針を使わない手芸レク15選|高齢者でも取り組みやすい作品は?

介護施設で行われるレクリエーションの中で、手芸を企画するとき、介護スタッフは少し気を使いませんか?なぜなら高齢者は手を思うように動かせなかったり、針に糸を通すような細かい作業が苦手だったりする方が多いためです。そこで今回は、介護施設のレクリエーションにおすすめの“針を使わない”手芸レクを15種類ご紹介します。手芸が高齢者のレクリエーションにおすすめの理由や、作品テーマを選ぶ際のポイントも解説。より利用者さんの満足度の高いレクリエーションを企画したい介護スタッフの方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

目次

手作りの過程が脳を刺激!高齢者のレクリエーションに手芸がおすすめの理由は?

介護施設のレクリエーションには、「身体を動かすもの」「頭を使うもの」「手先を使うもの」の3つがあります。手芸は、頭と手先を使うレクリエーションです。

色鮮やかな生地や糸の組み合わせを考え、段取りを踏まえて制作することで、脳のさまざまな部分を刺激します。介護施設では手先の機能訓練としての効果も期待できるため、手芸は男女問わずおすすめのレクリエーションといえるでしょう。

また、作品ができあがったあと、介護施設内に飾ったり、実際に使ったりと、実用的であることも、手芸のメリットのひとつ。デイサービスのお土産として持ち帰って、ご家族に見ていただくこともできます。

デイサービスのお土産にも!手芸は幅広い高齢者施設におすすめ

レクリエーション担当者の方の中には、手芸は細かい作業が中心であるため、比較的介護度の低い方向けのレクリエーション、というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。しかし、布用両面テープや手芸用ボンドを活用すれば、より幅広い身体機能・認知機能をもつ利用者さんに楽しんでもらえます

ここからは、介護施設におすすめの手芸作品をご紹介していきます。動画投稿サイトYoutubeでは、さまざまな手芸の製作動画が公開されていますので、手芸の経験が少ないレクリエーション担当者さんはぜひチェックしてみてくださいね。

おすすめ1.牛乳パックを使えば簡単!「マフラー」

編み棒を使った編み物は、手芸未経験者にとっては、ハードルが高く感じがち。しかし、牛乳パックを使えば、簡単にマフラーを編めます。太めの毛糸を使うことで、どんどん編み進められますので、大きな作品を作り上げたという達成感を得やすい点もおすすめです。

おすすめ2.毛糸を巻くだけ!色の組み合わせも楽しい「てまり」

新聞紙と毛糸という身近な素材だけで、和の代表的なモチーフであるてまりを作ることができます。丸くて柔らかいてまり作りは、心を穏やかにする効果も。準備が少ないのもうれしいポイント。利用者さんご自身に好きな色の組み合わせを考えてもらうと、より楽しみ方が広がりますよ。

おすすめ3.縫わずに作れる!「ペットボトルホルダー」

季節を問わず、水分補給は大切。ペットボトルホルダーは、男女問わず、便利なアイテムです。用意するのは、手ぬぐい1本と手芸用ボンドだけ。お好みの柄の手ぬぐいで作れば、他の方と間違えることもなくて衛生的です。暑い時期には、水滴のシミも防止できますよ。

おすすめ4.編み物の定番!「エコたわし」

かぎ針編みで仕上げられるエコたわしは、レクリエーションの定番です。単色で編んでもシンプルで素敵ですが、2色使いにすると、かわいらしいだけでなく、早く編み進められます。お掃除にも便利な消耗品なので、作品を仕上げた達成感だけでなく、人の役に立てる喜びも感じやすく一石二鳥の作品ですよ。

おすすめ5.男性利用者さんにおすすめの手芸といえばこれ!「革小物」

男性利用者さんにおすすめしたい手芸作品が革小物です。今回ご紹介するコインケースはミシン不要!金具を取り付けるだけで完成します。市販品のような完成度のアイテムがあっという間に仕上がるので、男性利用者さんに手芸に対して興味を持ってもらいたい介護スタッフの方は、ぜひ手芸の一環として革小物も検討してみてくださいね。

おすすめ6.切って結ぶだけ!「簡単フェルトバッグ」

ハサミでのカットと結ぶ作業ができれば作れるバッグ。ちょっとした身の回りのものを入れるために十分な大きさのバッグが、縫わずに作れるとは驚きです。持ち手は三つ編みの工程が入るため、難しい場合は介護スタッフの方が手伝ってあげてください。

おすすめ7.ボンドとアイロンを使えば縫わずにつくれる!「クラッチバッグ」

手芸用ボンドを使えば、針を使わなくても手芸を楽しめます。こちらのクラッチバッグは、手芸用ボンドとアイロンで布を固定します。針を使うのに抵抗がある利用者さんにもおすすめです。アイロンによる火傷にはくれぐれもご注意を!

