【介護職の求人】50代・未経験でチャレンジ!転職成功のポイントは?
一般的に「年齢が上がるほど転職は難しい」といわれていますが、介護業界では年齢を重ねたことがプラスに働く可能性があります。実際に、現在介護職として働いている方の中には、50代以降に未経験から働き始めたという方もいるのです。そこでこの記事では、なぜ介護職は50代以降に未経験からでもチャレンジできるのか、また転職成功のポイントについて紹介していきます。50代から介護職を目指したい方は、ぜひご覧ください。
介護職は50代・未経験でもチャレンジできる?
介護業界では、幅広い年齢層の方が働いています。まずはいくつかのデータをもとに、平均年齢や介護業界での経験の有無について具体的に見ていきましょう。
平均年齢は50歳!介護職は50代からの転職も珍しくない
公益財団法人 介護労働安定センターが公表した「令和3年度介護労働実態調査 事業所における介護労働実態調査 結果報告書」によると、介護職の平均年齢は50歳とのこと。60歳以上の介護労働者も全体の2割を超えており、年齢を重ねた方の就業率が高い傾向です。年齢別の割合では40代と50代が23.9パーセントと同数で、その後に60代が続く形になっています。
また、60歳以上の働いている方の割合は、年々増加傾向とのこと。介護職は、パートやアルバイト、契約社員などライフスタイルに応じた働き方の選択肢も多いため50代からの転職も珍しくありません。
未経験が約6割!これまでの経験が活かせる職場
公益財団法人 介護労働安定センターが調査した「令和3年度介護労働実態 介護労働者の就業実態と就業意識調査結果報告書」によると、約6割の方は未経験の状態から介護業界での仕事を始めたとのこと。つまり約6割の方は、介護職として働くまでは介護や福祉、医療関係以外の仕事をしていたということです。こうした結果から、これまでの仕事で身につけた強みや経験は、介護業界でも受け入れられやすいことが分かるでしょう。
介護職に50代・未経験でもチャレンジできるわけ
介護職は50代以降に、未経験から働き始める方も少なくない業種です。ここからは、なぜ介護職は50代以降に未経験からでもチャレンジしやすいのか、その理由について見ていきましょう。
利用者さんと年齢が近く親しみやすいため
介護施設の利用者さんは、80歳前後の方が大勢いらっしゃいます。そのため、若い世代の方と比べて、50代以上の方は利用者さんとの年齢も近く、親近感を持たれやすい傾向にあるようです。また50代以上の方の場合、利用者さんが自分の親世代の年齢と近いことも多いため、気持ちや考えを理解しやすいと考えられています。こうしたことから介護職は、50代以降に未経験からチャレンジしても、受け入れられやすい就業環境であることが分かるでしょう。
これまでの経験や人間力を活かせるため
若い世代の介護職と比べ、50代以上の方は人生経験が豊富です。そのため、介護業界での就業は未経験であっても、これまでの仕事や家事などでのさまざまな経験が役に立つことが多くあります。たとえば、顧客対応を行うサービス業をされていた方なら、前職で身につけたコミュニケーション能力が、利用者さんとの交流にて発揮できることもあるでしょう。また、家事で身につけた料理や洗濯、掃除などのスキルが介護職として活かされている方も少なくありません。このように、これまでの人生の中で培ったスキルや人間力は、介護業界で働く上での強みに変わることがあるでしょう。
60歳以降も働ける職場もあるため
介護職は他の業界と比べて、一般的な定年年齢よりも長く働いている方が多い業種です。そのため、50代以降に未経験からチャレンジしても、長く働ける可能性が高いでしょう。
施設によっては再雇用制度などを導入し、60代・70代の雇用を受入れているところもあります。こうした施設では、給与や勤務条件などが定年前の方と同じこともあるため、金銭面での満足度が高い転職となる方もいるようです。
少子高齢化による人手不足
介護職が、50代以降に未経験からチャレンジしやすい大きな要因は、少子高齢化による人手不足です。内閣府が公表する「令和4年版高齢社会白書」によると、2021年10月1日時点での日本の高齢化率は28.9パーセント。1970年には7パーセントを超えるほどだった高齢化率は、1994年に14パーセントを超え、2021年には全人口の3割に近づいているのです。さらに高齢化が加速する日本では、今後も2042年まで高齢者人口が増えていくと見込まれています。
一方で15歳~64歳の人口は、1995年にピークを迎えてから減少傾向です。働き手の総数が少ないため、介護業界は常に人材を求めている、売り手市場の傾向が続いています。こうしたことから、介護職は50代・未経験であっても採用される確率が高いといえるでしょう。
介護職への転職!50代・未経験で成功させるポイント
ここからは、介護職への転職を、50代以降に未経験から成功させるポイントについて見ていきましょう。
50代に期待されていることを理解しておく
若い世代と50代の方では、職場で期待されている役割が異なります。そのため、何を求められているのかをあらかじめ理解しておくことは大切でしょう。たとえば、これまで培ってきた、周囲と協力して仕事が行えるスキルや人間性は、評価されやすいポイントです。周囲の方と協力して1つのことを成し遂げたエピソードや、チームワークを良くするための心がけなどは、具体的に伝えると良いでしょう。この他、チームをまとめていたマネジメント経験なども、アピールできるポイントです。
志望動機を明確にしておく
介護職を志望する理由が明確な方は、採用される確率が高くなります。これは、「明確な目標があり、すぐに辞める心配がないだろう」と、雇用する側が感じるためです。まだ志望動機が明確になっていない方は、「なぜ介護業界を志望するのか」を言葉で伝えられるようにしておきましょう。志望動機がなかなか言葉にできないときには、自分自身に「なぜ?」を繰り返していくと考えを深掘りできます。志望動機が明確にならないときには、こうした方法を試してみると良いでしょう。
特技や趣味が歓迎されることも
介護職として働く中では、利用者さんを楽しませるレクリエーションの企画を任されることもあります。そのため、施設によっては特技や趣味がある方は歓迎されることがあるでしょう。たとえば、楽器を趣味で弾いていた経験や、カラオケが上手いなどレクリエーションで活かせるスキルはたくさんあります。介護職として活かせる特技や趣味がある方は、面接時にアピールしてみると良いでしょう。
介護職は50代・未経験からの転職も成功しやすい!
介護職は、50代以降に未経験から転職しても、長く働ける業界です。そのため、年齢を理由に転職を諦めている方は、恐れずにチャレンジしてみると良い結果につながるかもしれません。介護施設によっては、60代・70代の介護職の方に出会うこともあるでしょう。ぜひこれまでの経験を活かしながら、介護職として働いてみてはいかがでしょうか。