レクリエーション介護士必見!おすすめのボードゲーム13選
老人ホームなどの介護施設において、入居者さんを楽しませるだけでなく、認知機能の維持などを目的として行われるレクリエーション。最近では、「レクリエーション介護士」の資格を取得し、高齢者が楽しめるレクリエーションについて専門的に学ぶ介護スタッフも増えています。そこで今回は、介護施設で導入をおすすめしたいボードゲームをご紹介。幅広い介護度の方が一緒になって楽しめるボードゲームを知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
- ボードゲームはどんな介護施設におすすめ?
- レクリエーション介護におすすめ!ウエルネスマージャン
- レクリエーション介護におすすめ!リバーシ(オセロ風ゲーム)
- レクリエーション介護におすすめ!ななろのご(囲碁ゲーム)
- レクリエーション介護におすすめ!Otrio(オートリオ)
- レクリエーション介護におすすめ!しりとりブロックくずし
- レクリエーション介護におすすめ!ラビリンスゲーム
- レクリエーション介護におすすめ!ラベンスバーガー社フレームパズル
- レクリエーション介護におすすめ!よーし!おくぞー!
- レクリエーション介護におすすめ!みんなでぽんこつペイント
- レクリエーション介護におすすめ!ウボンゴ スタンダード
- レクリエーション介護におすすめ!クラッシュアイスゲーム
- レクリエーション介護におすすめ!ブロックス
- レクリエーション介護におすすめ!すごろく
- 脳トレや集中力向上、指先訓練にボードゲームはぴったり!
ボードゲームはどんな介護施設におすすめ?
ボードゲームとは、その名のとおりボード(盤)の上で駒やカードなどを動かして遊ぶものの総称。大きなくくりでは、テーブルゲームに含まれます。有名どころでは将棋やマージャン、リバーシ、すごろくなどもボードゲームです。1度に遊べるプレーヤーの人数や難易度もボードゲームの種類や商品によってさまざまなので、利用者さんの状態や環境に合わせて選べるのも魅力。
また、ボードをテーブルの上に置き、プレーヤーが椅子に座った状態でプレーできるものがほとんど。要介護3や移動に車椅子が必要となった要介護4の方が入居する介護施設でも、ボードゲームを用いたレクリエーションがおすすめです。今回は、要支援の方から要介護3、4の方でも楽しめるボードゲームをご紹介します。
レクリエーション介護におすすめ!ウエルネスマージャン
マージャンは中国を起源とするボードゲームの一種。牌(パイ)を使い、原則として4人でプレーします。介護施設のレクリエーションとして取り入れる際におすすめなのが、一般社団法人日本健康麻将協会考案の「ウエルネスマージャン」です。ウエルネスマージャンは、サイコロを使用しない・符計算しないなどの特別ルールでプレーします。通常のマージャンの楽しめる要素は残し、複雑なルールを簡易化することで、誰にでも楽しめるようにアレンジされたものです。
レクリエーション介護におすすめ!リバーシ(オセロ風ゲーム)
頭を使うボードゲームは、高齢者の脳や心に良い影響をもたらすと言われています。中でも、リバーシ(オセロ風ゲーム)は考える・判断する・順序立てるといったことが常に求められるため、認知症予防にも効果があるそうです。ルールも比較的簡単なので、入居者さんのレクリエーションにもぴったり。
市販のリバーシを購入するほか、段ボールや厚紙などを使って自作してみるのもおすすめです。その際には、高齢者でも扱いやすいよう、盤・駒ともに大きめに作るとよいでしょう。
レクリエーション介護におすすめ!ななろのご(囲碁ゲーム)
「ななろのご」は、7×7の盤を使って遊ぶ簡易バージョンの囲碁ゲーム。日本棋院による監修・推薦のボードゲームです。碁盤をにんじんの広場に見立て、碁石は赤と黄色の馬というかわいいデザイン。相手より多くのにんじんを囲むと勝ちというルールです。
ルールが簡単なので、通常の囲碁のルールを知らない方でもすぐに慣れ、楽しむことができるでしょう。添付の「あそびかたBOOK」には、ななろのごを使ったミニゲームや問題など掲載されています。
レクリエーション介護におすすめ!Otrio(オートリオ)
「オートリオ」は、アメリカ発の3つ目並べボードゲームです。以下の3つの法則にのっとって、ボードの中に3つの“O(オー)”を並べたら勝ちというルール。
- 同じ色or同じサイズ
- 同じ色を大きい順or小さい順に
- 同じ色を同じ場所に
ルールは単純ですが、しっかり頭を使うボードゲームなので、介護施設のレクリエーションにおすすめです。最高4人まで同時プレーできるので利用者さん同士のコミュニケーションツールにもなるでしょう。
レクリエーション介護におすすめ!しりとりブロックくずし
言葉遊びのしりとりと、積み木のようなカラフルなブロック遊びを組み合わせて作られたのが「しりとりブロックくずし」。この商品は、「岩月脳活性化デザイン研究所」および「浜松職業能力開発短期大学校産業デザイン科」の13~18期生の作品を商品化したものです。
4人で各自の持ち色を決め、4色のピラミッドを作っておき、プレーヤーはしりとりを行いながら、しりとりで言った言葉の数だけブロックを取っていきます。そして、ブロックを早く取り去ったプレーヤーから上がっていくというルール。集中力・色認識・言葉の記憶・空間認識力などを養うことが期待できます。
レクリエーション介護におすすめ!ラビリンスゲーム
スウェーデン・ブリオ社のロングセラー商品、「ラビリンスゲーム」も介護施設のレクリエーションにおすすめのボードゲームです。迷路になっているプレートを動かし、ボールが落とし穴に落ちないようコントロールしながら進めます。
プレーヤーは1人ですが、ボールの行方を追いながら次の展開を予想したり、プレーヤーを応援したりするだけでも楽しめるので、複数人で交代しながら行ってもよいでしょう。初・中・上級の3種類のプレートから、プレーヤーに適した難易度のものを選べるのも魅力。プレー方法は、YouTubeに動画がアップされているのでチェックしてみてください。
レクリエーション介護におすすめ!ラベンスバーガー社フレームパズル
レクリエーションでパズルを取り入れている介護施設も多いと思いますが、特におすすめしたいのが、ドイツのラベンスバーガー社のパズル。こちらのパズルは、特別に開発された紙材が用いられているほか、フレームが付いているため、高齢者でもプレーしやすいのが特徴です。カラフルで親しみを感じるイラストも人気の理由。
15ピース版・24ピース版などがあるので、介護施設の利用者さんや入居者さんの状態に合わせて選べます。
レクリエーション介護におすすめ!よーし!おくぞー!
