レクリエーションで盛り上がる!介護施設におすすめの体操10選

介護予防の観点から、レクリエーションの中に体操を取り入れている介護施設は多くあります。立ち上がって体を動かすのが難しい利用者さんのために、椅子に座ったままでもできる体操があります。今回はYouTubeの動画をふまえて、おすすめの体操を紹介していきます。特別な道具は必要なく、すぐに取り組めるものばかりです。介護現場で働かれている方や興味がある方はぜひ参考にしてくださいね。

体操はどんな介護施設におすすめ?

利用者さんの健康状態に合わせてレベルは調整できるので、体操のレクリエーションはどんな介護施設にもおすすめです。ところで、施設で行われる体操には、どんな効果があるのでしょうか。ここでは主に4つの効果を解説します。

  • 前向きな気持ちになれる
  • 運動習慣が身に着く
  • 孤立感の解消
  • ADL(日常生活動作)の維持・向上

身体を動かすことは身体面だけでなく、精神面にも良い影響を与えます。最初はレクリエーションに積極的でなかった人も、やっていくうちに笑顔が見られることもあります。また、介護予防の体操を定期的に続けていくことで、ADLの改善も期待できます。痛みの緩和や脳トレを目的にしたものなど、いろいろな種類のバリエーションを知り、適宜取り入れていきましょう。それでは、おすすめの体操を10個紹介します!

おすすめ1.歌詞に合わせて踊りやすい「北国の春」

利用者さんにとって馴染みのある千昌夫の曲「北国の春」に合わせて踊るレクリエーションです。「南風」では手をゆらゆらさせたり、「帰ろかな」では足踏みをしたり、歌詞に合った動きを取り入れているため、一般的な体操よりも覚えやすいのが特徴です。もちろん椅子に座ってできる体操なので、要介護の利用者さんでも安全に取り組めます。

【にこにこ体操】北国の春 体操バージョン 大笑 ちょいレク

おすすめ2.歌のテンポを変えてメリハリをつける!「富士の山」

「富士の山」は「北国の春」と同じく歌を使った体操です。深呼吸や身体こすりなどの準備体操や歌の説明もふまえて10分程度で取り組めます。歌詞に合わせた動きがあるので、脳トレにも効果が期待できます。1番はゆっくり、2番はテンポを速くすることでメリハリを出し、飽きさせない工夫ができます。

【高齢者向け 介護体操】歌体操編2「富士の山」【座ったままできる歌体操♪デイサービスなど介護施設での体操やご自宅での介護予防にぜひ by ふくくる】

おすすめ3.認知症予防に期待できる!「グーパー体操」

掌を前に突き出し、握りこぶしを作ったり、開いたりする運動を繰り返す体操です。最初は両手とも同じ形を作りますが、慣れてきたら左手はグー、右手はパーを作り、交互に前に出していきます。単純な動作ですが、頭を使う必要があるので、認知症予防にも効果が期待できます。「難しいですね」「うまくできなくても大丈夫ですよ」など利用者さんに寄り添う声かけも意識したいですね。

【高齢者向け介護体操 グーパー体操編】新井先生のじゃんけん体操 脳トレ・認知症予防・介護予防におすすめです デイサービスなどの介護現場でぜひお使いください by ふくくる

おすすめ4.飲み込む力を鍛える「口腔・嚥下体操」

口腔・嚥下体操は加齢や病気によって嚥下(飲み込む動作)が難しい方に最適です。首を前後・左右にゆっくり動かす運動、口を閉じて頬を膨らませる運動、舌を左右に動かす運動などを行います。飲食物をしっかり飲み込める力が付くと誤嚥防止につながるので、食事前にぜひ取り入れたいレクリエーションですね。

【高齢者向け 口腔体操】食事前の口腔・嚥下体操【デイサービスなどの介護施設や高齢者施設での介護予防にぜひ!by ふくくる】

おすすめ5.椅子に座ったまま下半身の運動ができる「転倒予防体操」

座っていることが多い利用者さんには下半身の活動を取り入れ、転倒予防をはかる必要があります。転倒予防体操では、つまさき上げやかかと上げ、太もも上げなどから始まり、お尻をあげて骨盤に働きかけていきます。利用者さんの状態に合わせて体操の数や難易度を調整し、飽きさせないレクリエーションにしたいですね。

