レクリエーションならこれ!介護施設で盛り上がるテーブルゲーム8選


レクリエーションは介護施設において利用者さんが楽しみにしているイベントのひとつ。1人で過ごすときと違った刺激を得ることができ、利用者さん同士のコミュニケーションの場としても大切です。レクリエーションには、広いスペースを確保してダイナミックに体を動かすものや、省スペースで頭を使って考えながら行うものなどさまざまなバリエーションがあります。そんな中から、今回はテーブルゲームをピックアップしてお届けしていきます

テーブルゲームはこんな施設でおすすめ!

テーブルゲームは工夫次第でどのような施設でも楽しむことができ、レクリエーションに大変おすすめです。まずはテーブルゲームの特徴をお伝えしていきましょう。

<テーブルゲームの特徴>

  • 室内で楽しめる
  • 広いスペースを確保する必要がない
  • 座った姿勢でも参加できる
  • バリエーションが豊富

テーブルゲームは室内で楽しむことができます。天候に左右されないため、急な雨などで企画が延期になる心配がありません。基本的にテーブルを囲んで行うため、広いレクリエーションスペースを確保できない介護施設でも気軽に取り入れることができます。歩いたり走ったりといった全身運動ではなく、座った姿勢で参加できることも特徴。特別養護老人ホームなどで、介護度が高い利用者さんに楽しんでもらえるゲームもあります。脳トレ要素を含んだ内容であれば、ゲームを通して物事を考えたり、思い出したりする機会も作れるため、グループホームでのレクリエーションにもおすすめです。

「みんなで参加できるレクリエーションを企画しないといけない!」
「介護施設でちょっとした楽しみを提供したい」
このようなときは、ぜひテーブルゲームから候補を絞ってみてはいかがでしょうか。

【おすすめ1】うちわで物送り対決ゲーム

「うちわで物送り対決ゲーム」はアイテムをうちわの上に乗せて、となりの方のうちわに落とさないよう運び、それを繰り返してリレーのようにアイテムを送っていくゲームです。

<必要なもの>

  • うちわ(参加人数分)
  • 運ぶアイテム
  • かご

準備物はとてもシンプル。レクリエーション参加者の人数分のうちわと、うちわの上に乗せて運ぶアイテム、ゴールに設置するかごのみです。

<遊び方>

まずはチームを作り、うちわを持ってテーブルに着席します。ゴールにはかごを設置しましょう。開始の合図にあわせてアイテムを隣の方へ順にうちわで運び、最後の方は運ばれてきたアイテムをかごに入れます。最後の方がかごにアイテムを入れたら、次のアイテムを乗せてスタート。どのチームが早くすべてのアイテムを運び、かごに入れることができるか競います。

アイテムは何個に設定してもOK。また、うちわが耐えられる重さであれば、なんでも大丈夫です。

【おすすめ2】コイン積み上げゲーム

「コイン積み上げゲーム」はコインを縦に積み上げていくゲームです。コインを倒さないよう慎重に積んでいきましょう。

<必要なもの>
コイン(代替品も可)

<遊び方>
コインを参加者で順番に積み上げていきます。1枚目のコインに2枚目のコイン、その上に3枚目のコイン…といった流れです。積み上げたコインを崩してしまった方が負けとなります。こちらは座ったままで参加可能。2人の参加者で競っても楽しめますし、大人数で順番に積み上げていくのも盛り上がります。コインを少しずらして重ねて、相手のミスを誘うなど、心理戦も楽しむのもいいですね。集中力を使うゲームです。

【おすすめ3】キャップ探しゲーム

「キャップ探しゲーム」は、テーブルの上に被せるように置いた紙コップの中に印をつけたペットボトルのキャップを隠し、それを探し出すテーブルゲームです。

<必要なもの>

  • 紙コップ(30個ほど)
  • ペットボトルのキャップ(紙コップと同じ数)

<遊び方>
2つのチームを作り、チームごとにゲームの準備をしましょう。テーブルの上に被せるように紙コップを置き、それぞれにペットボトルのキャップを忍ばせます。そのうちのひとつに、相手チームに気付かれないよう印をつけておきましょう。印のついたキャップを紙コップで隠してからシャッフルしてもいいですね。準備ができたら、相手チームと陣地を交換します。

