介護ICT「眠りSCAN」導入で職場環境を改善!広島・尾道のサ高住「けやきの樹」

介護・看護の現場で人手不足が問題となっている中、注目を集めているのが「ICT技術」の導入です。今回は、介護現場で活用が進むICT技術「眠りSCAN(スキャン)」を導入した、尾道市のサービス付き高齢者向け住宅「けやきの樹」の事例をご紹介します。導入によって現場や入居者さんのご家族に、どのような変化がもたらされたのか、施設管理者にインタビューしました。

広島・尾道のサ高住「尾道いちょうの樹」「けやきの樹」

【尾道市向島】サービス付き高齢者向け住宅「尾道いちょうの樹」「けやきの樹」

今回ご紹介するサ高住「けやきの樹」は、広島県尾道市に属し瀬戸内海に浮かぶ「向島(むかいしま)」にあります。近隣には系列のサ高住「尾道いちょうの樹」もあり、両施設は車で2分ほどの距離。向島には「しまなみ海道」が開通しており、車を使用すれば本州から10分程度でアクセス可能。フェリーも運航しているため、通勤にも便利なロケーションと言えるでしょう。

「尾道いちょうの樹」(左)と「けやきの樹」

2施設のうち、最初に開設された「尾道いちょうの樹」は、全32戸と小規模でアットホームな雰囲気。尾道水道に面しているため、窓からは行き交う船も眺められます。
一方、「けやきの樹」は全63戸。建物内には広い中庭があり、緑豊かな住環境が魅力です。

地元・尾道の水産物卸売会社「山源山乃花」が運営

2施設を運営しているのは、地元・尾道で1988年から続く水産物卸売業者「山源山乃花(やまげんやまのはな)株式会社」。代表の木曽量之さんは、高齢化が進む尾道で介護・看護サービスの提供を通じて地域貢献したいと、介護事業に進出。サ高住「尾道いちょうの樹」「けやきの樹」を開設し、訪問看護サービスなども運営してきました。

▼「山源山乃花株式会社」木曽代表のインタビューはこちら。

介護ICT「眠りSCAN」導入。広島・尾道のサ高住「けやきの樹」の事例をご紹介

サ高住「けやきの樹」では、介護ICTの見守り支援システム「眠りSCAN(スキャン)」を導入しています(※希望者のみ)。
今回は、「山源山乃花」の運営スタッフである中口雅貴さんに、システムを導入した理由や導入後の変化などについてお話を聞きました。

「けやきの樹」で見守りシステム「眠りSCAN」を導入した理由とは?

「けやきの樹」に導入されている「眠りSCAN」のモニター画面

介護ICT「眠りSCAN」とは?
介護施設などで導入されている見守り支援システム。
シート状のセンサーをマットレスの下に設置することで、身体に器具などを装着することなく、心拍数や睡眠状態、離床動作などをリアルタイムで遠隔監視できます。睡眠日誌によって詳細な生活リズムの把握も可能。施設スタッフの効率的な巡回や、入居者さんの快適な睡眠環境の維持を助けます。

「けやきの樹」に「眠りSCAN」を導入した理由を教えてください。

中口さん「夜勤帯のスタッフの業務軽減や、入居者様がベッドから離れる際の転倒リスクの軽減、定期の安否確認だけでは把握しきれない急変の早期発見のために導入しました」

スタッフの負担軽減は、介護現場の共通の課題。「けやきの樹」では先進的なシステムを積極的に取り入れることで、スタッフの労働環境の改善に取り組んでいます。

「眠りSCAN」導入後、スタッフの負担が軽減!

「眠りSCAN」導入後、スタッフさんの仕事にどのような変化がありましたか?

「けやきの樹」事務室

中口さん「事務室内のモニターやスタッフが持つ端末で、入居者様の睡眠状態を確認できるため、スタッフの居室巡回回数が減り、夜勤帯の大幅な業務軽減が実現できました。離床時に転倒リスクの高い入居者様の事故の防止や迅速な発見、対応、処置などに繋げられるため、入居者様もスタッフも心強く感じています」

「けやきの樹」で夜間に常駐しているスタッフは2人。ほとんどの入居者さんが就寝している時間帯とはいえ、すべての居室を見回りながら細かな状態の変化に気付くには難しさもあります。また、入居者さんの中には、巡回に来るスタッフの気配で、目が覚めてしまうという方もいたそうです。
介護ICTを導入したことで、スタッフの業務負担が減っただけでなく、入居者さんの生活面にも良い変化が生まれたようです。

「眠りSCAN」に対する入居者さんやご家族の反応は?

