【グループホームの夜勤】仕事内容や働くメリット、注意点をチェック!
本記事では、グループホームの夜勤に関する情報をお届けします。認知症の高齢者が支援を受けながら共同で生活するグループホーム。支援は24時間体制なので、日勤の介護スタッフが交代で夜勤を担当します。しかし、夜勤の介護スタッフは不足しがちなので“夜勤専従”の求人も多いのが現状です。「夜勤の仕事は楽?きつい?」「無資格でも働ける?」などの疑問を持つ方に向けて、グループホームの夜勤をテーマに仕事内容や働くメリットをご紹介しましょう。
グループホームの夜勤業務について
グループホームでは、入居者さんの生活しやすい環境を整え、心身状態を穏やかに保つために介護スタッフが支援を行います。まずは仕事内容をチェックしていきましょう。
グループホームの夜勤の仕事内容は?
グループホームの夜勤で行う業務は、基本的に日勤と同じです。“入居者さんの自立した生活を支援すること”がグループホームで働く介護スタッフの要務なので、入居者さんを主体にご自身では難しい部分を介護スタッフが手助けします。
健康管理 | 体調チェックや服薬管理 |
生活援助 | 調理や洗濯など、利用者さんが行う家事全般のサポート |
身体介護 | 入浴介助、排泄介助 |
認知症の進行緩和 | リハビリやレクリエーションの実施 |
夜間の見守り(巡回) | 利用者さんの徘徊に備える |
日勤との大きな違いは“夜間の見守り(巡回)”です。認知症により夜間に徘徊する入居者さんもいることを意識して見守りを行います。
介護の夜勤業務については、無資格でも可能です。しかし、入居者さんの身体にふれる介護は有資格者のみ担当できるので、無資格だとできない業務もあることをふまえておきましょう。グループホームの夜勤で実際に無資格で働けるかどうかは、事前に勤務先へ確認しておくと安心です。
グループホームの夜勤の流れは?
夜勤の勤務時間は施設ごとに異なりますが、日勤と夜勤で交代する2交代制シフトの場合、16時間勤務のケースが基本です。仕事の流れの例として、17時出勤、翌日9時退勤のスケジュールをご紹介しましょう。
17時 | 出勤。日勤から引き継ぎ・申し送り |
18時 | 入居者さんの食事介助・口腔ケア・臥床(がしょう)介助・おむつ交換。 食後の片付け・入浴準備 |
20時 | 服薬介助 |
21時 | 消灯・随時休憩。 1~2時間ごとに巡回し、体位変換・おむつの交換・コール対応。 介護記録の作成や事務作業を行う。 |
4時 | 朝食準備 |
6時 | 利用者さんの起床時間。更衣介助・身体整容介助 |
7時 | 朝食。食事介助・口腔ケア・トイレ介助。 |
8時 | 日勤への引き継ぎ・申し送り |
9時 | 退勤 |
介護スタッフの夜勤の仕事内容やスケジュールについては、こちらの記事も参考にしてください。
グループホームの夜勤は大変?働くメリット&デメリット
続いて、グループホームの夜勤のメリット&デメリット、仮眠について掘り下げていきましょう。
グループホームの夜勤にはこんなメリットが!
メリットは主に2つあります。
1つ目は求人の選択肢が増えること。グループホームの夜勤は人材が不足しやすく、夜勤専従を含め募集も多くあります。選択肢が広がればより良い条件の勤務先に出会える確率が上がり、自分に合う求人情報を見つけやすくなるでしょう。
2つ目は夜勤手当を受け取れること。基本給にプラスで手当が付くため、日勤と比べて高収入を期待できます。夜勤手当は勤務先によって異なりますが、1回3,000~8,000円ほどです。
グループホームの夜勤が大変と言われる理由&デメリット
まず、グループホームの夜勤が大変と言われる理由は負担の大きさです。勤務時間が長いため体力面ではもちろん、入居者さんの緊急事態にも備える必要があり精神面の負担も大きくなるでしょう。そのほか、対応が重なれば休憩が取りづらいこと、一人体制が多いことなども理由に含まれます。これらの理由はグループホームの夜勤のデメリットと言えるでしょう。
介護職の夜勤の大変さについては、こちらの記事でもご紹介しています。
グループホームの夜勤で仮眠は取れるか
グループホームの夜勤については、仮眠を取れるかどうか事前に勤務先へ確認しておくことが大切です。現場で活躍中の介護スタッフによると、「仮眠は取れない」「一応取るものの、安心できないため休んだ気がしない」など意見はさまざま。勤務先の夜勤体制や方針によっても異なるので、はっきりと“仮眠が取れる・取れない”を言い切るのは難しいようです。
介護施設の夜勤の仮眠についてはこちらもチェックしてください。
グループホームの夜勤はこんな方に向いている!
グループホームの夜勤において重要視されるのが、体力があること。夜勤中は入居者さん対応を一人で行い、生活リズムも乱れます。体力に自信のある方なら、幅広い業務で活躍できるでしょう。また、臨機応変な対応に自信のある方、給料を重視する方もグループホームの夜勤に向いていると言えます。
グループホームの夜勤スタッフとして働くなら
グループホームの夜勤には、日勤にはない業務も含まれます。一見大変そうに思えますが、実際にやってみると大きなやりがいを感じられることもあるでしょう。関連記事では介護スタッフの夜勤エピソードもご紹介しているので、“グループホームの夜勤スタッフ”として働くことを考える際の参考にしてください。