介護施設で開催してみよう!「芋煮会」で旬を味わうホッコリ幸せ体験

気温が少しずつ下がり温かい食事が恋しくなる季節の行事として「芋煮会」が注目を集めています。旬の食材を施設利用者さんみんなで味わえるため人気です。地域によっては「秋といえば!」のおなじみのイベントですが、「やったことがない」という施設もあることでしょう。本記事では芋煮会の概要や、介護施設で開催するときのポイントをご紹介していきます。

介護施設で芋煮会をやってみよう!

介護施設で秋にイベントを行うなら芋煮会がおすすめです。どのような行事なのか簡単にご紹介していきましょう。

芋煮会とは?

芋煮会は東北地方で古くから親しまれている秋の風物詩。山形県や宮城県ではシーズンが到来すると公園や土手など広々とした場所で毎週末のように開催され、温かいお椀を手に和やかに会話を楽しむ人々の姿がおなじみです。

イベントのメインとなる芋煮は、サトイモとともにお肉やこんにゃく、ネギなどの食材を煮込んだ料理。食材と味つけは地域によって特色があり、牛肉が入った醬油ベースの山形風と、豚肉が入った味噌ベースの仙台風が有名です。

芋煮会の手順

芋煮会では、参加者みんなに芋煮が渡るよう大きな鍋で調理し、完成した芋煮を食べながら会話を楽しみます。

<芋煮会のおおまかな流れ>

  1. 調理
  2. 配膳
  3. 食事会
  4. 片づけ

介護施設で芋煮会を行う場合は、施設利用者さんがゆったりと過ごせるよう食堂やホール、庭など広いスペースを確保して行いましょう。芋煮の食材や味つけは地域によって異なるため、施設利用者さんの好みに合わせてレシピを検索するのがおすすめです。

農林水産省のホームページではベーシックな山形風の芋煮の作り方が紹介されています。
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/imoni_yamagata.html

高齢者施設で芋煮会をするときのポイント

高齢者施設で芋煮会をする際は、施設利用者さんそれぞれがイベントを楽しめるよう進行や会場に気を配ってみてはいかがでしょうか。

<楽しいイベントにするためのポイント>

  • みんなで調理を分担する
  • 外で食事をする

イベントをより楽しくする工夫としてこの2つがおすすめです。

みんなで調理を分担

施設利用者さんに協力してもらい芋煮を作ると、ただ食べるよりも楽しいイベントになります。また、レクリエーションの企画としてもおすすめです。サトイモやネギ、きのこといった旬の食材を切り分けてもらう、味付けをしてもらう、などのステップはお任せしやすいでしょう。

外で食事をする

東北地方の芋煮会は、室内だけでなく外でも行われます。せっかくなら介護施設でも、本場の風習を取り入れて外で開催するのがおすすめです。青空の下で調理し、みんなで芋煮を食べれば本格的な芋煮会気分を味わうことができ、きっと会話も弾みます。

外での調理が難しいときはテラスや庭などで食事をするだけでも十分です。いつもと少し違う環境はリフレッシュの良い機会となるでしょう。

芋煮会におすすめのフード

芋煮を味わうだけでもイベント感をたっぷりと楽しむことができますが、より行事を充実させるなら別の食ベ物も用意してみましょう。

<芋煮会と相性が良い食べ物>

  • おにぎり
  • 旬のフルーツ

おにぎりは、白米はもちろん、炊き込みご飯や混ぜご飯を準備してもいいですね。芋煮を作っている間に施設利用者さんに協力してもらい握るのもおすすめです。新米を使ったりきのこご飯にしたり、旬を味わえる工夫をプラスするとより行事が盛り上がるでしょう。

秋は果物もおいしい季節。デザートに梨やリンゴ、ぶどうなどを準備しても喜ばれそうです。

芋煮会を開催して秋を満喫しよう

芋煮会は東北地方に伝わる秋の恒例行事。旬の食材を施設利用者さんみんなでおいしく味わえるため、介護施設でのレクリエーションや行事としても人気です。調理の段階から施設利用者さんに協力を仰ぎ、みんなで完成させるとより思い出に残ります。外で食事をしたり、旬のフルーツを添えたり、施設オリジナルのイベントとして盛り上げてみてはいかがでしょうか。

この記事をシェアする