介護施設でおすすめクリスマス工作!高齢者が楽しめるアイデア8選

工作は、介護施設でおすすめのレクリエーションのひとつ。手や指先の機能訓練やリハビリにつながったり、自分で作りあげることで大きな達成感が味わえたりするといったメリットがあります。そこで今回は、利用者さんが楽しめるクリスマス工作のアイデアを5つご紹介。毛糸やペットボトル、おりがみなど100均で手に入る材料を使い、高齢者でも手軽に作れるアイデアをピックアップしました。

まつぼっくりで作る!クリスマスツリー

自然のものに触れることで、喜ばれる利用者さんも多いですよね。冬の時期、まつぼっくりが身近で手に入るなら、まつぼっくりでミニクリスマスツリーを作ってみては?

まず、まつぼっくりの各鱗片の先を好みの絵具でペイントします。絵具が乾くまでの間に、ツリーの土台作り。ペットボトルのフタの内側に、少し盛り上がるくらいの量の紙ねんどを詰め込みます。そして、紙ねんどの表面に接着剤をたっぷり塗布し、まつぼっくりツリーをセット!最後に、鱗片の先に接着剤を塗り、ピンセットなどを使ってスパンコールやビーズをデコレーションしたら完成です。

絵具は雪をイメージして白一色にするもよし、赤や緑を使ってツリーの電飾を再現するもよし。かわいく仕上がるよう、画材やデコパーツを準備しましょう。

毛糸と紙皿で作る!クリスマスリース

ドアや壁などに飾れる、かわいいクリスマスリース。クリスマスリースを紙皿と毛糸で作るアイデアをご紹介します。

事前準備として、介護スタッフがカッターで紙皿の中央をくり抜く作業を済ませておきましょう。これがリース本体になります。工作手順は、まずドーナツ状になった紙皿の内輪に穴開けパンチで等間隔に8個の穴を開け、緑色の絵具やペンなどで紙皿を色付けしましょう。次に、赤い毛糸を穴に通し、対角線を結びながらリース中央に網を作っていきます。最後に、ベルやリボン、丸や星にかたどった色画用紙などを飾り付けたら完成です。

特に穴に毛糸を通す作業は、手先の機能訓練にもなるでしょう。

ペットボトルで作る!プチスノードーム

プチスノードームは、乳酸飲料などでよく使われている容量110ミリリットル程度の小さいペットボトルで作ります。そのほか、用意する材料は洗濯のりや精製水、キラキラのデコパーツ各種など。

まず、ペットボトルの中に好みのデコパーツを入れます。重さや素材が違うパーツをミックスするのがポイントです。次に、洗濯のり:精製水=5:5くらいになるよう混ぜ合わせてドーム液を作ります。ドーム液をペットボトルの飲み口ギリギリまで入れ、しっかりとフタをし、液が漏れないようビニールテープなどを巻いたら完成です。

洗濯のりと精製水を決まった分量に計ったり、ペットボトルにゆっくり注いだりする作業も、集中力を養えそうですね。

おりがみで作る!ツリーオーナメント

ツリーに飾るオーナメントをおりがみで作るのもよいでしょう。おりがみを折る作業は、脳トレや指先の機能訓練になるのでおすすめです。

クリスマスらしいおりがみ作品といえば、サンタクロース・トナカイ・ベル・星・プレゼントボックス・リース・ローソクなど。三角形のパーツを大人数でたくさん作り、つなげて飾るパーティーフラッグ作りも楽しいですよ。

作品によって難易度が異なるので、利用者さんの体の状態に合わせて作ってもらう作品を選びましょう。

樹脂ねんどで作る!雪だるま飾り

樹脂ねんどで小さな雪だるまを作る工作をご紹介します。

立体的な作品は作るのが難しいのでは?と思う方もいるかもしれません。しかし雪だるま飾りなら、ねんどを手の平でコロコロ転がす作業さえできれば作ることができます。高齢者でも行える方は多いと思うので、ぜひチャレンジしてみてください。

