【老人ホームの新年会】出し物のおすすめ10選!メリットも解説
年が明けて老人ホームでの最初の大きなイベントといえば、新年会です。新しい年を良い形でスタートするためにも、新年会の出し物で利用者さんの気持ちを盛り上げたいですよね。しかし、新年会にふさわしい出し物とはどのようなものなのか、選ぶのが難しいとお悩みの方も少なくないはずです。そこで今回は、そもそも老人ホームの新年会で行う出し物にはどのようなメリットがあるのか、老人ホームの新年会におすすめの出し物を厳選してご紹介します。
老人ホームの新年会で出し物をするメリットは?
老人ホームで開催される新年会で、出し物をする主なメリットは3つです。どのようなメリットがあるのか見ていきましょう。
季節の変化を感じることができる
老人ホームの場合、利用者さんは施設内で過ごす時間が長いため、外出する機会が少なくなりがちです。外出が減ることで日々が単調になり、季節を感じにくくなっている場合もあるでしょう。新年会を開催し新年にふさわしい出し物をすることで、利用者さんに季節を感じてもらえるメリットがあります。出し物を通して、明るく楽しく過ごし、これから始まる1年をより良いものにしようと前向きな気持ちでスタートできるでしょう。
認知症予防や筋力低下の抑制などに繋がる
老人ホームの新年会では、ただ楽しいだけの出し物ではなく、日常生活の中で使わない頭を使うもの、または体を少しでも動かすものなどを選ぶと良いでしょう。季節を感じながら頭を使う出し物をすれば、脳が活性化され認知症の予防にも繋がるメリットがあります。または、季節を感じながら体を動かす出し物をすれば、筋力の低下を抑制する効果も期待できるでしょう。頭を使う出し物・体を動かす出し物を通じ、利用者さんが若々しい気持ちを取り戻すことができるはずです。
コミュニケーションの促進
住み慣れていた自宅や家族とも離れて老人ホームで生活をしている利用者さんたちは、日頃から寂しさや孤独を感じている場合もあるでしょう。老人ホームでの生活の中でも、新年会の出し物にみんなで参加することによって、介護スタッフと利用者さんや、利用者さん同士のコミュニケーションの促進になるメリットがあります。出し物を通して、自然に参加者同士が交流を深めることで、老人ホームでの生活がより充実したものになるでしょう。
老人ホームの新年会におすすめの出し物10選
ここからは、老人ホームの新年会の出し物のおすすめを10個紹介します。どれも簡単にできるものなので、高齢の利用者さんでも挑戦しやすいものばかりです。ぜひ、老人ホームの新年会の出し物の参考にしてくださいね。
新年の抱負や目標を書く「書初め」
年に1度行われる書初めは、高齢の利用者さんにも馴染み深い日本の正月行事です。書初めは、年が明けて初めて毛筆で文字を書くことで、これからスタートする1年の目標や新年に向けた抱負などを決める意味があります。老人ホームの利用者さんたちが、それぞれ思い思いの新年にぴったりな言葉を考えることで、頭を使うこともできるでしょう。また、毛筆で文字を書くことによって指先に集中し、手を動かすことで脳の活性化も期待できます。
1年の願いを込めて「絵馬書き」
絵馬は、祈願するときや願いが叶った際のお礼として奉納するもので、初詣に行う方が多いものです。絵馬書きでは、絵がプリントされた表面ではなく、無地の裏面に願いを書きます。老人ホームで生活している利用者さんは、なかなか神社やお寺に行けないため、新年会で絵馬書きを行うことで、初詣に行った気分を味わうことができるでしょう。書初めと同様、絵馬に書く言葉を考え、手を動かすことで脳の活性化に繋がります。
新年の運勢をみんなで占う「おみくじ」
初詣などの参拝でおみくじを引き、運勢を占う方も多いですよね。老人ホームの新年会でおみくじをすれば、絵馬書きのように神社やお寺に初詣に行ったような気分を味わうことができるでしょう。実際のおみくじでは、大吉から凶までの運勢が記載されていますが、老人ホームの新年会ではアレンジしたおみくじを作るのもおすすめです。例えば、景品つきのおみくじにして、利用者さん同士でどんな景品が出るのか会話をしながら楽しんでもらっても良いでしょう。アイデア次第で、さまざまな楽しみ方ができそうです。
新年の初笑いに「福笑い」
