【さつまいもおやつ】高齢者に人気レシピ5選|優しい甘みを楽しもう
ほっこりとした甘さが楽しめるさつまいもは、高齢者に積極的に摂ってほしい栄養素が豊富に含まれる健康食材です。今回は、さつまいもの健康効果を解説するとともに、和洋のさつまいもおやつの人気レシピをご紹介します。レンジやオーブンで手軽に作れて口当たりが良い、高齢者におすすめのレシピばかりです。作る楽しみも味わえるおやつレクのアイデアにもご活用ください。
健康食材のさつまいもは高齢者のおやつにぴったり!
戦後の食糧難時代に主食とされていたさつまいもは、腹持ちが良く栄養豊富で、自然な甘みがあるため砂糖の摂りすぎの防止にもなります。まずは、さつまいもの健康効果と、おやつレクへ取り入れるアイデアを見ていきましょう。
さつまいもの高齢者にうれしい健康効果とは?
利用者さんの中には、便秘の悩みを抱える方も多いでしょう。さつまいもには、腸の動きを促し便通をスムーズにする「食物繊維」が、じゃがいもの2倍含まれているといわれ、便秘の改善が期待できます。また、ナトリウムを体外に出す働きがある「カリウム」も豊富で、高血圧やむくみ予防に効果的です。病気に対する抵抗力向上が期待できる「ビタミンC」も、みかんに肩を並べるほどの量が、加熱しても壊れにくいかたちで含まれていることも特徴。おかずはもちろん、おやつや軽食として美味しく栄養補給できるでしょう。
おやつレクにも楽しく取り入れられる
高齢者も親しみやすい味わいのさつまいもは、おやつレクにもおすすめです。ビニール袋に蒸したさつまいもを入れてつぶし、成型する工程を楽しんでもらっている高齢者施設もみられます。「どのくらいなめらかになった?」といった会話をしながら、和気あいあいとした時間を過ごしてもらえるでしょう。
レクリエーションにも!さつまいもおやつの人気レシピ5選
ここからは、さつまいもを使ったおやつレシピをご紹介しましょう。食べるときに口内の水分を取られがちなさつまいもですが、プリンやようかんにすると口当たりがなめらかになり、飲み込みやすくなります。また、ホットケーキ・もち・大学いもといった水分量が少ないおやつは、メイプルシロップやはちみつ、たれをからめると食べやすくなるでしょう。ぜひ利用者さんの嚥下能力に配慮しながら作ってみてください。
さつまいもプリン
オーブンで蒸し焼きにして作る喉ごしの良いプリンです。調理レクの際、さつまいもの裏ごしには根気がいりますが、その分達成感を味わってもらえるでしょう。
【材料】 2人分
さつまいも…1/4本(約75グラム)
卵…1個
牛乳…75ミリリットル
グラニュー糖…小さじ5
植物性生クリーム(A)…小さじ5
植物性生クリーム(B)…大さじ2
メイプルシロップ…適量
【作り方】
1. オーブンは160℃に予熱し、牛乳と植物性生クリーム(A)は火にかけて温めておきます。
2. 皮をむいた2センチ角のさつまいもをレンジで加熱し、つぶして裏ごししましょう。
3. 溶き卵とグラニュー糖を混ぜ、1の牛乳と植物性生クリーム(A)を加え、ゆっくりと混ぜ合わせてください。
4. 2と3を混ぜて耐熱性のカップに入れます。オーブンの天板に60℃ほどのお湯を1/3の高さまで注いでキッチンペーパーを敷き、アルミ箔をかぶせたカップを並べてください。
5. オーブンで15分ほど蒸し焼きにします。竹串を刺してみて何も付かなければ蒸し上がりのサインです。
6. 粗熱がとれたあと冷蔵庫で2時間ほど冷やします。
7. 仕上げとして、プリンの表面にメイプルシロップを塗り、植物性生クリーム(B)を泡立てて作ったホイップを飾ったら完成です。
芋ようかん