導入したことで入居者さんやご家族からどんな反応がありましたか?

中口さん「『眠りSCAN』のデータは、入居者様のご家族も閲覧できるようになっています。離れていても体調の変化を把握できる点を感謝される声が多いですね。入居者様のご家族の中には医療関係者もいらっしゃり、『眠りSCAN』で得たデータをご自身で確認できることも喜ばれています」

もう一つ、「眠りSCAN」を利用する大きな利点として、『睡眠日誌』を確認できるという点が挙げられます。

中口さん「入居者さんの睡眠サイクルを知ることで、的確なタイミングでケアできます。睡眠を妨げることがなくなり、睡眠習慣の改善にアプローチできるようになりました。
また、データはスタッフ間の情報共有だけでなく、入居者様の近況や健康状態をご家族にお伝えする際の資料としても役立ちます」

今後のICT導入予定について

そのほかに導入されているICT機器はありますか?

中口さん「現在、介護・医療分野に特化した支援ソフト『ワイズマン』を利用しています。訪問記録や請求業務の軽減、事務所間の情報共有を迅速に行うことができます。さらに、『眠りSCAN』とデータ連携することで、ベッドのセンサーやバイタル、ナースコールなどの情報を集約し、入居者様一人ひとりの細かな情報を一括して記録・閲覧しています。日勤から夜勤への業務引継ぎの際などに役立っています」

「けやきの樹」では、基本的に1日8回の居室見守り巡回が行われています。その際の訪問記録や申し送り事項を、スタッフが一人一台持っているタブレットに入力し、閲覧管理できるシステムを使うことで業務負担を軽減。
こうした業務の効率化によって、スタッフにも時間や心の余裕が生まれ、介護サービスの質の向上が図れるようです。

今後、導入を予定されているシステムやICT機器はありますか?

中口さん「今回『けやきの樹』で導入した『眠りSCAN』に対して、スタッフや入居者様の評価が高かったので、弊社が運営している『尾道いちょうの樹』も『眠りSCAN』を導入する予定です」

今後も「けやきの樹」、「尾道いちょうの樹」のさらなる生産性の向上に期待が集まります。

介護ICTを積極的に進めるサ高住【尾道いちょうの樹】【けやきの樹】

【尾道いちょうの樹】【けやきの樹】介護スタッフ、看護師など、多職種を募集中!

現在「尾道いちょうの樹」、「けやきの樹」では各種スタッフを募集しています。
募集職種は、介護スタッフやケアマネジャー、看護師、調理員、事務員などさまざまです。積極的なICTの導入で、スタッフの働きやすい環境整備や入居者さんの安全性を高める取り組みを行っている職場で、あなたの力と熱意を活かしていきませんか?
採用に関しては公式LINEからも質問できるので、気軽に問い合わせてみてください。

【求人】現在の採用職種はこちらをチェック!

採用は「尾道いちょうの樹」「けやきの樹」共通で、希望や適性などに応じて各施設へ配属となります。介護や子育て中で日勤のみ希望という方にはデイサービス勤務を、というように、ライフスタイルに応じた働き方を選べます

「尾道いちょうの樹」、「けやきの樹」の採用について気になった方は、採用ページでご確認ください。

積極的な介護ICT導入でスタッフが働きやすい職場環境を実現

介護というマンパワーの必要な業界において、より良い職場環境づくりや入居者さんの安全確保のためにも、介護ICTを導入することは急務です。こうしたシステムをいち早く取り入れ運用している「けやきの樹」、そして今後導入が予定されている「尾道いちょうの樹」で、あなたの力を活かしてみませんか?ぜひ採用情報をチェックしてみてください。

【尾道いちょうの樹】

所在地広島県尾道市向東町3301番地59
電話番号0848-38-7767
公式サイトhttp://ichonoki.com/

【けやきの樹】

所在地広島県尾道市向東町8918-1
電話番号0848-38-1600
公式サイトhttps://www.keyakinoki-y.jp/
Instagram@keyakinoki_ichounoki
公式LINEhttps://line.me/ti/p/~@629etvlt

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