【工作レクリエーション10選】準備・工程とも簡単!介護スタッフ向け
遊びながら手先を動かすことができる工作レクリエーション。介護施設で過ごす利用者さんにとって、日々の楽しみのひとつではないでしょうか。この記事では、簡単にできるおすすめ工作レクリエーションを10個ご紹介。段ボールやペットボトルといった身近にある素材を活用してできるものをピックアップしました。利用者さんが楽しめるだけでなく、介護スタッフの負担も少ないレクリエーションをお探しの方は、ぜひ参考にしてください。
目次
- 工作レクリエーションはどういった施設でおすすめ?
- おすすめ1:軽量で簡単に遊べる「ペットボトルけん玉」
- おすすめ2:牛乳パックで簡単「手作り輪投げ」
- おすすめ3:思い出として残せる「段ボールフォトフレーム」
- おすすめ4:指編みで脳トレにもOK「アクリルたわし」
- おすすめ5:牛乳パックとストローで完成「やわらか竹とんぼ」
- おすすめ6:高く積んでグラグラドキドキ「牛乳パックタワー」
- おすすめ7:男性の利用者さんにおすすめ「メンコ」
- おすすめ8:コミュニケーションのきっかけになる「糸電話」
- おすすめ9:絵ハガキ作りにもピッタリ「紙スタンプ」
- おすすめ10:シンプルな作業で個性あふれる作品を「布リース作り」
- 工作レクリエーションで心も身体も元気になろう
工作レクリエーションはどういった施設でおすすめ?
工作レクリエーションは、ある程度手先の自由が利く利用者さんに向いています。手先を動かす作業は脳に刺激を与えるため、認知症のリハビリにもなることが特徴です。寝たきりではない認知症の方が入所しているグループホームでおすすめのレクリエーションと言えるでしょう。要支援者が利用できる軽費老人ホームやケアハウス、要介護度の軽い方が入所できる介護老人保健施設や、通所で介護が受けられるデイサービスにも適したレクリエーションです。
また、工作が難しい利用者さんでも楽しめるように、事前に介護スタッフがある程度の工程まで作っておくなど、要介護度に合わせた工夫をすると良いでしょう。
おすすめ1:軽量で簡単に遊べる「ペットボトルけん玉」
高齢者にとって馴染み深いおもちゃのひとつ、けん玉。実物よりかなり軽く作成できるペットボトルけん玉は、重いものを持つことが難しい方でも簡単に遊ぶことができます。ペットボトルのサイズや形状を工夫すれば、大皿、小皿と本物のように難易度をつけることが可能。玉部分も軽量になるよう、ペットボトルキャップを2つ合わせたものや、丸めたティッシュをテープで巻いたものなどがおすすめです。時間制限を設け、利用者さん同士で対決!というレクリエーションをすれば盛り上がることでしょう。事前に介護スタッフで工作しておけば、いつでもできるレクリエーションとしても活用できるので、ぜひ挑戦してみてください。
おすすめ2:牛乳パックで簡単「手作り輪投げ」
利用者さんが工作から参加できる簡単なレクリエーションに、手作り輪投げがあります。介護スタッフと利用者さんで協力して工作していきましょう。牛乳パックを細長くカットし、輪っかになるようテープなどで固定。ティッシュの空箱の中心に切り込みを入れ、画用紙などを丸めて作った棒を刺して固定すれば、土台の完成です。卓上でできる輪投げなので、車いすの利用者さんも参加可能。土台を置く位置を調整すれば、難易度をアップさせることもできます。投げる際は、掛け声などをかけて、みんなで楽しんでもらいましょう。
おすすめ3:思い出として残せる「段ボールフォトフレーム」
段ボールを使用した、フォトフレームの制作もレクリエーションにおすすめです。事前に介護スタッフが型枠を作っておけば、折り紙やフェルト玉などを使って、利用者さんに簡単にデコレーションしてもらえます。利用者さんの若い頃の写真や、家族やペットの写真など、お気に入りの1枚を入れて素敵に仕上げましょう。これまでに参加したレクリエーションで撮影した写真を入れるのもおすすめです。完成後はベッドサイドに飾るほか、ご家族へのプレゼントにも最適。思い出の1枚を素敵に彩れる工作レクリエーションです。
おすすめ4:指編みで脳トレにもOK「アクリルたわし」
若い頃は編み物をよくしていた利用者さんも多いことでしょう。アクリルたわしは指編みで作れるため、毛糸だけ準備すれば簡単に工作できます。手先を使う作業は、脳を刺激するので認知症予防にも効果的。まずは介護スタッフが手本となり、レクチャーしていきましょう。レクリエーション後も、便利に使用できる実用性も嬉しいポイント。ご家族へのプレゼントにも喜ばれます。手先を動かせる利用者さんが多い施設で、ぜひ取り入れみてください。