高齢者のための認知症・座位症候群予防トレーニング|日本通所ケア研究会

おすすめ6.首こり・肩こりの方にぴったり「首と肩の体操」

人間の頭の重さは体重の10%程度と言われています。重い頭を支える首や肩は自然とこりやすく、猫背の姿勢になってさらに首や肩を痛めてしまう高齢者の方もいます。そんな方のために取り入れたいのが「首と肩の体操」を取り入れたレクリエーションです。筋肉を伸ばす体操では息を止めないことが大切。正しい姿勢を身につけ、介護予防のきっかけにしたいですね。

【高齢者運動#6】肩こりに!首と肩の体操|

おすすめ7.数字で盛り上がる「すうじ体操」

1~3の数字にそれぞれ動作を付け、いろいろな組み合わせを楽しむ体操です。動作を覚えるのが難しい方もいるので、集団でのレクリエーションに向いています。初めは数字の数を少なくして難易度を下げ、徐々に組み合わせる数字を増やしたり、順序を入れ替えたりして難しくしていきます。介護現場では、利用者さんが動作を間違えてしまっても安心できるよう、なごやかな雰囲気を作りましょう。

【高齢者】すうじ体操で盛り上がる!集団体操・ごぼう先生

おすすめ8.思わす笑顔があふれる「笑顔鉄板体操」

「笑顔鉄板体操」は1~5の数字を使って手を叩くレクリエーションです。手を叩くだけなので、要介護の利用者さんも気軽に楽しめます。まず、利用者さんに好きな数字を選んでもらい、その数字が呼ばれたときだけは手を叩かないというルールを決めます。司会が1~5の数字をランダムに言うのに合わせて、利用者さんは指定の数字以外で手を叩いていきます。シンプルなゲームですがうっかり間違えることもあり、皆が楽しみながら取り組める体操です。

ごぼう先生【笑顔鉄板体操】介護施設向け

おすすめ9.転倒予防に取り入れたい「バランス改善体操」

高齢者の方は加齢が原因で筋肉が衰えることがあります。小さな段差でつまずいたり、こけたりすることのないよう、転倒防止にはバランス感覚の改善が必要です。バランス改善体操では、身体を丸めて起こす体幹ストレッチや骨盤を前後に動かす骨盤運動などを行い、体幹を鍛えます。レクリエーションで楽しみながら、介護予防に取り組んでいきたいですね。

【高齢者向け 介護体操】デイサービスなど介護現場におすすめ! バランス改善体操 1 イスに座ったままできる介護予防体操 転倒予防にも役立ちます by ふくくる

おすすめ10.立位の痛みを和らげる「膝痛予防体操」

高齢者の方で膝の痛みを抱える方は多いのではないでしょうか。膝の痛みの主な原因は、膝関節のクッションがすり減ることによって起こる変形性膝関節症です。膝痛予防体操は、ふくらはぎや太もも、膝をもんだり、膝の皿を動かしたりすることで、膝の痛みを和らげる効果が期待できます。立ったり歩いたりする動作には膝の動きが不可欠なので、定期的に取り入れたいレクリエーションです。

【高齢者向け 介護椅子体操】膝痛予防に役立つ体操 2 高齢者運動におすすめです。いっしょに介護予防 by ふくくる

動画や本を参考に体操レクリエーションで楽しく介護予防!

今回は介護施設でできるレクリエーション・体操を紹介しました。椅子に座ったままでも足や手を動かし、運動習慣を身につけることで介護予防も期待できます。レクリエーションのバラエティーを増やしたい方は、YouTubeだけでなく本や動画、DVDなどを探してみてくださいね。なかにはリハビリテーションにあたる理学療法士の資格を持つ方が書いた本もあるので、ぜひ参考にしてください。

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