老人ホームのイベントまとめ!1月の企画、行事・レクのおすすめは?

老人ホームのイベント担当の方向けに1月におすすめの企画を紹介します。1月の行事といえば、お正月ですが、それ以外の行事はピンとこないイベント担当者も多いのでは?そこで今回は、1月のイベントを企画するのに役立つ、記念日や行事の由来を紹介。企画時のポイントもまとめました。この記事を読めば、老人ホームの利用者さんに安全に楽しんでいただける1月のイベントを企画できますよ!老人ホームで1月のイベント企画を担当されている方はぜひチェックしてみてくださいね。

行事やレクの企画に役立つ1月の記念日や歳時

まずは、老人ホームのイベントを考えるうえで知っておきたい1月の記念日や歳時をご紹介します。

伝統的な行事だけでなく、中には意外な記念日も。レクリエーションの企画だけでなく、利用者さんとの会話の小ネタにもなりますので、参考にしてみてくださいね。

1月1日お正月、元日、初詣
1月2日初夢、書初め
1月3日瞳の日
1月5日いちごの日、囲碁の日
1月7日松納め、七草の節句
1月9日クイズの日、
1月10日110番の日、明太子の日、十日戎
1月11日鏡開き、塩の日
1月15日小正月、いい碁の日
1月17日おむすびの日
1月19日カラオケの日、のど自慢の日
1月22日カレーの日、ジャズの日
1月24日すき焼きの日
1月25日ホットケーキの日
1月31日愛妻の日

老人ホームでよく行われている1月の行事

ここからは、老人ホームで行なわれることの多い1月の行事を紹介します。

◇お正月

1年の始まりであるお正月は、地域差はあるものの、松の内(1月7日)や、小正月(1月15日)までを指すのが一般的です。

お正月には、さまざまな風物詩がありますが、その多くが新年を司る年神様(としがみさま)をお迎えし、五穀豊穣や家内安全を願うのが目的とされています。

特に居住型の施設の場合、老人ホームで新年を迎える利用者さんも多くいらっしゃいますので、寂しさを感じることがないよう、温もりを感じられるお正月の企画を考えたいですね。

◇書初め

お正月行事の定番、書初めは、平安時代の宮中儀式「吉書の奏(きっしょのそう)」が由来とされています。正式には事始めにふさわしい1月2日が書初めの日ですが、日付にこだわらず、新年最初のレクリエーションとして、書初めを毎年の定番にしている老人ホームも多いようです。利用者さんに一年の目標や豊富をしたためてもらいましょう。

◇七草の節句

1月7日は七草の節句。七草がゆというと、「お正月の食事に疲れた胃腸をいたわるための食べ物」といったイメージをお持ちの介護スタッフの方も多いのでは?実は、七草がゆを食べる本来の目的は、邪気を払い、無病息災を祈ること。中国から伝わった風習のひとつです。

以下、春の七草をご紹介します。

  • せり
  • なずな
  • ごぎょう(ははこぐさ)
  • はこべら
  • ほとけのざ
  • すずな
  • すずしろ(大根)

ただ七草がゆを食べるだけでなく、レクリエーションのクイズとして出題するのもおすすめですよ。嚥下機能が低下し、お正月のお餅は食べるのが困難な利用者さんも、七草がゆなら、食事を通じて季節を感じられます。

老人ホームでよく行われている1月のレクリエーション

1月のレクリエーションは、お正月遊びを筆頭に、行事にちなんだものがたくさんあります。頭・身体・手先を使った1月の代表的なレクリエーションをご紹介しましょう。

◇絵馬づくり

絵馬づくりは、実際に初詣に行けない利用者さんにもお正月気分を味わっていただけるレクリエーションです。

段ボールや厚紙で作った絵馬に、ペンで新年の抱負を書いてもらいましょう。できあがった絵馬を施設内に飾れば、お正月の雰囲気を演出できます。

◇かるた大会

かるたは頭と身体を使うレクリエーションのひとつ。介護度に合わせて、グループ分けをするように配慮しましょう。

◇坊主めくり

百人一首の絵札だけを使う坊主めくりは、和歌を覚えていなくても、参加できる遊びです。通常のかるたや百人一首と違って瞬発力は必要ないので、それぞれのペースで楽しめます。

◇羽子板

羽子板は、遊んでも飾っても楽しめるお正月遊びです。制作系のレクリエーションとして、利用者さんにデコレーションしていただくのもよし、羽子板をうちわ、羽は紙風船にして、職員がサポートすれば、車いすの利用者さんも安全に遊べます。

◇福笑い

目隠しをして、顔のパーツを組み合わせる福笑いは、大勢で盛り上がるレクリエーションのひとつ。通常は手でパーツを動かしますが、ストローを使って吸い上げて動かすルールにすれば、口腔機能のトレーニングにもなりますよ。

◇囲碁大会

1月15日の囲碁の日にちなんで、囲碁大会はいかがでしょうか。認知症予防には、脳の部位の中でも思考力や集中力を司る前頭葉の活性化が大切。手先と頭を使う囲碁は、脳の活性化にぴったりです。

◇カラオケ大会

1月19日はのど自慢の日。この時期に合わせてカラオケ大会を開催する施設も。1人で歌うもよし、スタッフとデュエットするもよし、みんなで合唱するもよし。スタッフ出演ののど自慢大会や、歌手をゲストに呼んでの催しも盛り上がりそうですね。

1月のイベントを企画する際のポイント

1月のイベントで注意したいのが、お餅による誤嚥事故です。

東京消防庁の調査によると、1年のうち、お餅の誤嚥による救急搬送がもっとも多いのは1月。お正月にお餅を食べるのを楽しみにしている利用者さんもいらっしゃいますが、提供する際は、十分な対策が必要です。

東京消防庁の公式サイトの内容をもとに、誤嚥事故を防止するため、老人ホームでできる取り組みをご紹介します。

  • お餅や団子は小さく切って提供する
  • ゆっくり噛んでから飲み込むよう説明する。
  • お餅だけでなく、飲み物も一緒に提供する
  • 介護スタッフは、万が一に備えて、応急手当の方法を理解しておく

また、お餅の代わりに白米や芋、白玉粉などの食材を使うことで粘り気を減らし、窒息のリスクを軽減することもできます。

1月のイベントを成功させて、笑顔で新年をはじめよう!

老人ホームで行なわれるイベントの中から、1月におすすめの企画をご紹介しました。1月は1年の最初の月。利用者さんが、これからはじまる1年に向けて、明るい展望や抱負を抱けるようなレクリエーションを提供できるよう、工夫したいですね。

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