おすすめ8.縫わずに作れる!「フェルトのフラワーアレンジメント」

フェルトとワイヤー、グルーガンを使って、いつまでも枯れずに飾れるフラワーアレンジメントを作れます。一度作り方を覚えてしまえば、色や大きさを変えることで、アレンジメントは変幻自在!さまざまな組み合わせが楽しめるため、創造性が鍛えられますよ。リースやブローチ、髪飾りに応用もできます。

おすすめ9.季節の飾りやお孫さんの髪飾りにも「つまみ細工」

江戸時代から伝わる日本の伝統工芸、つまみ細工。布で作ったパーツを繋ぎ合わせて花や動物などさまざまなモチーフを作れます。ちりめん生地があれば、ボンドやつまようじ、ピンセットといった身近な道具だけでOK。お孫さんやひ孫さんのお食い初めや七五三、成人式の髪飾りにも。ご自身の作品が、ご家族の記念日を彩ることになれば、利用者さんも大きな喜びを得られるでしょう。

おすすめ10.縁起の良いモチーフに利用者さんもほっこり 笑顔ふくろうの「福守り」

古くから知性の象徴とされ、読み方が「不苦労(ふくろう)」に通じることから縁起物のひとつでもあるふくろう。介護施設のレクリエーションにぴったりのモチーフです。紹介する「福守り」は100円均一で手に入る材料で作れます。メインパーツとなるフェルトや布は採寸が少し細かいため、介護スタッフで事前カットしておくのがおすすめです。お好みの柄のフェルトや布で組み合わせを楽しんでもらいましょう。

おすすめ11.可愛い小物入れが簡単に作れる!「三角ポーチ」

小物を入れるのにぴったりな三角ポーチは、男女問わず使いやすいアイテムです。ポイントは裁縫用のボンドを使って作ること。針や糸を使うのが難しい利用者さんにも、手軽に取り組んでもらえます。布の大きさを変えて、小銭入れを作ったり、少し大きめのポーチにしたりと、利用者さんの用途に合わせてサイズを調節すると良いでしょう。

おすすめ12.フェルトを巻くだけで美しい仕上がり「バラのスタンド」

手芸でバラを作るとなると、花弁の多さからハードルが高そうに見えます。ところがフェルトを上手に使うと、あっという間にボリュームのあるきれいなバラが作れるんです。バラをあしらったスタンドには、メッセージカードだけでなく写真を飾っても良いですね。

 おすすめ13.おしゃれを楽しもう!「ミサンガ」

ミサンガは、2本の糸で簡単に作れるものからデザインが複雑なものまでさまざまです。利用者さん一人ひとりに合わせた編み方で難易度を選んで作れるのも、ミサンガ作成のおすすめポイント。ところどころにビーズを編み込んで、それぞれ個性のあるミサンガにするのも良いかもしれません。施設内でもおしゃれを楽しんで、利用者さんに明るい気持ちになってもらいましょう。

おすすめ14.完成品は運動レクでも使える!「お手玉」

利用者さんの中には、昔お手玉で遊んだという方も多くいらっしゃるでしょう。懐かしい気持ちにさせてくれるお手玉は、ペットボトルカバーを使うと簡単に作れます。お気に入りの柄や色を選んでお手玉を作りましょう。完成品は、運動レクとして使うこともできますよ。

おすすめ15.意味を知って作ろう!「ドリームキャッチャー」

ドリームキャッチャーはアメリカ先住民の伝統的なお守りで、「悪夢から守り、幸運をもたらす」という意味が込められた装飾品です。ドリームキャッチャーの存在を知らない利用者さんには、由来や意味を説明すると盛り上がるのではないでしょうか。そんなドリームキャッチャーは、毛糸と紙皿で手軽に作ることができます。お守りといっても、見た目がおしゃれなため、飾ると部屋が華やかになりますよ。

針を使わない手芸は高齢者レクリエーションにぴったり!

針を使わない手芸レク15選をご紹介しました。手芸は、男女問わず、手先を動かすのがお好きな方におすすめのレクリエーションです。介護施設の利用者さんの中には、アクティブなタイプの方もいれば、手芸のように集中して手先を動かすレクリエーションがお好みの方もいらっしゃいます。介護施設のレクリエーションで手芸を行う際は、今回の内容を参考になさってくださいね。

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