老人ホームにおすすめのイベントを紹介!3月にできるレク・企画は?

多くの老人ホームでは、毎月その季節に合わせたさまざまなイベントやレクリエーションを企画しています。利用者さん同士が交流でき、季節を感じられるイベントを楽しみにしている高齢者の方も多いはず。利用者さんの期待にそえるようなイベントを企画したいと思っている介護スタッフも多いでしょう。ここでは、3月におすすめのイベントやレクリエーションをご紹介します。

イベントやレクリエーションの企画に役立つ3月の記念日

花々が咲きはじめ、草木も徐々に芽吹き、春の訪れを感じることができる3月。冬の寒さから目覚めた動物や植物とともに、なんだか心が弾む季節です。3月は、和名では「弥生(やよい)」といい、いよいよ草木が生い茂る月という意味があります。3月には、どのような記念日や行事があるのか見ていきましょう。

  • 3月3日…ひな祭り(桃の節句)
  • 3月6日頃…啓蟄(けいちつ)
  • 3月14日…ホワイトデー
  • 3月18日頃…彼岸の入り
  • 3月21日頃…春分の日
  • 3月24日頃…彼岸明け
  • 3月27日…さくらの日

3月には、ひな祭りをはじめ、お彼岸やさくらの日などイベント企画にぴったりの記念日がたくさんあります。
3月6日頃の啓蟄とは、寒さが緩み、土の中にいた生き物たちが目を覚ます季節のこと。二十四節気のひとつで、春の訪れを表す言葉です。
3月27日のさくらの日は、3×9(さくら)=27という語呂合わせと、七十二候のひとつ「桜始開(さくらはじめてひらく)」の時期が重なることから、公益財団法人日本さくらの会が制定した記念日。桜の開花は地域によって異なります。3月27日頃は関東より西では多くの地域で桜が開花するため、お花見を企画するのもおすすめです。

老人ホームで企画したい3月におすすめのイベント

まずは、3月におすすめのイベントを紹介します。

おすすめ1【ひな祭り】

3月の代表的なイベントと言えばひな祭り。女の子の健康と成長を祝う行事で、現在のように、ひな人形を飾ってお祝いするようになったのは江戸時代からだと言われています。
ひな人形を飾り、桃や菜の花といった春の花で彩り、ちらし寿司やはまぐりのお吸い物などの祝い膳を囲むのがひな祭りの定番。ひなあられやひし餅なども、ひな祭りを象徴するお菓子です。
老人ホームでひな祭りのイベントを行う際には、甘酒と和菓子で茶和会を催したり、を歌ったりするといいでしょう。ひな祭り仕様にアレンジした絵合わせカードを楽しむなど、さまざまなイベントが企画できます。

おすすめ2【春分の日】

自然をたたえ、生物を慈しむことを目的として、国が定めた国民の祝日のひとつ。また、太陽が真東から昇り真西に沈むため、昼の時間と夜の時間がほぼ同じくらいになる、季節の節目の日でもあります。春分を境に、夜の長い冬が終わり、しだいに明るい昼の時間が長くなって、春の訪れをすぐそこに感じられる日です。
春分の日を中日とし、前後3日を合わせた7日間が春彼岸です。彼岸には祖先を敬い、お墓参りをする習慣があり、ぼたもちや赤飯をお供えします。
春分の日のイベントでは、ぼたもちや赤飯を作ったり、祝日なので利用者さんのご家族も参加できるお祭りを企画したりするのがおすすめ。老人ホームで生活していると、介護スタッフや他の利用者さん以外の方と交流する機会が減ってしまう場合も。老人ホームで行う春分の日のイベントは、ご家族や地域の方との交流の場としても活用できるでしょう。

おすすめ3【お花見】

桜が咲きはじめたら、お花見がおすすめです。年を重ねると、なかなか大人数で桜の下に集まって花を愛でる…という機会も少なくなるでしょう。そこで、老人ホームという場所だからこそできる、大人数でも楽しめるイベントの企画をしてみてはいかがでしょうか。
外出を伴うイベントは、トイレの有無や送迎ルートの確認など入念な計画が必要です。その分、成功したときの達成感も味わうことができるはず。
中には、外出が難しい場合もあるでしょう。そんなときは、老人ホームの敷地内の庭などで、みんなでお花見弁当を食べるだけでも、お花見の気分が味わえるでしょう。

老人ホームで企画したい3月におすすめのレクリエーション

ここでは、3月におすすめのレクリエーションを紹介します。

おすすめ1【ひな人形を作ってみよう】

3月のイベントと言えば、ひな祭りは欠かせません。折り紙や紙コップ、紙皿など身近な材料を使ってひな人形を作るレクリエーションはいかがでしょうか。
紙コップに折り紙を貼り付け、顔を書くだけでもかわいいひな人形が完成します。利用者さんの作ったひな人形を施設の中に飾り付けるだけで、一気に春の雰囲気を感じられますよ。

おすすめ2【春の空気を感じに散歩に出よう】

寒さも和らぐ3月は、啓蟄やさくらの日にちなみ、お散歩のレクリエーションもおすすめ。利用者さんにとって散歩は、何よりもいい運動になりますし、車いすの方にとっても脳の活性化に有効です。
3月には、たんぽぽやつくしが芽を出しはじめます。桜の蕾も膨らみ開花しているところもあるかもしれませんね。施設外に出ることが難しい場合は、施設内の建物の周りや中庭などを一周するだけでも気分が変わるはずです。

おすすめ3【折り紙で梅や桜の花を作ろう】

折り紙は手先を使って考えながら楽しめるので、脳の活性化にも役立つレクリエーションのひとつ。3月には、梅や桜など季節を代表する花を折り紙で作るレクリエーションを企画してみてはいかがでしょうか。
利用者さんの作った折り紙を壁面飾りにすれば、大きな桜や梅の木を室内に咲かせることができ、室内にいながらお花見の気分を味わえます。

企画を立てる際のポイント

寒くて室内にこもりきりになってしまいがちな冬。なんとなく暗いイメージがありますが、3月になり暖かくなると、春を感じて気分も明るくなってくるという方も多いのではないでしょうか。3月のイベントは、そんな春の明るい雰囲気を取り入れるのがポイント。壁面飾りをピンクや黄色など春の花をイメージした仕様にすると、室内でも春を身近に感じることができます。春を代表する音楽も多数あるため、レクリエーションの時間に春の歌を流しても、季節を感じられるでしょう。

3月は、菜の花・桜・梅・チューリップなど一気にカラフルな花が開花する季節でもあります。気温もだんだん上がり、暖かくなってくるため、天気がいい日にはお散歩やお外でのおやつなどのレクリエーションを企画するのもおすすめです。

3月は老人ホームで企画したいイベントが盛りだくさん

老人ホームでのイベントは、ただ行事を楽しむだけでなく、身体能力の維持向上や脳の活性化を促すという意味も持っています。また、季節感のあるイベントを企画することで、単調になりがちな日々に刺激を与えることも可能です。3月は春のはじまりという季節柄、イベント企画にぴったりの行事や記念日がたくさんあります。ぜひ、利用者さんが楽しめるイベントを企画してみてください。

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