【介護エッセイ】体験談が共感を呼ぶ!珠玉のエッセイ7選
介護スタッフならぜひ1冊は読んでおいてほしい介護エッセイ。筆者の体験をつづるエッセイは、読んでいて共感しやすいのが魅力です。またエッセイは比較的簡単な文体で書かれたものも多く、読書が苦手な方も読みやすいでしょう。両親や家族の介護に奮闘する筆者の体験から、利用者さんやご家族の気持ちが分かるかもしれません。今回は珠玉の介護エッセイ7選をご紹介します!気になる本を見つけて、読んでみてくださいね。
目次
『ぼけますから、よろしくお願いします。』信友 直子
同名のドキュメンタリー映画が話題となり、一度は聞いたことがある方もいるのではないでしょうか?筆者はフジテレビでドキュメンタリー番組を手がける信友直子さん。85歳で認知症になった母親を、93歳である信友さんの父親が支えます。老々介護や遠く離れる両親の介護の葛藤を記録した介護エッセイです。映画には盛り込まれていない内容も入っているので、ぜひ読んでおきたいですね。
『32歳。いきなり介護がやってきた。』あまのさくや
若年性アルツハイマー型認知症を患った父親は69歳。認知症が判明した1年後、母親ががんで亡くなり、「私」は32歳で介護を担うことになります。父親の認知症が診断されるまでの様子、認知症が進行して老人ホームに入居することになるいきさつなどが鮮明な描写が特徴。「泣けて泣けて仕方がありませんでした」とフリーアナウンサー・赤江珠緒さんも推薦する、多くの方から注目を集めている介護エッセイです。
『ポンコツ一家』にしおかすみこ
芸人・にしおかすみこさんの介護エッセイ。Amazonカテゴリ「闘病記」ではベストセラー1位を獲得し、話題を呼んでいます。80歳の母親は認知症、47歳の姉はダウン症、81歳の父親は酔っ払い……。久しぶりに実家に戻ってみると、ゴミ屋敷と化した部屋に母親が一人。壮絶な介護の体験がうかがえます。
『ボケ日和-わが家に認知症がやって来た! どうする?どうなる?』長谷川 嘉哉
認知症専門の医師である長谷川嘉哉さんが語る介護エッセイ。これまで関わってきた認知症患者さんのエピソードをもとに、認知症の症状を段階に分けて解説しています。お笑い芸人カラテカの矢部太郎さんが表紙、挿絵を担当。認知症への向き合い方も学べる作品です。
『母さん、ごめん。50代独身男の介護奮闘記』松浦 晋也
筆者は50代独身男性。同居する80代の母親が認知症となり、介護生活が始まります。母親は認知症であることを否定しますが、通販の大量注文や暴食、失禁など、症状が進行し……。行政や兄弟の助けを受けるも、介護はなかなか楽にはなりません。独身者による親の介護を赤裸々に綴った介護エッセイです。
『介護のうしろから「がん」が来た!』篠田 節子
直木賞作家である篠田節子さんは、認知症を患う母親の介護に奮闘しています。そんなとき、自身にがんが見つかり、闘病生活が始まることに。入院し、治療を進めていくものの、母親が心配でなりません。認知症介護とがんの闘病生活の壮絶な体験を、ユーモラスに綴った介護エッセイ。
『介護ど真ん中!親のトリセツ』カータン
活字を読むのが苦手な方は、漫画で描かれた介護エッセイはいかがですか?認知症の母親、老人ホームに入居する父親の介護を担うのは、ごく普通の主婦である「カータン」。ひとり暮らしをする母の介護、老人ホームに住む父親の様子、家族で向き合う介護など、さまざまな実体験が紹介されています。笑えるエピソードも入っているので、介護の大変さだけなく、介護から得られるものも伝わってくる作品です。
心揺さぶられる介護エッセイを楽しんで
文章でつづる作品からコミックなど、さまざまな介護エッセイをご紹介しました。「介護を扱ったエッセイは重いのでは?」と心配する方もいるかもしれませんが、筆者の語り口によって、面白く読んでいける作品もあります。誰しもに訪れる老い。老いや介護と向き合うとき、いろいろな体験談を知っていると、介護への考え方も変わってくるかもしれませんよ。