おすすめ5:牛乳パックとストローで完成「やわらか竹とんぼ」
高齢者なら誰もが遊んだことのある竹とんぼも、牛乳パックとストローで工作できます。上手くできれば思いのほかちゃんと飛ぶものができるので、高齢者の方も夢中になれるレクリエーションです。本物より柔らかい素材でできているため、当たってケガをしてしまうという危険性が少ないのも嬉しいポイント。場所を広く確保できる場合は、誰が一番飛ばすことができるか、を競ってみるのもおすすめです。童心にかえることができるレクリエーションなので、介護スタッフも一緒に盛り上がりましょう。
おすすめ6:高く積んでグラグラドキドキ「牛乳パックタワー」
カットした牛乳パックを積み上げるだけというシンプルなタワーゲーム。牛乳パックは輪っかの状態のまま、さまざまな幅に切って準備しましょう。牛乳パックをカットする作業は力が必要なため、介護スタッフで事前準備しておくと安全です。高く積みあがるほど、徐々にグラグラとし始めるため、ドキドキ感も味わえます。輪っかのサイズによって違う点数をつけておけば、対戦することも可能。勝った!と思ったら制限時間直前に倒れてしまった…そんなハプニングも楽しめるレクリエーションです。
おすすめ7:男性の利用者さんにおすすめ「メンコ」
お菓子の空き箱や段ボールの板を切り、数枚重ねてテープや接着剤で固定するだけで完成するメンコも、簡単にできる工作レクリエーションです。特に、高齢者の男性が懐かしいと感じる遊びではないでしょうか。介護スタッフより利用者さんの方がルールを理解している場合もあるので、教えてもらいながら一緒に楽しみましょう。メンコの表面には、好きな文字やイラストを書いてもらいオリジナルメンコで勝負!個人戦、チーム戦など対戦方法を工夫すれば、ゲーム参加意欲を掻き立てることができるかもしれません。
おすすめ8:コミュニケーションのきっかけになる「糸電話」
糸電話を使うレクリエーションは、利用者さん同士でコミュニケーションをとるきっかけになり高齢者施設で人気です。糸電話は紙コップとタコ糸で作ります。紙コップを2つ用意し、底に爪楊枝で穴をあけましょう。紙コップに穴をあける工程は、爪楊枝の先が指などに刺さると危ないため、介護スタッフが行いましょう。あけた穴にタコ糸を通し、結んだり爪楊枝で固定したりして2つの紙コップをつなげると糸電話の完成です。利用者さんには、完成した糸電話に絵を描いたり飾りをつけたりしてもらうと、オリジナルの作品として楽しんでもらえるでしょう。糸電話で伝言ゲームをするなど、ゲームに活用するのもいいですね。
おすすめ9:絵ハガキ作りにもピッタリ「紙スタンプ」
紙タオルや段ボールを好きな形に切り、切ったものをスタンプにして楽しむ工作レクリエーションです。好みの形の紙スタンプを作ったら、絵の具をしっかりとのせ、画用紙やハガキに押し付けましょう。季節のモチーフを全員で作り、大きめの画用紙に押して一つの作品に仕上げても良し、ハガキに押して大切な方への絵ハガキにしてもらうも良し。筆で絵を描くのとは異なる風合いが楽しめますよ。ハサミを使うのが難しい利用者さんには介護スタッフがサポートしましょう。
おすすめ10:シンプルな作業で個性あふれる作品を「布リース作り」
100円ショップなどに売っている発泡スチロールのリースと編み物用の棒針、5センチ角にカットした布でリース作りが楽しめます。作り方は、発泡スチロールの台の上に布をのせ、布の真ん中を棒針で刺して台に押し込んでいくというシンプルなもの。そのさい、布にボンドをぬっておけば布を固定しやすくなります。用意する布の色や質感によって雰囲気の異なる作品を作ることができ、七夕やクリスマスなどのモチーフを飾れば季節の工作レクリエーションにもなるでしょう。丸い発泡スチロールを土台にすればかわいいボール型の置物にもなります。介護スタッフがサポートすれば片麻痺のある利用者さんにも参加してもらえるため、さまざまな介護施設で活用できるレクリエーションと言えるでしょう。
工作レクリエーションで心も身体も元気になろう
作る工程から参加できる工作レクリエーションは、完成した!という達成感から充実感へつながりやすいと言われています。普段生活しているだけでは味わえない充実感は、心の健康にも良い影響を与えるでしょう。また、高齢者の方でも扱いやすい制作物が工作できるのも嬉しいポイント。手軽に工作できるレクリエーションをお探しの介護スタッフの方は、この記事を参考にお試しください。