必要なのは、樹脂ねんど・黒いストーン(雪だるまの目)ペーパーカップ・ひいらぎのピック・ねんどベラ(割りばしなどでもOK)など。樹脂ねんどは、一般的な紙ねんどよりやわらかく扱いやすいのでおすすめです。

まず、ペーパーカップに収まるくらいの大きさと、それより小さいサイズのねんど球を作り、2個を重ねてゆきだるまを作ります。次に、黒いストーンを目の位置に埋め込みましょう。ねんどベラで、ゆきだるまの口をかたどり、ひいらぎのピックを刺して飾れば完成です。仕上げに赤い毛糸をマフラーのように巻いてもかわいく仕上がりますよ。

牛乳パックで作る!サンタブーツ

サンタクロースからのプレゼントが入る、夢のようなサンタブーツ。そんなサンタブーツは、牛乳パックで簡単に作ることができます。

牛乳パックを2つ用意し、1つは底から20センチ程のところでカットします。もう1つは切り口が斜めになるよう、底から16センチと9センチほどのところにそれぞれ2ヵ所ずつしるしを付けてカットしましょう。

斜めにカットした部分に、もう片方の牛乳パックを垂直に組み合わせてブーツの形を作ります。ブーツができたら好きな色のフェルトや画用紙を牛乳パックに貼って、サンタブーツを仕上げましょう

折り紙などで作ったクリスマスモチーフを貼るなど、利用者さんがそれぞれ好きなようにデコレーションするのもおすすめです。

クリスマス当日にそのサンタブーツの中にお菓子やちょっとした小物を入れてプレゼントすれば、利用者さんはきっと喜んでくれるでしょう。なお牛乳パックのカットは怪我をする可能性があるので、あらかじめ介護スタッフが用意しておくと安心です。

マスキングテープで作る!クリスマスカード

マスキングテープを貼るだけで、素敵なオリジナルクリスマスカードが作れます。ハサミやカッターを使わないので、細かい作業が困難な利用者さんでも安心して取り組める工作です。

まずは台紙となる紙を用意します。その紙にクリスマスをイメージした図柄を描き、その上からマスキングテープを貼り絵のように貼っていくだけ。長さの違うマスキングテープを数枚並べて組み合わせれば、クリスマスツリーやプレゼントボックスをデザインしたカードが簡単に作れますよ。

貼り付ける物はマスキングテープだけではなく、ボタンやリボン、シールなどを用意しておくと、より華やかなクリスマスカードが作れるでしょう。できたカードにメッセージを書いて、家族や利用者さん同士など大切な人に送るのもよいですし、部屋に飾っておくのも素敵ですよ。

アルミホイルで作る!ステンドグラス風の飾り

ガラスのステンドグラス作りはハードルが高いですが、アルミホイルと透明セロファンを使えば安全かつ簡単に飾りを作ることができます

まず透明セロファンの下に好きな絵柄を敷き、その絵柄を太い黒のマジックでなぞり書きします。透明セロファンはチャック付きのビニール袋でも代用可能です。絵柄を書いたセロファンを裏返して、カラーペンで色を塗っていきましょう。

最後にクシャクシャに丸めて広げたアルミホイルを、絵を書いた透明セロファンに貼り合わせれば完成です。このままでもよいですが、段ボールなどの厚紙を貼り合わせれば、壁などに飾りやすくなります。

アルミホイルのステンドグラスは室内の照明でもキラキラと反射します。飾るだけで一気にクリスマスの雰囲気が漂う作品です。

クリスマス工作を作って、飾って楽しもう!

クリスマス工作は作ることはもちろん、飾る楽しみがあるのもよいところ。大きなツリーを用意してみんなで作ったオーナメントを飾ったり、個室のドアに手作リースを取り付けたりと、いろいろな楽しみ方があります。利用者さんの体の状態や要介護度に合わせ、作りやすいものからチャレンジしてみてくださいね。

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