【1月レクリエーション】介護施設におすすめの年明けレク10選
1年の始まりとなる1月は、多くの方が新たな気持ちになりやすい、季節感ある時期です。介護施設の利用者さん中には、「季節行事に参加する」という動機から、レクリエーションに参加しやすくなる方も少なくありません。そのため介護職員の方は、この時期ならではのレクリエーションを行おうと思案を巡らせているのではないでしょうか。そこでこの記事では、1月にぴったりの年明けレクリエーションを10個紹介していきます。
目次
お正月の定番遊びを「風船羽子板」
「風船羽子板」は、お正月に行う定番の遊び、羽子板を介護施設でも行いやすいよう工夫したレクリエーションです。用意するものは、うちわと紙風船。うちわを羽子板に、紙風船を羽根に見立てて、羽根つきを楽しみます。
紙風船であれば、打ち上げてもゆっくりと落ちてくるため、高齢の利用者さんでも楽しみやすいことがポイントです。落ちた紙風船を介護職員が拾うといった周りのサポートがあれば、車いすの利用者さんにも楽しんでもらいやすいでしょう。
ダンボールを使って「かるた大会」
お正月の定番といえる「かるた大会」は、利用者さんに合わせてさまざまな工夫を凝らせるレクリエーションです。例えば、ある程度自由に動ける利用者さんが多い介護施設であれば、ダンボールで大きめのかるたを作ってみましょう。広いスペースを利用すれば、歩きながら行うかるた大会が楽しめます。
さまざまな要介護度の方がいらっしゃる施設では、4人くらいずつに分かれて行う、テーブル上でのかるたがおすすめです。このとき、できるだけ同じ身体機能レベルの利用者さん同士が対戦できるようにすると、多くの方が楽しみやすいでしょう。
百人一首の絵札を使って「坊主めくり」
カードを使ったレクリエーションでは「坊主めくり」もおすすめです。使うのは百人一首の絵札のみのため、和歌を知らない利用者さんも気兼ねせず参加してもらえます。ルールは簡単で、テーブル上の絵札がすべてなくなったときに、持っている札が1番多い方が勝ちです。それまでは、出た絵柄によって次のように手札を扱ってもらいます。
- 男性の絵札→手札を自分の手元に残す
- 坊主の絵札→手札をすべて捨てる
- 姫の絵札→ほかの方が捨てた手札をすべてもらえる
何度か繰り返すと、ルールに慣れて楽しんでくれる方も増えるでしょう。
お正月気分を演出「絵馬づくり」
「絵馬づくり」は、初詣に出かけられない方が多い介護施設にもぴったりのレクリエーションです。利用者さんの新年の抱負などを、絵馬に書いてもらいましょう。近隣に神社がある施設であれば絵馬を購入することもできますが、ダンボールや厚紙を使えば作ることも可能です。
絵馬の形に切り、上部に穴をあけて飾り紐を通せば、簡単に絵馬が作れます。オリジナルの絵馬で、施設を彩ってみましょう。展示スペースを作っておけば、レクリエーション後に絵馬を飾ってお正月気分も味わえそうですね。
笑顔で福を呼び込もう「福笑い」
「福笑い」のレクリエーションは、笑い声で福を呼び込むのにおすすめのレクリエーションです。ダンボールなどでそれぞれのパーツを大きめに作っておけば、たくさんの利用者さんが見て・遊んで、一緒に楽しめます。
また、目隠しをせずに、いすに座ってパーツを投げる「フライング福笑い」も介護施設で行いやすい方法の1つです。利用者さんには、輪郭の描かれた大きな紙めがけて、目や口などのパーツを思いきり投げてもらいます。どんなにめちゃくちゃな顔ができても笑い飛ばして楽しむことで、たくさんの福を呼び込みましょう。
新年の抱負をつづる「書初め」
新年の抱負をつづるレクリエーションには、「書初め」もあります。墨汁と筆を使って、半紙にそれぞれの思いを書き上げてもらいましょう。テーマが決まらない利用者さんには、干支を表す1文字や「初日の出」といった書きやすい文字を提案してもよいかもしれません。
書初めは、松の内(※)を過ぎた後、お正月の飾りなどと一緒に近くの神社でお焚き上げしてもらう慣習があります。可能であれば、近くの神社などに依頼してみるとよいでしょう。
※1月1日~7日まで(地域によっては1月15日まで)
身振り手振りを見て楽しむ「落語鑑賞」
お正月の笑い初めには、「落語鑑賞」もぴったりです。身振り手振りを交えて語られる落語は、多くの利用者さんにその面白さが伝わります。介護施設に落語家の方を招いたり、DVDで観賞したりしながら、お正月気分を味わってもらいましょう。
また、もし介護職員の中に落語が好きな方がいたときには、得意な演目を披露してもらうのも1つのアイデアです。介護施設ごとに可能な方法で、利用者さんに落語鑑賞を楽しんでもらいましょう。
作って遊べる「凧づくり」
お正月遊びのひとつである凧あげ。利用者さんに凧を作ってもらうレクリエーションはいかがでしょうか?
用意するのは、竹ひご・半紙・凧糸・絵具。凧の型紙を用意しておくとスムーズに作れます。制作が難しい利用者さんには、半紙に絵具で模様を描く係を担当してもらいましょう。利用者さんの中に凧づくり経験者がいれば、サポートをお願いするのもおすすめです。
完成したら、介護スタッフが安全をしっかり考慮したうえで利用者さんと一緒に凧あげを楽しみます。ご自身で作った凧が空高くあがる様子を見れば、利用者さんの気持ちも晴れるでしょう。
クイズ形式で場を盛り上げる「お正月クイズ」
お正月をテーマにした問題を作り、回答してもらうレクリエーションです。問題を考えるときは、高齢の利用者さんでも答えやすいかどうかに注目しましょう。問題の内容はもちろん、見やすさや聞き取りやすさもポイント。例題をいくつかご紹介します。
問題 | 選択肢 ※○が正解 |
元旦から三が日の間に飲む薬酒は? | ➀御神酒(おみき) ➁御屠蘇(おとそ)○ ③養老酒 |
おせち料理の黒豆にはどんな意味がある? | ➀豊作祈願 ➁厄除け○ ③商売繁盛 |
昔はお年玉の代わりに何を渡していた? | ➀餅○ ➁飴 ③薬草 |
栄養満点!アレンジも楽しめる「甘酒づくり」
甘酒づくりは、必要な材料や調理器具が少ないので介護施設のレクリエーションにおすすめです。「お正月に神社で飲んだことがある」「手作りしたことがある」など甘酒になじみのある利用者さんもいるでしょう。
作り方はいくつかありますが、手軽さを考えて炊飯器を使います。まずはやわらかめに米を炊き、水を加えて炊飯器に入れたまま冷ましましょう。次に米麹を加えて釜に濡れ布巾をかけ、蓋を開けたまま保温します。ペースト状になったら完成!口当たりをなめらかにしたいなら、ブレンダーで攪拌してみましょう。
好みで甘みを足したり、料理に使ったりすることもできます。甘酒づくりのあと、利用者さんと一緒にアレンジ方法を考えるのも楽しみ方のひとつです。
1月は新年の始まりを感じさせるレクリエーションで楽しもう!
1月のレクリエーションは、お正月の晴れやかな気分を味わえるようなものを行うと、利用者さんに楽しんでいただけます。笑う門には福来る、といわれるように、みんなで笑えて楽しい気分になれるようなものを提案したいところです。記事を参考に、それぞれの施設の利用者さんに合った1月のレクリエーションで盛り上がってみてはいかがでしょうか。