高齢者の熱中症対策はどうする?原因とおすすめのグッズ5選
6月から9月くらいにかけての暑い時期に心配なのが、熱中症です。直射日光を浴びる外出時だけではなく室内でも熱中症になる危険性があります。さらに、温度への感覚機能が低下している高齢者は、熱中症になるリスクも高いとされており、特に注意が必要です。今回は、熱中症が起こる原因と予防におすすめの対策グッズをご紹介します。利用者さんに健康で快適に過ごしてもらえるよう、熱中症についてきちんと理解しておきましょう。
知っておこう!熱中症はなぜ起こる?
人間の体には、暑いときに汗を出すなどして体温を調整する機能があります。しかし外気が皮膚の温度を超える、湿度が高いなどの理由で、熱を放出できなくなることがあります。これが熱中症です。
<熱中症の症状と重症度>
軽度…めまい、立ちくらみ、筋肉痛
中等度…頭痛、吐き気、嘔吐、倦怠感
重傷…意識障害、けいれん、高体温
高齢者は体温調節機能が低下しているため暑さを感じにくい、体の水分量が少ない、のどの渇きを感じにくいといった理由から、若い世代よりも熱中症になりやすい傾向にあります。実際に熱中症で搬送されるのは、半数以上が65歳以上の高齢者です。外出時はもちろん、室内で過ごすとき、お風呂や就寝時といった場面でも、周りの人が注意しておく必要があるでしょう。
首や頭を冷やす、保冷剤…高齢者の熱中症対策おすすめグッズ5選
おすすめの暑さ対策グッズの中でも、ランキング上位のものをまとめてご紹介します。
高齢者の熱中症対策におすすめ1.ネックアイスリング
熱中症対策には、首を冷やすのが有効です。首には頸動脈という太い血管があるため、この部分の温度を下げることで、体の体温を下げることができます。
「アイスリング」は、首にかけて使用するクーリングアイテム。冷凍庫で10分もしくは冷水で15分冷やすだけで凍結し、適度な冷たさが持続。首元につけておくだけで体を冷やすことができます。大人用でも85グラムほどと軽量なので、首の負担もほとんどありません。繰り返し使えるのもうれしいポイントです。
高齢者の熱中症対策におすすめ2.冷却スプレー
頭に熱がこもるときには、後頭部を冷やすグッズで熱中症対策をしましょう。この「頭を冷やすスプレー」がは、-30℃の冷気が出て、一気に頭の熱を冷やすことができます。速乾性があるため、スプレーのあとに頭皮がべたつくこともなく、すっきりとした使用感です。
高齢者の熱中症対策におすすめ3.ひんやりブランケット
高齢者の方は、暑いのに「寒い」と言うこともあるかもしれません。これは加齢で暑さを感じにくくなってくるためです。そんなときは、ひんやりとした素材のブランケットやタオルケットを使うのがいいでしょう。肌に触れるとひんやりと気持ちがいい素材が使われており、冷房や扇風機の風をよけつつも暑さ対策をすることができます。
高齢者の熱中症対策におすすめ4.冷感タオル
首元を冷やすアイテムには、冷感タオルもあります。冷却タオルやクーリングタオルとも呼ばれ、濡らして絞り、振るだけで、簡単にひんやり感を得ることができるというもの。ひんやりした状態で首に巻いておけば、簡単にクールダウンすることができるでしょう。肌に触れるものなので、つるつるとして肌触りの良いポリエステル素材のものを選ぶのがおすすめです。
uluhana ひんやり冷却タオル ボトルケース付 90x30cm (オレンジ)
高齢者の熱中症対策におすすめ5.保冷剤
体温を下げたい部位には、保冷剤を当てて熱中症対策しましょう。熱を下げやすいのは、額やわきの下、足の付け根、首です。肌に直接当てると低温やけどを起こす可能性があるため、タオルやハンカチに包むようにしましょう。冷凍庫で冷やして使うのが基本ですが、最近は叩くだけで冷たくなるものも販売されています。保冷剤がない場合は、冷却シートで代用するのもいいかもしれません。
わきの下冷却 わきアイス 大人用2 男女兼用 WIL2-24
高齢者の熱中症対策はアイテムを賢く活用
熱中症対策は、高齢者施設での夏の重要課題です。気温や湿度のチェックやこまめな水分補給などにより、スタッフが一丸となり、夏の暑さと付き合っていく必要があるでしょう。最近は熱中症対策ができるアイテムが多数登場しています。賢く活用して、熱中症リスクから高齢者を守りましょう。