高齢者に「甘酒」がおすすめ!作り方とアレンジレシピ
冬になるとよく見かける甘酒。神社などで振舞われる光景を目にすることもありますよね。甘酒は高齢者にもよいといわれており、積極的に飲みたいものなんです。甘酒は酒粕が使われているのでアルコール分が心配なのでは、という場合も心配ありません。アルコール分が含まれない甘酒は簡単に作れるため、ぜひ手作りに挑戦してみませんか。マンネリ化しない、アレンジレシピもご紹介します。
甘酒の種類と期待できる効果
甘酒には2種類あります。「麹甘酒」と「酒粕甘酒」で、大きな違いはアルコール分を含むか含まないかです。また、それぞれを飲むことで期待できる効果も異なります。
麴甘酒は米麹と呼ばれるお米由来の麹が原料であるため、アルコール分を含みません。疲労回復や腸内環境の改善が期待できるため、疲れを感じたとき、お通じや胃の調子に悩んでいるときに特におすすめです。
酒粕甘酒は日本酒造りでできる酒粕を原料とするため、アルコール分を含みます。整腸作用やコレステロールを吸着して排泄する効果などが期待できます。酒造りを担う杜氏の手がキレイなように、美肌や美白効果もあるといわれているんですよ。
麹甘酒の作り方
高齢者が飲む場合は、アルコール分を含まない麹甘酒がおすすめです。ここでは、炊飯器で作る麹甘酒のレシピをご紹介します。
<材料>
- ご飯 200グラム
- 水 600グラム(沸騰させておく)
- 米麹 200グラム
<作り方>
- 炊飯器にご飯を入れ、熱湯を加えてよくほぐしてください。
- 温度計で温度が60℃まで下がったのを確認し、米麹を加えて混ぜます。
- 炊飯器を60℃以下の低温保温機能に設定してください。
- 途中でかき混ぜながら8~10時間ほどおいて発酵させたら完成です。
なお、ご飯と水の量は1:3、米麹の量はご飯と同量が基本となっているため、お好みの量に調整して作ってみてください。
麹甘酒のアレンジレシピ1:甘酒の豆乳割りドリンク
材料3つで作る、腸内環境の改善に役立つドリンクです。お腹の調子が気になるときには、毎日続けて飲むようにしてください。麹甘酒のパワーに加え、オリゴ糖をたっぷり含む豆乳とはちみつのおかげで便秘の改善にもおすすめです。
<材料>
- 麹甘酒 150ミリリットル
- 豆乳 150ミリリットル
- はちみつ 大さじ1
<作り方>
鍋に材料をすべて入れ、ほんのり温まれば完成です。
麹甘酒のアレンジレシピ2:甘酒の焼かないスイートポテト
焼かずに手軽に作れるスイートポテト。簡単にたくさん作れる、おやつにピッタリなレシピです。
<材料>
- さつまいも 200グラム
- 麹甘酒 20グラム
- ココナッツオイル 大さじ1
- 黒ゴマ お好みで
<作り方>
- オーブンや炊飯器でさつまいもを蒸します。
- スイートポテトの土台に使うため、数個分輪切りにします。残りは皮を剥いてフォークなどで潰してください。
- 麹甘酒、ココナッツオイル、潰した2を混ぜ合わせます。
- 輪切りにした2の上に3を乗せて形を整えていきます。
- お好みで黒ゴマをトッピングし、冷蔵庫で冷やしたら完成です。
さつまいもの甘さによって甘酒の量は調整してください。さつまいもを蒸すときは、オーブンや炊飯器で焼き芋くらい柔らかくするのがおすすめです。
なお、施設で振舞う場合はさつまいもで誤嚥などに見舞われないよう、利用者さんの状況に配慮するようにしてください。
麹甘酒であたたまりながら健康を手に入れよう
麹甘酒は簡単で一度にたくさん作れるため、施設の利用者さんに振舞いやすいのが特徴です。寒い時期などは、おやつに添えるなどすると、定期的に飲めるので良さそうです。同じものを飲むばかりでは飽きそうになったら、ご紹介したアレンジレシピも活用してみてください。麹甘酒で寒い冬も健康に乗り切りたいですね。