ユニークな名前が目を惹く「よーし!おくぞー!」は、介護現場の声から生まれた脳トレボードゲームです。盤と駒の両方にイラストや言葉が描かれており、盤と駒のイラストや言葉が合うように駒を置いて遊びます。集中力の向上・指先訓練・思考力の向上などが期待できるゲームです。
ルールが簡単で、高齢者だけでなく幼い子供でも楽しめるため、介護施設での世代間交流の際にレクリエーションとして行うのもおすすめ!
レクリエーション介護におすすめ!みんなでぽんこつペイント
表現型のレクリエーションにおすすめの「みんなでぽんこつペイント」。2~12人まで一緒にプレーすることができます。
サイコロの目で決められたお題を直線と正円だけで描いて、回答者に当ててもらうゲームです。少ない画数で書いたプレーヤーから回答者に絵を見せられるというルールがあるので、多い画数で詳しく描くか、少ない画数で描いて表現するかの駆け引きもおもしろいポイント。画力よりもひらめき力を要するゲームなので、絵が苦手な方でも楽しめます。
レクリエーション介護におすすめ!ウボンゴ スタンダード
「ウボンゴ スタンダード」は、脳トレパズルと複数人で楽しめるボードゲームの要素を融合させたゲームです。ちなみにウボンゴとは、スワヒリ語で“脳”という意味。
最初にサイコロを振って、使用する3枚のピースを集め、白い枠内にすき間なくピースをはめていきます。ピースをはめる過程で砂時計を使用するのが特徴。時間に制約があるので、集中力の向上にも役立つでしょう。
レクリエーション介護におすすめ!クラッシュアイスゲーム
おもちゃ屋などでもよく見かける、クラッシュアイスゲーム。ペンギンを落下させないように氷を崩していくゲームです。
まずは氷を崩す順番を決め、ルーレットを回しましょう。ルーレットに書いてある数だけ付属のハンマーで氷を下に落とします。そのときにペンギンを土台から落とした人が負けです。ルールは単純ですが、氷のバランスを見ながら、どの氷を落とすのか、どのくらいの力で叩くのかなど、戦略が必要なのがこのゲームの楽しいところ。頭を使いながら大人数で楽しめるレクリエーションで、盛り上がること間違いないでしょう。
レクリエーション介護におすすめ!ブロックス
ブロックスはフランスで生まれた陣取りゲームです。まずは4色のさまざまな形のブロックを、色ごとに分けてプレイヤーに渡します。ブロックを置く順番を決めたら、ボードに置いていきましょう。ボードに置くことができなくなったらゲーム終了で、手持ちのピースが少ない人が勝ちとなります。
このゲームで大切なルールが、スタート時はピースをボードの隅に1つ置くこと、置いてある自分のブロックの角と角が接するように置くことの2つ。実際にゲームをやりながらルールを説明すると、利用者さんも分かりやすいでしょう。単純なルールなので、きっと利用者さんも楽しめますよ。ゲームをしている最中は、ブロックをどの方向に広げるのか、どこに置けるのか考えながら進めるので、頭の体操にもなるでしょう。
レクリエーション介護におすすめ!すごろく
家族や友だちで集まったときやお正月などに、すごろくで遊んだ経験のある利用者さんも多いでしょう。サイコロを振って出た数字の分だけマスを進めるボードゲームで、最初にゴールした人が勝ちです。すごろくにはたくさんの種類があり、高齢者用に作られたすごろくをインターネットで無料ダウンロードすることもできます。また、介護スタッフが手作りするのもよいでしょう。
すごろくの盛り上がるポイントといえば、止まったマスに書いてあることをプレイヤーが実行すること。手作りする場合、マスのお題は「体操」や「早口言葉」、「じゃんけん」など、簡単にできるものを考えるのがおすすめです。利用者さんが読みやすいよう、大きめのサイコロとボードを用意してくださいね。
脳トレや集中力向上、指先訓練にボードゲームはぴったり!
ルールが比較的簡単で、扱いやすく、高齢者でも楽しめるボードゲームを厳選してご紹介しました。椅子や車いすに座ったままでも、十分楽しむことができるボードゲームは、レクリエーション介護士の間でも有用性が注目されています。また集中力や思考力の向上・指先訓練などの効果も期待できるのがメリット。気になるアイテムがあれば、ぜひチェックしてみてください。