しっとりとした口当たりと素朴な味わいに心和んでもらえそうな芋ようかん。材料3つで手軽に作れますよ。
【材料】 2人分
さつまいも…中サイズ2本(約430グラム)
砂糖…70グラム
塩…2グラム
【作り方】
1. 皮むきしたさつまいもを輪切りにして水にさらします。
2. 竹串がすっと通るまでレンジで加熱してください。
3. 2を砂糖・塩とともにミキサーに入れ、つぶしてなめらかにしましょう。
4. 水で濡らした型に3を隙間なく詰め、ラップをかぶせて押しながら形を整えます。
5. 粗熱がとれたら冷蔵庫で冷やし、食べやすい大きさにカットして完成です。
さつまいももち
さつまいもとはちみつの甘み、モチモチの食感が楽しめるやさしい味わいのおやつです。つぶして丸める工程は利用者さんと楽しんでも良いですね。
【材料】 2人分
さつまいも…約130グラム
水…適量
(A)片栗粉…大さじ1と1/2
(A)砂糖…大さじ1/2
(A)牛乳…30ミリリットル
有塩バター…5グラム
はちみつ…大さ
【作り方】
1. 皮むきしたさつまいもを一口大に切り、水に5分ほどさらしたあと水気を切ります。
2. ラップをかけ、レンジで5分程度加熱してください。
3. 温かいうちにつぶして(A)を加え、粉っぽさがなくなるまで混ぜましょう。
4. 一口大に丸めて、5ミリほどの厚さになるようつぶします。
5. 有塩バターを溶かしたフライパンに4を並べ、両面を焼いてください。
6. 焼き色がついたら皿に盛り付け、はちみつをかけたら完成です。
揚げない大学いも
フライパン1つでできるお手軽な大学いも。カリカリ感と甘じょっぱさはそのままに、少ない油でヘルシーに仕上がりますよ。
【材料】 2人分
さつまいも…250グラム
水…適量
(A)砂糖…大さじ1
(A)みりん…大さじ1
(A)しょうゆ…大さじ1/2
(A)黒いりごま…大さじ1/2
サラダ油…大さじ1
【作り方】
1. 皮つきのさつまいもを1センチ幅の輪切りにしたあと、1センチ幅のスティック状にカットしてください。
2. 水に10分ほどさらしたあと水気を拭き取ります。
3. 熱したフライパンにサラダ油をひいて2を入れ、火が通ってカリッとするまで焼きましょう。
4. (A)を加えてなじませ、お皿に盛り付けたら完成です。
さつまいもホットケーキ
材料を混ぜて焼くだけのふんわり感がやみつきになるホットケーキ。焼いている間にただようさつまいもの香りも、利用者さんに楽しんでもらえるでしょう。
【材料】 2人
さつまいも…1本(約150グラム)
ホットケーキミックス…200グラム
卵…1個
牛乳…150ミリリットル
メイプルシロップまたはバター…適量
【作り方】
1. さつまいもはレンジで加熱して皮をむき、ボウルに入れてつぶします。
2. 1のボウルに卵と牛乳を入れて混ぜたあと、ホットケーキミックスを加えてさらに混ぜましょう。
3. フライパンを熱し、いったん濡れ布巾の上で冷まします。
4. フライパンに生地を流し入れ、弱火で約3分焼いてください。
5. 裏面に焼き色がついたら、ひっくり返してフタをして弱火で約4分焼きます。
6. お好みでメイプルシロップかバターをのせて完成です。
優しい甘みを楽しんでもらおう!さつまいもおやつの人気レシピ
高齢者施設におすすめのさつまいもおやつの人気レシピをご紹介しました。さつまいもおやつは、豊富な栄養を美味しく補給でき、調理方法によって和・洋の美味しさを楽しめることが魅力です。レンジやオーブンを活用することで、忙しい介護スタッフさんも少ない負担で準備できるでしょう。安全に食べられる工夫もしながら日々のおやつやレクリエーションに取り入れてみてください。