お正月の定番の遊びとして知られる福笑いは、高齢の利用者さんも懐かしさを感じる方が多い遊びでしょう。一般的には、おかめやおたふくの顔の輪郭を描いた用紙の上に、目・鼻・口などの顔パーツを散らして、目隠しをした方がそれぞれ好きな位置にパーツを置くゲームです。目隠しをしているため、予想もしなかった場所に顔パーツが配置され、思わず参加者みんなで笑ってしまいます。完成した福笑いの顔の面白さを笑い合う遊びです。笑うことで、利用者さんたちの気持ちも前向きになり、体と健康にも良い影響を与えるでしょう。
お正月の縁起物「こま回し」
こまは真っ直ぐに芯が通って回り続けるため、物事が円滑に回る・お金が回るなど、縁起物として考えられ、昔からお正月遊びとして取り入れられていました。子供の頃にこま回しをしていた高齢の利用者さんも、少なくないはずです。こま回しをする際は、長く回すために指先や腕の動きに集中するため、脳の活性化にも繋がるでしょう。
脳トレにも最適なお正月遊び「カルタ・百人一首」
日本で昔から愛されてきた伝統的なお正月遊びが、カルタや百人一首です。和歌やことわざが書かれたカルタや百人一首は、頭を使いながら楽しむゲームなので、脳トレにもぴったり。読手が読む短歌の上の句を聞き、相手よりも先に札が取れるか競うものなので、老人ホームの新年会では、勝った方に何か景品を用意しておくのも良いでしょう。
懐かしの歌で盛り上がる「新春カラオケ大会」
老人ホームの出し物として人気の高いカラオケ。感情表現が苦手な利用者さんも歌うことで笑顔になるきっかけを与えてくれます。また、歌うことで脳に刺激を与えて認知症の予防に繋がり、心肺をしっかり使うため、身体機能を活性化することも期待できるでしょう。新年会でカラオケの出し物をするなら、新年カラオケ大会がおすすめ。高齢の利用者さんたちからのリクエストを聞き、懐かしの歌を歌ってもらうと良いでしょう。
お正月といえば「餅つき大会」
お正月に欠かせないものといえば、お餅。せっかくなら、杵と臼を準備して餅つき大会はいかがでしょうか。介護スタッフと利用者さんで、大きな掛け声を出しながら餅つきをすると、ストレス発散にもなりますよ。また、利用者さんのなかに餅つきができそうな方がいらっしゃったら、ケガに気を付けながら実際に餅つきをしてもらうのもおすすめです。杵と臼が準備できない場合は、餅つき機を使って餅を作り、みんなで餅をこねるというのも楽しいでしょう。
ただし、つきたてのお餅を食べる際は、喉に詰まらないように、注意喚起をするとともに、小さく切るなどの工夫をして提供するようにしてください。
段ボールで簡単に作れる?!「獅子舞」
獅子舞は日本の伝統芸能で、獅子に頭を噛まれると邪気や厄を払ってくれて縁起が良いといわれています。また、初詣で獅子に噛まれると、1年間幸せに暮らせるといういい伝えも。これは「噛みつく」が「神つく」ともいい換えられることにも関係しています。
そのため獅子舞は、新年会のイベントにぴったり。しかし、本物の獅子舞を購入しようと思うと費用がかかってしまいます。そこでおすすめの方法が、段ボールで作る獅子舞です。段ボールを組み合わせて獅子の頭を作り、色紙や布、ビニール紐などでデコレーションすれば、簡単に作ることができます。
みんなで初笑い「落語」
「笑う門には福来る」ということで、新年の初笑いのために落語イベントを開催するのもおすすめです。「笑う」という行為は、健康につながるともいわれています。
実際に落語家さんや落語イベントを開催している方を呼ぶのも良いですが、介護スタッフが落語を練習して披露するのも盛り上がって良いでしょう。身近な方が頑張る姿を見ると、みんなで応援したくなるものです。また、落語に興味のある利用者さんにお願いし、落語の練習をして披露してもらうというのもおすすめ。練習に前向きに取り組むことで、利用者さんがポジティブになれるかもしれません。他の利用者さんが、利用者さんの落語で刺激を受けることもあるかもしれませんね。
老人ホームの新年会は出し物で楽しく演出しよう!
老人ホームの新年会におすすめ出し物を10個ご紹介しました。今回紹介した出し物は、準備物も少なく気軽に挑戦できるものばかりです。出し物には、季節を感じてもらうためや認知症予防・筋力低下の抑制、またはコミュニケーション促進などのメリットがあります。出し物を楽しんでもらうことで、利用者さんが新年を明るく楽しい気持ちで迎えることができるはずです。ぜひ、参考にしてくださいね。