介護施設で運動会!おすすめレクリエーションや企画のポイントは?
10月の第二月曜日は「スポーツの日」。健康な社会の実現を願い定められた、国民の祝日のひとつです。スポーツの日にちなんで、運動会の開催を予定している介護施設も多いのではないでしょうか?
一方で、介護施設の利用者さんは、身体状態がさまざま。安全にみんなで楽しめる企画を考えるのは、なかなか難しいですよね。
そこで今回は、介護施設で運動会を行う際のレクリエーション企画のポイントについて解説します。運動会の企画を任された介護スタッフの方は必見です!
介護施設で運動会を行う目的は?
介護施設で運動会を行う目的は、「身体機能の維持向上」「コミュニケーションの促進」などさまざまです。また、身体を動かしたり、声を出して応援したりすることで、「ストレス解消効果」も期待できます。
介護施設で運動会を企画するときのポイント
介護施設で運動会を企画する際は、以下の3つのポイントに気をつけましょう。
安全面の配慮
まず大切なのが安全対策です。運動会では利用者さんが競技に熱中するあまり、転倒してしまうおそれも。
「ケガのリスクが低い競技を選ぶ」「なにかあればすぐに手を差し伸ばせるよう、スタッフを配置する」など工夫し、利用者さんが安心・安全に運動会を楽しめるようにしましょう。
また、コロナ禍においては、感染症予防対策も重要です。換気の徹底のほかにも、物の共有を避け、利用者さん同士が密にならないよう心がけましょう。
利用者さん全員が楽しめる企画を
介護施設によっては、耳の遠い方や車椅子の方もいらっしゃるでしょう。
「車椅子の方も参加できる競技を取り入れる」「耳の遠い方の近くには介護スタッフを配置しサポートする」などの心配りが大切です。
計画書は綿密に
利用者さんに運動会を楽しんでもらいたいと張り切るあまり、体力的にハードな内容にならないよう気をつけましょう。
「利用者さん自身が参加する競技」と「見て楽しむ競技」をバランスよく配分すると、高齢者の方も無理なく運動会を楽しめますよ。
介護施設で行う運動会!おすすめプログラムは?
ここからは、介護施設の運動会でオススメのプログラムを紹介します。
車椅子のまま参加できる種目もありますので、ぜひ参考にしてください。
開会式&選手宣誓
運動会気分を盛り上げるのにおすすめなのが、「開会式」や「選手宣誓」です。利用者さんと介護スタッフを紅白の組に分ければ、同じチームの仲間を応援したり、相手チームの健闘をたたえたりと、心の交流に繋がります。さらにおそろいの紅白帽やハチマキを身につけると、やる気が高まること間違いなし!
開会式では、準備体操も忘れず行いましょう。運動前に身体をほぐすのに加え、リラックス効果も期待できますよ。
借り物競争
お題に合うアイテムを会場内から借りてゴールを目指す「借り物競争」は、運動会の定番種目。借り物競争のメリットは、施設みんなが一体となり楽しめることです。ハンカチや杖などの品物以外に「昔、○○だった人」「介護スタッフで一番○○な人」のように、人をお題にするのも盛り上がります。借り物競争は運動量が多いため、転倒に気をつけましょう。介護スタッフが選手を務め、利用者さんには貸し出す側や応援を楽しんでもらうのもおすすめです。また、借りた品物は紛失しないよう、すぐに返却しましょう。
玉入れ
グループの輪の中心に置いたカゴに玉を投げ、入った数を競います。
ポイントは、誰もが玉がカゴに入った喜びを味わえるよう、カゴの位置や大きさを工夫すること。全員が座ったまま行えば、車椅子の方も平等に楽しめます。座って行う場合、転倒を防ぐため、落ちたボールを拾うのは、職員が担当しましょう。
また、投げたボールが当たっても痛くないよう、お手玉や柔らかいボールを使うのがおすすめです。
リレー
リレー競技の中には、ボールリレー(大玉送り)やスプーンリレー、豆つかみリレーなど車椅子の方も楽しめるものもあります。
これらのリレーを普段のレクリエーションの時間に行っている施設も多いでしょう。ルールに慣れ親しんだ競技なら、利用者さんもすんなりと楽しめます。
綱引き
介護施設向けにアレンジすれば、綱引きも楽しめます。綱の代わりに、紙紐や和紙を使ったミニ綱引きはいかがでしょうか。団体戦ではなく、1対1で引っぱり合い、紐がちぎれてしまったほうが負けです。これなら座ったままでも楽しめますし、転倒の心配もありません。
介護施設の利用者さん全員が楽しめる運動会を企画しよう!
介護施設で運動会を企画する際は、耳の遠い方や車椅子の方も楽しめるようプログラム内容や介護スタッフの配置を工夫しましょう。
運動会は、種目に参加する側だけでなく、応援する側も楽しめるイベントです。
事故やケガがないよう、安全対策にも十分配慮し、利用者さんみんなが笑顔になれる運動会を目指してくださいね。