事のことです。そのため、老人ホーム・介護施設の利用者さんや介護職員が取り組んでいる創作活動があれば、その作品を展示するのも1つの企画となります。すでに文化祭でこの企画を行った老人ホームや介護施設では、次のような作品を展示していました。

<利用者さんや介護職員の作品展示例>

  • 絵画
  • ちぎり絵、貼り絵
  • 工作、手芸作品
  • 書道
  • サンドアート鉢

利用者さんが好きなことや得意なことで力を発揮した作品を、文化祭中に多くの方に見てもらいましょう。また、介護職員の作品を展示することで、勤務中とは違った一面を利用者さんに知ってもらい新たな交流につながるかもしれません。

さらに施設によっては、利用者さんの手形や足形を取り、介護職員がそれを動物の絵に仕上げているところもあるようです。こうした作品であれば、創作活動が苦手な利用者さんであっても、文化祭に参加しやすいでしょう。

2.秋にまつわる一句を「俳句・川柳の集い」

できあがった作品を展示するのはもちろん、文化祭期間中に何かを作るというのも素敵な試みです。例えば、ある老人ホームでは文化祭ウィークを開催し、期間中に「俳句・川柳の集い」を行っていました。栗やススキなどの秋ならではの植物を見ながら、利用者さんに作品を作ってもらったといいます。以下の表で秋の季語の一例を紹介していますので、俳句・川柳の集いを開催する際の参考にしてみてください。

秋の季語意味
秋日向(あきひなた)秋の太陽でできる日向のこと
秋振舞(あきぶるまい)秋の収穫を終えてから行う祝いの飲食のこと
秋景色(あきげしき)秋らしい景色や気配のこと
秋の音(あきのおと)空気が澄んで秋のさまざまな物音が聞こえること

3.音楽で心躍らせる「コンサート」

音楽を楽しむコンサートも、文化祭らしい催しです。サークル活動が盛んな老人ホームや介護施設であれば、利用者さんが演奏者として登壇する時間を設けるのも良いでしょう。実際に文化祭でコンサートを開催した老人ホームでは、ギターやピアノの演奏に合わせて、利用者さんで結成されている合唱団が歌を披露したそうです。

また、別の介護施設では大学生の楽器演奏者に協力してもらい、クラシックコンサートを企画したといいます。さらには、介護職員で音楽隊を結成しているという施設もあるようです。これらをまとめると、以下のような方法でコンサートが開催できると考えられます。

<コンサートを企画する方法の一例>

  • 利用者さんが出演するコンサート(合唱、独唱、独奏など)
  • 学生やプロの演奏者を呼ぶコンサート
  • 介護職員が音楽隊を結成して行うコンサート

こうしたアイデアを参考に、文化祭で音楽を楽しむ機会を設けてみてはいかがでしょうか。

4.食欲の秋にぴったり「ご当地グルメ」

食事から各地の文化を知るのも、文化祭ならではの楽しみ方の1つです。ある老人ホームでは、山形県の郷土料理・芋煮汁を作って利用者さんにふるまったといいます。こうした聞き覚えのあるご当地グルメであれば、利用者さんの興味や関心も生まれやすいかもしれません。以下に各地の郷土料理の一例を紹介しますので、文化祭の食事の参考にしてみてください。

<郷土料理の一例>
北海道:三平汁
岩手県:さんまのすり身汁
青森県:せんべい汁
神奈川県:海軍カレー
東京都:深川めし
栃木県:しもつかれ
山梨県:ほうとう
京都府:にしんなす
岡山県:岡山ばらずし
鹿児島県:軽羹(かるかん)

文化祭を老人ホーム・介護施設で企画しよう!

文化祭とひと口にいっても、芸術や音楽、食事などさまざまな切り口の企画が考えられます。また、作品の展示や演奏会など、利用者さん自身の特技を披露していただくのにも良い機会です。この記事も参考に、一人ひとりの利用者さんが楽しめる文化祭を、老人ホームや介護施設で企画してみてはいかがでしょうか。

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