介護の資格を通信教育で取得したい!おすすめの資格や通信講座を紹介
介護系の資格には、介護職員初任者研修や介護福祉士のように、民間資格から国家資格までさまざまな種類があります。ここでは、通信教育で取得できる介護系の資格とおすすめの通信講座をご紹介。通信講座のメリットは、仕事や家事のすきま時間を使い、自分のペースで学習できることです。今後介護業界への転職を希望している方や働きながらキャリアップを目指す方はぜひ参考にしてください。
通信教育で取得できる介護系の資格は?
介護系の資格は、実習が必要なものも多いですが、通信教育のみで取得できるものもいくつかあります。まずは、通信教育で取得可能な資格をご紹介しましょう。
介護事務
介護事務は、介護事業所での介護報酬請求業務や一般事務作業、ケアマネジャーのサポートなどを主に行います。介護事業所の運営を支える縁の下の力持ちのような存在です。介護事務講座では、介護保険制度の概要など介護に関する基礎知識やスキルの他に、高齢者との接し方や心理的特性を学びます。業務内容はデスクワークが中心。力仕事など体力的な負担も軽く、年齢問わず長期的に安定して働くことが可能です。
レクリエーション介護士
レクリエーション介護士とは、介護に関する基礎知識やレクリエーションスキルを活かし、楽しく安全なレクの企画や実施について学ぶ資格です。介護レクリエーションは、高齢者の生活の質の向上を促し、健康維持をサポートする方法として、ほとんどの介護施設で実施されている活動のこと。日常の中に生きる楽しみや喜びを見出せるレクリエーションを企画・実施することで、利用者さんの笑顔を身近で感じられます。介護業界への入門資格や、スキルアップにもおすすめ。
介護予防指導士
介護予防指導士とは、充実した老後を過ごせるよう、要介護者に限らず元気な高齢者の方も対象とし、介護予防を指導する資格です。介護予防とは、介護を受けることなく、健康で自立した生活を長く続けるためのさまざまな取り組みのこと。介護予防指導士は、介護予防に関する専門的な知識とスキルを身に付けます。資格取得後は、転倒予防やストレッチング、栄養ケアなどを指導。スキルアップのための資格として取得する方が多く、仕事の幅を広げ、さまざまな場面で役立てることができるでしょう。
介護福祉士
介護福祉士は、介護の専門知識やスキルを持ち、現場で活躍する介護のスペシャリストです。介護福祉士の資格を持っていると、介護を必要とする方の生活をサポートするだけでなく、介護者の指導にあたることもできます。介護分野の中で唯一の国家資格なので、介護業界で活躍する方は目指したい資格のひとつと言えるでしょう。介護福祉士の資格取得には、指定の養成施設などを卒業し受験する「養成施設ルート」、福祉系高校で定められた科目や単位を取得し卒業して受験できる「福祉系高校ルート」、3年以上の実務経験と実務者研修を修了後に受験可能な「実務経験ルート」があります。
介護職員初任者研修
介護職員初任者研修は、介護業界で働く上で必要な基礎知識やスキルを習得するための研修です。食事や入浴介助、更衣など、さまざまな専門サポートに関する知識を身に付けるため、介護に携わるなら最初に取っておきたい入門的なものとい言われています。全国の介護施設や在宅介護などで学んだスキルを活かすことが可能です。研修内容には知識の習得だけでなく実践的な実技も含まれており、研修を修了するには通学講座もしくは、通信+通学講座を受講する必要があります。
おすすめの通信講座は?
続いて、おすすめの通信講座をご紹介します。介護の知識がなくても受験できる通信講座もありますので、スキルアップを目指す方はもちろん、未経験の方もチャレンジしてはいかがでしょうか。
ニチイ「介護事務講座」
ニチイの「介護事務講座」は、介護事務に必要な知識やスキルを持っていることが証明できる『ケアクラーク』の取得を目指します。受講期間の目安は4ヶ月程度で、自宅にて添削講師のサポートを受けつつ自分のペースで学ぶことが可能です。受験資格はなく、誰でも在宅で受験でき、学科と実技それぞれ70%以上できていれば合格できます。
ユーキャン「レクリエーション介護士2級講座」
ユーキャンの「レクリエーション介護士2級講座」では、介護の基本的な知識や高齢者と接する際のコミュニケーションの取り方、レクリエーションに関する知識、企画や実施するスキルについて学びます。添削課題と最終課題を提出し、最終課題で60%以上できていれば合格。受験資格はなく、年齢や学歴など不問で誰でも受講できます。講座から試験まで自宅で受けられるので、忙しい方でもチャレンジしやすい資格です。
日本介護予防協会「介護予防指導士e-ラーニング講習」
「介護予防指導士e-ラーニング講習」は、介護予防指導士の勉強を自宅で受講できる通信講座です。介護予防の重要性や介護の社会情勢などの知識面、筋力訓練指導や転倒予防などの実技面など、10科目21.5時間受講します。本来は、実技研修を1日受講する必要がありますが、現在(2022年3月)は実技研修も自宅で受講可能です。試験はなく、講習をすべて修了すれば資格として認定されます。実務経験がなくでも受験可能です。しかし、介護福祉士・看護師・理学療法士など、指定の資格取得者のみ受講可能な資格です。
ニチイ「介護福祉士国家試験対策講座」
ニチイの「介護福祉士国家試験対策講座」は、年1回実施される国家試験に向けて、ニチイのオリジナル教材を使って学習し合格を目指す通信講座です。講座で使うテキストは、過去の試験を徹底的に分析し、試験頻出の重要ポイントを100項目に絞り、集中して学習できる内容となっています。本試験前には全国統一模試を行い、実力を最終チェック。弱点の再確認と克服を行い、着実に合格に導きます。
福祉情報センター博多校「介護職員初任者研修(コロナウィルス対応通信講座)」
通常、介護職員初任者研修は通信講座のみで取得することはできません。しかし、コロナ禍の現在(2022年3月)、福祉情報センター博多校では、すべての研修を通信で行える講座を開講しています。最初のオリエンテーションは来校となりますが、研修はすべて自宅にて学習可能です。全課題修了後に1日のみ補講演習に参加するか、雇用先での実務によって補修に置き換えることで修了となります。
通信講座で介護の資格取得を目指そう
高齢化が進む中で、介護職のニーズはますます増え、介護の資格を活用できる場は拡大するでしょう。介護の資格には、未経験で受験できる資格もたくさんあり、さまざまな会社や学校が資格に関する講座を開講しています。忙しくてもマイペースに学習できる通信講座は、スキルアップを目指す方だけでなく、これから介護業界へ転職希望の方にもおすすめです。新しい知識を身につけたいとお考えの方は、介護の資格取得を目指してみませんか。