12月の企画に役立つ!行事やレクのアイディア

老人ホームでは、1年を通してさまざまな行事やイベントを行なっています。今回は、12月のイベント企画やレクリエーション計画の際に役立つ歳時記や記念日を紹介。老人ホームで人気の12月の行事や、レクリエーションについてまとめました。12月のイベントを企画するときのポイントも解説します。1年のしめくくりを利用者さんに笑顔で過ごしてもらいたい介護スタッフの方は、要チェックですよ!

老人ホームの行事やレクの企画に役立つ12月の記念日や歳時期

まずは、老人ホームのイベントを企画する際に役立つ、12月の記念日や歳時記をご紹介しましょう。12月といえば、クリスマスと大晦日のイメージが強いですが、ほかにもさまざまな記念日があります。イベントやレクリエーションの企画担当の方は参考にしてみてください。

12月1日映画の日
12月3日カレンダーの日、妻の日
12月6日音の日、麦の日
12月7日頃大雪(二十四節気)
12月8日針供養
12月10日アロエヨーグルトの日
12月11日胃腸の日
12月12日漢字の日
12月13日正月事始め、ビタミンの日
12月14日麺の日、赤穂義士祭
12月16日電話の日、紙の記念日
12月20日鰤(ぶり)の日
12月21日クロスワードパズルの日
12月22日頃冬至(二十四節気)、かぼちゃの日
12月24日クリスマスイブ
12月25日クリスマス、昭和改元の日
12月26日プロ野球誕生の日、ボクシングデー
12月27日松迎え、しめ飾り
12月31日大晦日

老人ホームで12月によく行われている行事

ここからは、老人ホームのイベントの中から、12月の行事にまつわる企画をご紹介します。12月の行事には、1年を締めくくるものや、新年を気持ちよく迎えるためのものもありますので、おろそかにしないようにしましょう。

正月事始め

12月13日は、新年を迎える準備を始める、正月事始めの日。大掃除や松迎え(松飾りの準備)を行うことで、空間だけでなく、心も新年を迎える準備をしていくのです。長寿のシンボルである松や、「難転(なんてん)=災いを転じる」に通じる南天(なんてん)など、お正月にふさわしい縁起のよい植物を用意して、「お正月用の生け花教室」もおすすめ。せわしない師走だからこそ、植物と向きあう時間に利用者さんも安らぎを感じてくださるでしょう。

クリスマス

12月25日はクリスマス。サンタに扮したスタッフが、プレゼントを配ったり、利用者さんみんなで壁面制作やクリスマスツリーの飾りを手作りしたり、童心に返って、華やかな雰囲気を楽しんでもらいましょう。調理系のレクリエーションとして、「クリスマスケーキ作り」もおすすめです。ホットケーキならスポンジケーキより手軽に挑戦できますよ。

大晦日

12月31日の大晦日は、1年のしめくくり。居住型の老人ホームでは、施設で年越しをされる方もいらっしゃいます。大晦日の定番である年越しそばにちなんだ「そば打ち体験」は、人気のイベントのひとつです。ご自身でのそば打ちが体力的に大変な場合は、そば打ち名人を招いて、その技を見学するのもよいでしょう。「そばつゆ作り」なら、市販のそばつゆとは違ったオリジナルの豊かな風味を味わえます。

老人ホームで12月によく行われるレクリエーション

老人ホームのイベントの中から、12月におすすめのレクリエーション企画をご紹介します。

映画イベント

12月1日の映画の日にちなみ、「映画上映会」や懐かしの映画スターにまつわる「クイズ大会」はいかがでしょうか。昭和の大スターの顔写真から名前を当ててもらうクイズ大会なら、思い出そうと記憶をたどる行為や、答えが分かってスッキリすることで、脳が刺激されます。利用者さん同士のコミュニケーションのきっかけにもなるでしょう。

年賀状制作

習字は、手を動かしリハビリの要素もあるため、多くの老人ホームで取り入れられているレクリエーションのひとつ。年の瀬ならではのイベントとして、「年賀状制作」に発展させてみましょう。ご本人はもちろん、ご家族にも喜んでいただけます。年賀状制作は、12月の定番企画としておすすめですよ。

漢字の日イベント

12月12日は漢字の日。記念日自体は知らなくても、毎年、京都の清水寺で行なわれる、その年の象徴となる漢字を発表する催しは、ご存知の方も多いのでは。老人ホームの利用者さんにも、一年を振り返り、漢字一文字を書道でしたためていただきましょう。1年の締めくくりである12月にぴったりの企画です。漢字にちなんだイベントには、ほかにも四字熟語や難読漢字といった、「漢字クイズ大会」もありますよ。

クロスワードパズル

12月21日は、クロスワードパズルの日です。手軽に挑戦できて、脳の活性化にも繋がるため、老人ホームの利用者さんにもぜひ楽しんでいただきたいレクリエーションのひとつ。イベントとして大勢で盛り上がるより、それぞれの利用者さんが自分のペースで進められるレクリエーションです。12月は1年でも寒さが厳しいため、なかなか外出系のレクリエーションが難しい時期です。企画を検討する際は、屋内で気軽に楽しめるという観点も、大切にしたいですね。

12月の企画を立てる際のポイント

老人ホームのイベント企画担当者であれば、誰しも利用者さんに笑顔で楽しんでいただきたいですよね。12月の企画を成功させるためのポイントをご紹介します。

「12月=クリスマス」に縛られない柔軟な発想を!

12月といえば、クリスマスのイメージが強いですが、高齢者の方の中には、クリスマスには馴染みがない方もいらっしゃいます。日本庭園の松の雪吊りや、雪の積もった合掌造り、たわわに実ったりんご畑(りんごは冬に旬を迎えます)など、昔ながらの日本の冬の情景に親しみを覚え、美しさを感じる方も。「12月=クリスマス」という固定観念に縛られないようにしましょう。

利用者さんもスタッフも体調管理に注意!

年末年始は、休診の病院が多いため、転倒などの怪我がないよう、通常以上に利用者さんの安全管理に注意が必要です。

また、12月は大掃除や年末年始に伴うスタッフの休暇など、老人ホームのスタッフも忙しい時期。餅つき大会やクリスマスツリーの準備といった力仕事を行う際は、企画担当のスタッフも怪我に気を付けましょう。

1年の締めくくりを笑顔で過ごしてもらおう!

老人ホームでおすすめの12月の行事やレクリエーションについてご紹介しました。12月は、通常業務に加えて施設の大掃除もあり、介護スタッフの方も忙しい季節ですが、イベントやレクリエーションを通じて、利用者さんに笑顔になっていただけるといいですね。イベントを企画する際は今回の内容を参考に、介護スタッフの皆さんも利用者さんも、心和やかに年の瀬を過ごしていただけたら幸いです

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