介護福祉士落ちた…不合格の原因と学習方法のポイント
介護職の国家資格として知られる介護福祉士。受験のために勉強に励んできたものの「介護福祉士落ちた…」とガッカリしている方もいるのではないでしょうか。今回は、介護福祉士国家試験で思うように力を発揮できなかった方へ向けて、不合格となる原因や学習方法のポイントをお伝えします。キャリアやスキルアップのために介護福祉士を目指す方は、ぜひご覧ください。
介護福祉士は誰でも受かる?合格率をチェック
厚生労働省の発表によると、2021年度「第34回介護福祉士国家試験」の合格率は72.3%となっています。過去のデータから見ても合格率はおよそ70%前後であるため、そこまで難易度は高くないと感じるかもしれません。
しかし、介護福祉士国家試験の受験には実務経験もしくは特定の教育機関の課程を修了することが条件となります。専門知識を身につけた受験者の約30%が不合格となっていることを考えると、誰でも受かる試験とは言い難いでしょう。確実に合格するためには、相応の対策が必要になります。
なお、第35回介護福祉士国家試験の合格発表日は、2023年3月24日(金)です。
介護福祉士試験に落ちる理由とは?
介護福祉士国家試験に落ちてしまうケースには、どのような理由があるのでしょうか。
勉強時間が足りていない
介護福祉士国家試験の受験者の中には、介護の現場で働きながら資格取得を目指す方が多くいます。介護福祉士になるためには専門的な知識が広く必要になるため、新たに覚えなくてはならないことも満載です。しかし、働きながらだと十分な勉強時間を確保できず、不合格となるケースもあるようです。
専門知識をしっかり理解できていない
介護福祉士国家試験は、マークシート方式で出題されます。しかし、用語や制度についての理解が甘いと、解けない問題が多くなるため注意が必要です。いくつかの選択肢の中から答えを選べるとはいえ、付け焼き刃の知識では太刀打ちできない試験であることを肝に銘じましょう。
実務経験がない科目にしっかり取り組めていない
介護福祉士国家試験では、多岐にわたる試験科目が出題されます。介護職に携わる方の場合、自分の業務に関わる科目は理解しやすいものの、実務経験のない分野に戸惑うこともあるのでしょう。筆記試験での合格基準は、試験科目全てに得点があることが条件となります。実務経験がない科目への理解が乏しいと、試験に落ちる可能性が高まるので注意しましょう。
介護福祉士合格に導くための勉強法とは
今回落ちた方が次の介護福祉士国家試験をパスするためには、どのような勉強法が有効なのでしょうか。
勉強時間や環境の見直しを図る
特に働きながら介護福祉士合格を目指している方は、まとまった勉強時間がなかなか取れない場合があります。そのようなときは、通勤時間や休憩時間などの隙間時間を上手に活用してみましょう。仕事も家庭も日々忙しい方であれば、家族の協力のもと、週末にまとめて勉強時間を作ることも必要です。その際には、勉強しやすい環境についても見直してみると良いでしょう。
基本となる知識を積み上げる
出題範囲が多岐にわたる介護福祉士国家試験ですが、それぞれの科目で求められているのは基本的な知識です。専門分野とはいえ、それぞれの基本的な知識をしっかり理解していれば、応用問題でも正解に導くことができるでしょう。まずは、基本となる知識の理解をしっかり深めることが大切です。
実務経験がない科目や苦手な科目を重点的に勉強する
同じ介護分野でも普段の業務とは関わりがない専門科目はなかなか覚えにくいもの。しかし、苦手科目で点数を落としてしまうと、総得点で合格基準を満たしても不合格となってしまいます。介護福祉士国家試験の勉強は、実務経験がない科目や苦手な科目に重点を置くことを心がけましょう。
諦めるのはまだ早い!勉強方法を見直して介護福祉士合格に繋げよう
これまで勉強してきたものの「介護福祉士落ちたかも…?」と落ち込んでいる方もいるでしょう。不合格となったのには、必ず原因があります。今回落ちたとしても、問題点を見極めて対策を立てることで、次回の合格に繋げることが可能です。ご自身のスキルやキャリアアップのためにも勉強方法を見直して、次回合格を目指しましょう!