10分以内でできるレクリエーションとは?介護現場で役立つ豆知識
介護施設では毎日何かしらのイベントやレクリエーションを行っていることが多いですよね。イベントが早く終わってしまい、「少し時間が余ってしまった」という経験はありませんか?そんなときに使える短時間レクリエーションを紹介します。今回紹介するのは、介護現場で、10分以内でできるレクリエーションです。時間別で選べると、企画する際にも計画を立てやすくなり、便利ですよ。
目次
10分以内でできるレクリエーションのメリットや注意点
10分というと比較的短く感じるかもしれませんが、レクリエーションをするには、意外とちょうど良い時間でもあります。まずは、介護施設で行う、10分以内でできるレクリエーションのメリットや注意点を見ていきましょう。
10分以内でできるレクリエーションのメリット
介護施設で、10分以内でできるレクリエーションのメリットは以下の通りです。
- 余った時間にできる
- 手軽にできる
- レクリエーションに集中できる
- 毎日継続できる
予定していたよりもイベントが早く終わってしまったというときに、隙間時間にできるレクリエーションを知っておけば、サッと行うことができます。
もちろん、早く終わったときだけではありません。イベントの主催者が遅れて開始時間が押している・他の利用者さんの準備に時間がかかっていて、他の利用者さんに待ち時間が生じているなどの場合にも有効です。
10分以内でできるレクリエーションは、主に道具を使わない、または使ったとしても簡単なものを使用することがほとんど。手軽にできるというメリットもあります。
さらに、集中力は人それぞれですが、10分以内であれば誰もが集中して楽しめるでしょう。いつもと同じレクリエーションであっても、上手に誘導すれば盛り上がるため、利用者さんの気を引くように元気に明るい調子でやってみてください。
10分以内のレクリエーションであれば、食事の前にみんなで行ったり、利用者さんがお部屋で、1人で楽しんだりもできるでしょう。介護現場で行うレクリエーションは、脳を刺激したり身体機能の低下を防いだりする役割もあります。継続することで効果を高められるでしょう。
10分以内でできるレクリエーションで注意するポイントは?
介護現場で、10分以内のレクリエーションをする際に注意したいポイントについて紹介します。以下のような点に気をつけましょう。
- 複雑なものにしない
- 道具は必要最低限に
- 介護度に関係なくできるものを行う
- 利用者さんが楽しめているかチェック
10分以内で行うレクリエーションとなると、複雑なルールや道具を必要とするものはあまり適しません。サッと始められることがメリットのため、できるだけ簡単で分かりやすいルールのものをチョイスしましょう。
基本的には、施設の利用者さん全員が参加すると思います。さまざまな介護度の利用者さんがいる大規模な施設であれば、介護度に関係なく楽しめるレクリエーションにすることがポイント。利用者さんのゲームレベルが同じになるような工夫をしましょう。
レクリエーションは利用者さんが楽しむために行うものです。すべての利用者さんが楽しめているか必ず確認してください。ただし、レクリエーションが苦手な利用者さんもいるため、無理強いは禁物です。レパートリーを増やして、レクリエーションが苦手な方も楽しめるようなものを見つけられると良いですね。
座ったままできる体操系レクリエーション「じゃんけん体操」
椅子に座ったままできる体操系レクリエーションです。準備運動の時間もあり、体をほぐしてから本番へという流れのため、利用者さんもスムーズに行えるはず。
やり方は、手をじゃんけんのグーにしたりパーにしたりして体操を行います。左右で違う動きをし、足を前に出したり引っ込めたりするため、頭の体操にもなるでしょう。
YouTubeで動画がアップされているため、検索して試してみてください。利用者さんだけでなく介護スタッフもハマるかもしれませんよ。
頭を使って身体も動かせる!「すうじ体操」
1~3の数字に動作をつけて、介護スタッフが言った数字に合った動作をするという簡単なレクリエーションです。座ったままでき、動きや内容もシンプル。最初は数字と動作を合わせることが難しい利用者さんもいるはずなので、数字を言う際は1つから始めると良いでしょう。
例えば、「1」は頭を触る、「2」は手をたたく、「3」は足をたたくといった動作です。慣れてくれば、「1→2→3」や「3→2→1」などと複数の数字を組み合わせると頭の体操になります。
数字をランダムにしたりスピードを速くしたりすると難易度も上がるため、状況を見ながら調整しましょう。
つい漢字を読んでしまう?!「色を答えてゲーム」
色紙とペンがあれば、いつでも簡単にできるレクリエーションです。
色紙に色紙と違う色の名前を漢字で書いておきます。そして介護スタッフが色紙をランダムに見せて、利用者さんに色紙の色を答えてもらうといったものです。人は、つい色紙に書かれた漢字を読んでしまうため、頭の体操になります。
ルールも簡単なため、ちょっとした隙間時間にサッとできるゲームと言えるでしょう。
小道具は1度作っておけば、何度も再利用できる点も嬉しいポイント。しかし、利用者さんが慣れてしまうと、色と漢字の組み合わせを覚えてしまうこともあります。定期的に作り直すか別のパターンの色紙を使うと良いでしょう。
フタが開くタイミングをチェック「お手玉パックンゲーム」
フタつきの箱にお手玉を投げ込む玉入れゲームです。目標をさだめてお手玉を投げ込むため、腕の力を使ったりタイミングを見極めたりしなければなりません。
フタつきの箱を使うことで、フタを開けるとみせかけて開けないなどフェイントをかけるとさらに盛り上がるでしょう。お手玉を投げるのが上手な利用者さんは箱から遠くに、苦手な利用者さんは近くに座ってもらうようにすればハンデもつけられます。
どれだけ早く正解が言える?!「イントロクイズ」
テレビ番組でもあるようなタイトルを答えるイントロクイズも、レクリエーションとしておすすめです。最近は曲をスマホで検索し、その場で音楽を鳴らすこともできます。こうしたツールを使えば、事前に音源を準備する必要がないという点もメリットでしょう。
利用者さんが好きな音楽を事前にアンケートなどで聞いておくことで、答えやすいイントロクイズができます。もう少し難易度を上げたいときは、「次の歌詞は?」といった問題を出すのも良いかもしれませんね。問題数を調整すれば好きな時間で組めるのもポイントです。
短い時間でもレクリエーションを楽しもう
10分以内にできるレクリエーションを知っておくと、介護現場のさまざまなシーンで調整できるため便利ですよ。レクリエーションを行うときは、利用者さんがケガや転倒をしないように、介護スタッフで事前に練習して、注意点を見つけておくと安心です。またレクリエーション後に、利用者さんに感想を聞いて改善できる所を調整するとさらに楽しめるでしょう。