介護施設の利用者さんに人気のクラブ活動7選!内容や実施のメリットは?
介護施設でクラブ活動を実施すると、利用者さんの生活が充実すると言われています。クラブ活動の例は、生け花やカラオケ、ゲートボールなど多種多様。複数人で1つの活動を行えば、コミュニケーションを取れるのはもちろん、健康増進や転倒予防対策の効果も期待できるでしょう。今回はクラブ活動の例を挙げ、それぞれの内容と利用者さんにとってのメリットをご紹介します。
生け花クラブ
季節の花や草木を使って作品を完成させます。完成品を介護施設や部屋に飾れば、空間が華やいで明るい気分になれるでしょう。
<利用者さんにとってのメリット>
- ストレスの解消:季節の変化を身近に感じることで気分が落ち着く。
- 脳の活性化:花を生けることで思考力や集中力が鍛えられる。表現力が身に付く。
折り紙クラブ
折り紙で作品を作ることが活動の基本ですが、数人の利用者さんで共同作品を作ったり、作品のテーマを考えるところから始めたり、楽しみ方がいくつもあります。高齢の方でも親しみやすい遊びで、準備や後片付けが簡単です。
<利用者さんにとってのメリット>
- 脳の活性化:折る順番や完成形をイメージすることが脳への刺激になる。
- 自己肯定感の高まり:作品を完成させることで達成感を味わえる。
カラオケクラブ
カラオケ機器を使って利用者さん一人ひとりに好きな歌を歌ってもらいます。外部からカラオケ講師を呼んでレクチャーを受ける機会を作るのもおすすめです。
<利用者さんにとってのメリット>
- ストレスの解消:声を出して歌うことで気分がすっきりする。腹式呼吸が自律神経を整え、リラックスできる。
- 高血圧の防止:腹式呼吸により血流が良くなる。
- 誤嚥防止:口を大きく開ける練習になり、口周りと舌の筋肉が鍛えられる。
- 口腔環境の向上:口を動かすと唾液の分泌が促され、虫歯や口内炎の予防、嚥下機能の向上につながる。
ゲートボールクラブ
体力の消耗が少ないゲートボールは、高齢の方が挑戦しやすいスポーツです。ルールが簡単で覚えやすく、初心者でも参加しやすいでしょう。利用者さん同士でチームを組んで日常的に楽しむのはもちろん、地域の大会に参加して交流を図るのもおすすめです。
<利用者さんにとってのメリット>
- 運動不足の解消:トレーニングになる。ケガのリスク軽減につながる。
- 骨粗しょう症の予防:日光を浴びることで、健康な骨に必要なビタミンDがつくられる。
- 脳の活性化:作戦を練ったり勝利を目指したりすることで意欲が高まる。
体操クラブ
ラジオ体操のような簡単な運動を行います。身体を動かすことが目的のクラブですが、利用者さん一人ひとりの身体機能レベルを意識したうえで安全に活動しましょう。
<利用者さんにとってのメリット>
- 運動不足の解消:体操を通じてトレーニングやリハビリができる。
- 腸の活性化:腸の働きが促されて食欲増進につながる。
園芸クラブ
花や野菜を育てるクラブです。開花・収穫を目指し、植え付けから水やり、日々の観察などを行います。利用者さん一人ひとりの身体機能レベルに合わせて役割分担をすると、“メンバー全員で行う”という達成感を得られるでしょう。
<利用者さんにとってのメリット>
- 運動不足の解消:植物の世話を通じて身体を動かせる。
- 脳の活性化:自分で育てることで、達成感や充実感を得られる。
ゲームクラブ
オセロ、花札、将棋、麻雀など、テーブルゲームを中心に楽しむクラブです。少人数でできるものばかりなので、数人ずつに分かれてそれぞれ好みのゲームを楽しめます。
<利用者さんにとってのメリット>
- リハビリ効果:手や指先を動かすことで、トレーニングやリハビリになる。
- 脳の活性化:ルールに沿ってゲームを進めることで思考力が鍛えられる。
利用者さんの日々に楽しさを!クラブ活動の実施を検討してみよう
クラブ活動を通じて多くの人と関われば、会話が増えて認知症予防や記憶力の向上につながります。他の利用者さんと関わるのが苦手な方でも、参加を重ねるうちに自然とコミュニケーションが取れるようになることもあるでしょう。利用者さんが「楽しそう」「挑戦してみたい」と思えるクラブ活動を介護施設で実施し、充実した日々をサポートしてはいかがでしょうか。