各チームの代表者は、「せーの」で同時に紙コップひとつを持ち上げ、キャップを確認。印のついたキャップを先に見つけたチームが勝利、というルールです。

【おすすめ4】懐かしの名曲イントロクイズ

「懐かしの名曲イントロクイズ」は、曲の出だし部分を流し、利用者さんに曲名を当ててもらうゲームです。

<必要なもの>

  • 音源
  • スピーカー

<遊び方>
介護スタッフや職員が、参加者全員に聞こえるようにセレクトした曲の冒頭部分のみを流します。参加者は、曲のイントロ部分だけを聞いて、曲名を当てるレクリエーションです。早押し形式で分かった方が挙手をして回答する、チームに分かれて挑戦し正解人数を競うなど、さまざまな楽しみ方ができます。

選ぶ曲は、参加者の世代にあわせた名曲、童謡など、有名な曲から選ぶと良いでしょう。懐メロを選べば、きっと参加者さん同士で会話も弾みますよ。介護度が高い方にも楽しんでいただきやすいゲームです。

【おすすめ5】テーブルカーリング

冬季オリンピックでも注目を浴びたカーリングをテーブルの上で行うレクリエーションもあります。

<必要なもの>

  • マスキングテープ
  • コースターやお手玉、紙コップなど、テーブルの上を滑らせやすいアイテム

<遊び方>
テーブルの中心部分に的を準備しましょう。マスキングテープで中心部分に小さな円を印して的とし、その周りに2重、3重の円を描きます。難しい場合は正方形でもOKです。準備ができたら、参加者を2つのチームに分けましょう。

チーム代表者が交互にコースターやお手玉などをテーブルの上に滑らせ、中心の的を狙います。手持ちのコースターやお手玉をすべて滑らせ、的に最も近い場所にそれらを届けられたチームの勝利です。

【おすすめ6】インディアンポーカー

「インディアンポーカー」は、プレイヤー全員が1枚のトランプを自分だけが見えないよう額にくっつけるようにして持ち、相手の反応を見ながら勝利を目指す心理戦ゲームです。

<必要なもの>

  • トランプ

<遊び方>
ディーラー役がプレイヤーの利用者さんに一枚ずつトランプを配ります。トランプをもらった利用者さんは、自分のトランプの数字を見ないように額へくっつけるように持ちましょう。他のプレイヤーのカードを見て、自分のカードがみんなより強いか弱いかを予想する、という流れです。

カードは2が最も弱く、数字が大きくなるにつれて強くなります。K(キング)の次に強いのがA(エース)で、最も強いのがジョーカーです。1分ほどプレイヤー同士でお互いのカードについて話し、駆け引きを行いましょう。自分のカードが弱いと予想した利用者さんには、勝負辞退の合図としてカードを下ろしてもらいます。残ったプレイヤーは、掛け声と共にカードを下ろし、全員のカードを比較しましょう。一番強いカードを持っていた人の勝ちです。

駆け引きの時間は、利用者さん同士のコミュニケーションに繋がるでしょう。

【おすすめ7】福笑い

「福笑い」は複雑なルールがなく、誰もが気軽に楽しめるゲームです。目隠しをした利用者さんに、輪郭だけの顔の上に目や口などのパーツを置いてもらい、顔を完成させましょう。

<必要なもの>

  • 福笑い(顔の台紙、パーツ)
  • 目隠し用のバンダナやタオル

<遊び方>
挑戦する利用者さんの前に、顔の台紙とパーツを並べます。利用者さんが目隠しをしたら、顔の台紙の上へパーツを置いてもらってください。周りの人は「もっと上」など声掛けをして手助けしてあげましょう。全部のパーツを置いたら、目隠しを取って完成した顔を確認してもらいます。

利用者さんたちの笑顔を、自然と引き出してくれるテーブル遊びです。

【おすすめ8】ピンポン玉カップイン

「ピンポン玉カップイン」は、ピンポン玉を点数の書いてあるカップに投げ入れるゲームです。

<必要なもの>

  • 点数を書いた紙コップ(10個)
  • ピンポン玉(3個ほど)

<遊び方>
テーブルの上に、点数を書いた紙コップを並べます。参加する利用者さんに、3個ほどピンポン玉を渡しましょう。紙コップに向けてピンポン玉を一つずつ投げてもらい、入った紙コップの合計得点を出します。参加する利用者さん同士で、合計得点を競い合いましょう。

楽しみながら自然と身体を動かせるゲームです。シンプルですが、盛り上がりますよ。

テーブルゲームでコミュニケーション

テーブルゲームは介護現場でのレクリエーションにとてもおすすめです。ゲームの難易度を調節すれば、ダイナミックに体を動かす運動とは異なり、介護度にかかわらずどんな施設利用者さんでも参加することができます。ゲームを通して自然に笑顔になれたり、介護施設利用者さん同士でコミュニケーションが進んだり、テーブルゲームには魅力がたっぷり。ぜひ次のレクリエーションではテーブルゲームをセレクトしてみては?

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